君が帰ってくる～「第三の男」復活へ秒読み

　稲葉とダルがファイターズに復帰。稲葉はすぐに4番に戻って活躍していますし、ダルも復帰後初先発に備え、調整は上々とのこと。
　そんな中、もう1人の男が、もうすぐ一軍に戻ってくるという報道が出てきました。

■　再び１軍へ…日本ハム・江尻、完全復活近し (1/3ページ) ／ (2/3ページ) ／ (3/3ページ)（以上サンスポ・2008年8月27日）

　昨年リーグ連覇を果たした要因はいくつかありますが、中でも中継ぎとしての江尻の存在は見逃してはならないでしょう。
　それまで先発として期待されながら、潜在能力を発揮しきれていなかったのが、中継ぎに転向した昨季ついに開花。
　登板試合数は当然のこととして、防御率・勝利数とも過去最高の成績を残し、自己初セーブというおまけまで獲得する活躍ぶりでした。
　それだけに、終盤の故障離脱は残念でしたし、しかもケガは重傷、翌シーズン（2008年）中の復帰は絶望と聞いた時には、暗澹たる気分にならずにはいられませんでした。
　ですが、手術・リハビリという苦しいはずの道のりを、江尻は前向きに進んで行きました。ブログにつづられる彼の言葉は、読み手にも前向きな人生観を与えるような明るさや力強さに満ちています。
　その甲斐あって、江尻は予想を大幅に上回るペースで回復していきました。今シーズンは全く投げられないはずが、先月29日には二軍で復帰を果たしたのです。
　そして、今月もすでに3試合（チャレンジマッチ・対社会人選抜交流戦・公式）で登板。試合で投げることに、もう問題はなさそうです。
　久や建山など、中継ぎ右腕がギリギリの戦いを強いられている今のファイターズ。江尻が戻ってくるとなれば、彼らの負担も少しは軽くなるでしょうし、ずいぶんと助かるはずです。
　あくまで万全の状態になるまで調整を続けてほしいのですが、終盤戦からポストシーズンに向け、江尻の復活が待ち遠しい気分です。