■ ファンサービス、科学で向上=日本ハムと産総研が研究(時事・2008年10月7日)
今年に入ってから、ホームゲームの前に公式でアンケートのお知らせを目にすることが少なからずあったんですが、つまりはこういう研究の一環として実施していた、ということですね。
プロ野球に関する報道や議論の中で、あるいは当ブログでもそうなのですが、「ファンの視点」などというのがあります。
実際、プロ野球がビジネスである以上、顧客たるファンの視点や希望を重視するのは当然のことでしょう。
(とはいえ、ファンのわがままは何でも許されるという勘違いは許されませんが)
ただ厄介なのは、その「ファン」というのがどういう存在で、どういう視点や希望を持っているのか、それを具体的に示すデータを探すのが極端に難しい、という点です。
それだけに、このような研究で実際的なデータが出てくるというのは非常に歓迎すべきことではあります。
こういう調査には限界もあります。ここでは9人のモニターが指名されるとありますが、この9人がそれぞれの年代・性別などの層を代表するサンプルとして妥当かどうか、誰にも分からないからです。
例えば、モニターの1人が30代男性だったとして、彼が同じ層の「ファン」の中で一般的な存在なのか、あるいは例外的存在なのか、判断する材料はどこにもありません。
さらに、30代男性という層が「ファン」の中でどのぐらいの比重を占めるのかということも、厳密には判断できません。判断するだけの材料がなければ、厳密にいえば、材料を集める方法もないからです。
その代わり、モニターの数が非常に絞られていることで、それぞれのモニターについて、行動や意識を細かく調べることは可能です。
いうなれば、数が少ないので量的なアプローチが不可能な反面、質的なアプローチを試みるには非常に条件がいい、ということになります。
という感じで、この種の調査には一定の限界があるのは認めざるを得ないものの、これまではその限界にすら達してなかったわけで、ファイターズと産総研の研究には期待したいところです。
そのうえで、できれば研究については結果だけでなく、そのプロセスについても詳しく公表してもらえるとありがたいなぁと。
研究方法を公開して、より多くの人の手でさらに改善できれば、多くの球団にとって、非常に効果的な武器になることでしょう。
そうして改善された研究方法は、ファイターズにとっても有効な武器になると思うのです。
今年に入ってから、ホームゲームの前に公式でアンケートのお知らせを目にすることが少なからずあったんですが、つまりはこういう研究の一環として実施していた、ということですね。
プロ野球に関する報道や議論の中で、あるいは当ブログでもそうなのですが、「ファンの視点」などというのがあります。
実際、プロ野球がビジネスである以上、顧客たるファンの視点や希望を重視するのは当然のことでしょう。
(とはいえ、ファンのわがままは何でも許されるという勘違いは許されませんが)
ただ厄介なのは、その「ファン」というのがどういう存在で、どういう視点や希望を持っているのか、それを具体的に示すデータを探すのが極端に難しい、という点です。
それだけに、このような研究で実際的なデータが出てくるというのは非常に歓迎すべきことではあります。
こういう調査には限界もあります。ここでは9人のモニターが指名されるとありますが、この9人がそれぞれの年代・性別などの層を代表するサンプルとして妥当かどうか、誰にも分からないからです。
例えば、モニターの1人が30代男性だったとして、彼が同じ層の「ファン」の中で一般的な存在なのか、あるいは例外的存在なのか、判断する材料はどこにもありません。
さらに、30代男性という層が「ファン」の中でどのぐらいの比重を占めるのかということも、厳密には判断できません。判断するだけの材料がなければ、厳密にいえば、材料を集める方法もないからです。
その代わり、モニターの数が非常に絞られていることで、それぞれのモニターについて、行動や意識を細かく調べることは可能です。
いうなれば、数が少ないので量的なアプローチが不可能な反面、質的なアプローチを試みるには非常に条件がいい、ということになります。
という感じで、この種の調査には一定の限界があるのは認めざるを得ないものの、これまではその限界にすら達してなかったわけで、ファイターズと産総研の研究には期待したいところです。
そのうえで、できれば研究については結果だけでなく、そのプロセスについても詳しく公表してもらえるとありがたいなぁと。
研究方法を公開して、より多くの人の手でさらに改善できれば、多くの球団にとって、非常に効果的な武器になることでしょう。
そうして改善された研究方法は、ファイターズにとっても有効な武器になると思うのです。
・・・好きなら好きでそれ以下でもそれ以上でもないとは思うんですが、日本プロ野球界、ひいてはパ・リーグの進歩とチームの調和に役立てれば良いですね。
さておき、どういう層のファンがどういうものに興味を示すが分かれば、
ファンサービスを行う上で、ミスマッチは減ると思うんですよ。
オリックスもまめにアンケートは取ってるようですし、
そういう調査の手法と結果は、どんどん還元してほしいですね。
モニターの方の心拍数や体の動きを測るという手法が気になったのですけど…いちばん心拍数が上がるのって投手の劇場のときだと思うんですが、科学的にどう分析されるのか。結構満足度に結びついたり?
研究の結果だけじゃなく、データ解析などプロセスも知りたいものです。
一方が上がればもう一方も上がるという単純な関係が仮定されてたら困りますね。
もしそうだとすると、満足度を上げたければ心拍数を上げれば良くなるわけで、
ますます劇場に拍車が……(怖
…いや、なんとなくです。深い意味はありません。(笑)
実験であれ調査であれ、実際に行うことでいろんな改善点が見えてきて、
次の実験(調査)に生かすというプロセスが間違いなくあるわけで、
その意味では、この実験もまさにメタ実験の面があると思います。
って、次あるんですかね[;;0J0]