標識は、落ちたからと言って、進む方向は変わらない。その方向は落ちた先の前へ前へと行くだけだ。倒れた標識は何も無かったような表情で、目的地を指していた。いつもは高い所から目的地を指していたが、この日は違った。いつもよりも地に近づいて、本当に人に近い目線で、その先を示した。こっちだと