ビートルズの公式録音曲は 213曲ありますが、それらが単なる 213
曲ではないことをビートルズに慣れ親しんだ方々はご存知でしょう。
ミックス違いはもちろんのこと、スタジオ・セッションやコンサート
あるいはTV・ラジオ番組での音源を含めると、その全貌は計り知れ
ません。213 曲それぞれに複数の音源があります。私はそれらすべて
を聴いたわけではありません(そもそもいくつの音源があるのかわか
りません)が、聴いた範囲で「これがベスト」と思うものがあります。
今回は‘Till There Was You’のベスト音源(パフォーマンス)を
ご紹介いたします。
それは、1964年 3月30日の午前10時から12時にBBCの番組『フロ
ム・アス・トゥ・ユー』で放送されたヴァージョンです。この音源は
ほぼ1ヶ月前の 2月28日金曜日に、BBCピカデリー・スタジオ第1
スタジオで収録されました。番組は演奏だけではなく、ちょっとした
おしゃべりも構成されていました。この日収録された曲は以下の通り。
・YOU CAN'T DO THAT
・ROLL OVER BEETHOVEN
・TILL THERE WAS YOU
・I WANNA BE YOUR MAN
・PLEASE MISTER POSTMAN
・ALL MY LOVING
・THIS BOY
・CAN'T BUY ME LOVE
いくつかの曲は、CD“LIVE AT THE BBC ”で聴くことができます。
しかし、その中でも‘Till There Was You’のパフォーマンスは特筆
すべきものだと思います。
なにが「特筆すべき」なのでしょうか。それは、LPテイクよりも
ややテンポアップされた軽快な流れに乗ったジョージのオブリガード
です。この時に用いられたのは「ガットギター」ではなく「グレッチ
カントリー・ジェントルマン」ですが、このギターのもつ「低音部の
ふくよかさ」を十二分に楽しむことができるのです。特に、ヴァース
Aで登場するコード「B♭m7」のアルペジオの響きは、「気絶する
ほど悩ましい」音です。
間奏(ソロ)で登場するコード「G♭7-5-10」では、珍しい
ことにトレモロ・ユニットが使用されており、これがまた強いインパ
クトを聴き手に与えています。
軽快な流れを支えているのは、リンゴの「リム・ショット」。いく
ぶん「リヴァーブ」効果が施されています。これに「エコー」がかけ
られたポールのヴォーカルが加わり、全体的にシックなムードを醸し
出しています。あたかも「ダンスホール」で演奏している「ジャジー
なバンド」のようなテイストを感じます。
論より証拠。お聴きください。
‘Till There Was You’“LIVE AT THE BBC 1964.03.30”
HERE
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曲ではないことをビートルズに慣れ親しんだ方々はご存知でしょう。
ミックス違いはもちろんのこと、スタジオ・セッションやコンサート
あるいはTV・ラジオ番組での音源を含めると、その全貌は計り知れ
ません。213 曲それぞれに複数の音源があります。私はそれらすべて
を聴いたわけではありません(そもそもいくつの音源があるのかわか
りません)が、聴いた範囲で「これがベスト」と思うものがあります。
今回は‘Till There Was You’のベスト音源(パフォーマンス)を
ご紹介いたします。
それは、1964年 3月30日の午前10時から12時にBBCの番組『フロ
ム・アス・トゥ・ユー』で放送されたヴァージョンです。この音源は
ほぼ1ヶ月前の 2月28日金曜日に、BBCピカデリー・スタジオ第1
スタジオで収録されました。番組は演奏だけではなく、ちょっとした
おしゃべりも構成されていました。この日収録された曲は以下の通り。
・YOU CAN'T DO THAT
・ROLL OVER BEETHOVEN
・TILL THERE WAS YOU
・I WANNA BE YOUR MAN
・PLEASE MISTER POSTMAN
・ALL MY LOVING
・THIS BOY
・CAN'T BUY ME LOVE
いくつかの曲は、CD“LIVE AT THE BBC ”で聴くことができます。
しかし、その中でも‘Till There Was You’のパフォーマンスは特筆
すべきものだと思います。
なにが「特筆すべき」なのでしょうか。それは、LPテイクよりも
ややテンポアップされた軽快な流れに乗ったジョージのオブリガード
です。この時に用いられたのは「ガットギター」ではなく「グレッチ
カントリー・ジェントルマン」ですが、このギターのもつ「低音部の
ふくよかさ」を十二分に楽しむことができるのです。特に、ヴァース
Aで登場するコード「B♭m7」のアルペジオの響きは、「気絶する
ほど悩ましい」音です。
間奏(ソロ)で登場するコード「G♭7-5-10」では、珍しい
ことにトレモロ・ユニットが使用されており、これがまた強いインパ
クトを聴き手に与えています。
軽快な流れを支えているのは、リンゴの「リム・ショット」。いく
ぶん「リヴァーブ」効果が施されています。これに「エコー」がかけ
られたポールのヴォーカルが加わり、全体的にシックなムードを醸し
出しています。あたかも「ダンスホール」で演奏している「ジャジー
なバンド」のようなテイストを感じます。
論より証拠。お聴きください。
‘Till There Was You’“LIVE AT THE BBC 1964.03.30”
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