らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

887.1970.04.10

2008-04-10 | 12.THE BEATLES
【アップル・ビル前で「ポール脱退」の新聞記事を読む人々】

 今から38年前の今日「ポール、ビートルズ脱退」の見出しが『デイ
リー・ミラー』紙の1面を飾りました。

 ポール・マッカートニーは、ビートルズからの脱退を表明したので
すが、このコメントの中でポールは、ビートルズと決別した理由を次
のように説明しています。

 ビジネス面、音楽面での意見が合わなくなったせいだけど、何より
 大きいのは、今の僕は家族と過ごすほうが楽しいということだ。

 さらにこのようにコメントしています。

 一時的な活動停止となるか、永久解散になるかはわからない。レノ
 ン=マッカートニーが、再びコンビを組んで曲を作る日が来るとは
 思えない。

 もっとも、このコメントはポールのソロ・アルバム“McCARTNEY ”
のプロモーション用試聴盤に収録され、イギリス国内のマスコミや、
放送団体に送られる形で伝播しました。アップルで当時アシスタント
を務めていたピーター・ブラウンが用意した質問にポールが回答した
もので、ポール自身このコメントがビートルズ解散の公式発表になる
とは考えていませんでした。

 解散のニュースにショックを受けたファンが、サビル・ロウのアッ
プル・ビルのまわりに集まり始めました。アメリカCBSの取材陣も
到着し夕方のニュース番組で取り上げました。
 
 サビル・ロウのわずかな人ごみは前兆にすぎません。これはとてつ
 もない意味を持つ事件なのです。のちの歴史家たちは、大英帝国の
 衰退を象徴する出来事としてこの事件をとらえるかもしれません。
 ・・・ビートルズ、解散です!

 アップルの広報担当のデレク・テイラーがサビル・ロウのオフィス
から正式は告知を行います。

 ビートルズのメンバーは解散を望んでいません。現在の諍いも彼ら
 の成長過程の一段階でしょう。・・・今の彼らは、互いの足かせと
 なってしまっているようです。ポールはビートルズとしての活動停
 止を求めています。何年か休止期間になるかもしれません。

 アップルのコメントとは対照的にメンバーの3人は以下のコメント
を残しています。

Ringo:

 初めて聞くことばかりだ。

George(親しい友人を通して):

 (解散について)話したくないんだ。ひとりにしておいてほしいん
 だよ。

John:

 こう書いておけばいいんだよ。彼は辞めたんじゃなくて首になった
 んだと。僕が冗談めかして言ったってね。 

 いずれにしても、大きく衝撃的な出来事であったことは間違いあり
ませんね。



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2 Comments

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ジョンVS3人からポールVS3人へ (mino)
2008-04-12 22:46:33
ジョージの友人を通してのコメントが一番素直でしょうね。

1970.1.3、3人での最後のセッション’I Me Mine’まではジョージがジョンの脱退を皮肉っているようにジョンVS3人の対立があったことは確かなようです。
その後’Get Back’の再ミックス、’Let It Be’のミックス&ポールのソロ・アルバム“McCARTNEY ”のセッションがあった後ポールの脱退宣言に至り、対立の構造がガラリと変わったという事でしょうか。
返信する
辛い時期 (らば~そうる)
2008-04-13 23:45:32
to:minoさん

1969年9月に“ABBEY ROAD”をリリースした前後から
ビートルズは既に「死に体」になっていました。
そして、1970年。
ビートルズの崩壊とともに「冷戦」の期間が
続きましたね。
ファンにとって、4人にとってももっとも辛い時期
だったと思います。
返信する

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