マリーンズから佐藤賢治外野手を無償トレードで獲得

■　トレードのお知らせ（公式・2010年5月4日）
■　佐藤選手の北海道日本ハムファイターズへのトレードについて（鴎公式・2010年5月4日）

　うーむ……
　第一報を知った時には、どう考えていいのか分かりませんでした。今も分かってるわけではないのですが、とりあえず私なりに考えてみてはいます。
　ファイターズにとって外野が補強ポイントかと言われると、意見が分かれるところでしょう。
　しかし、昨年まで称賛の的だった「ファイターズの外野」は、早急に再建しなければならない状態です。「補強」なんて生易しいレベルじゃありません。再建です。
　今年はひちょりがキャンプで離脱し、稲葉も本調子には程遠い状態です。
　糸井はいますが、昨年と比べると不安感は禁じ得ませんし、なにより外野の要として他の外野手を率いる能力が現時点ではたしてあるのか。自分のことはできても、他を動かせるかということです。
　そして何より、彼らを脅かすべき戦力が、どうにも物足りない。
　村田と鵜久森はケガがあったので除くとして、中田は勝負のシーズンだというのに、単に話題を提供しただけで、ケガする以前に二軍に降格する始末。
（しかし「守備でひざを負傷」ってどういうことでしょう？状況を知らないので、まるで理解できていないのですが）
　陽は最近やっとサマになってきた感じもありますが、稲葉やひちょりが万全の状態だったとして、彼らを置いてまで使いたいほどの魅力がはたしてあるといえるでしょうか？
　さらに坪井は知らないうちにいなくなってましたし（いたとしても代打で置いておきたい気もしますが）、紺田はやっぱり紺田、大平・関口はそもそも一軍に上げようにも……
　となると、そんな彼らのお尻に火をつける存在はいた方がいい。
　いきなり稲葉・ひちょりレベルの選手が獲れるわけはないので、彼らの後釜となるべき選手に刺激や焦りをもたらす戦力、最低限でも出来事はあった方がいいのです。
　そう考えると、この時期に外野手を獲ること自体は理解できます。ちょっと前の中田・糸井・陽という外野スタメンが恥ずかしくて仕方がなかった私からすれば、フロントが動いただけでも評価したくなります。
　しかも、これで放出する戦力が大きければ文句の一つも出ますが、無償トレードというだけに、異を唱える気にもなりません。
　確かに、タダで手放すレベルの選手ってどうよ？とか、何かトラブルでもあったのか、とか勘繰ることはできます。
　ただ、相手が最近久保や川崎を手放したマリーンズなだけに、佐藤に問題がなくても「使わない」というだけで放出するということはあり得る話です。
　「贈られた馬の歯を見るな」という格言もあります。頂けるものは喜んでいただくとして、まずは佐藤選手にファイターズ外野手の心胆を寒からしめるような活躍を期待しようではありませんか！