江差からディーゼルカーを乗り継いで函館に戻る。さすがに動き回った疲れも出てくるが、列車に揺られている間は気にすることはない。暗闇を進む中、線路と灯りが増えたかと思うと、五稜郭を経て函館に着いた。
ここからは駅前の電停に行き、市電の残り区間に乗っておく。まず、先に来た函館どつく前行の電車で終点へ。それにしても「どっく」ではなく「どつく」と書かれると、関西出身者としては心穏やかではない。
たどり着いた終点は寂しい電停だった。ドックらしきものは闇にまぎれて見えないし、そもそも乗客が片手ほどしかいない。まだ夜の10時前だというのに、これはたまたまなのか、いつもそうなのか。
そんなところで長居をしても仕方がないし、第一電車がなくなる。来た時の電車でそのまま折り返す。
つくづくファイターズ。地元の大きな資本を味方につけておくのがどれほど大事か、あらためて実感する。
十字街で谷地頭行に乗り換える。ここからは普通の電車になる。
車も人も少ない中を電車はただ走り、谷地頭に着いた。これで函館市電の路線にはすべて乗ったことになる。あとは函館駅に戻り、札幌に向けて出発するのみだ。
函館駅。特急列車の運転も終わり、閑散としたものだ。それにしても、このモニュメントは何なのだろう。
ここからは急行「はまなす」で札幌に向かう。改札に入れるのはだいぶ先。駅舎内のベンチは札幌や青森に向かう人で埋まっている。中には寝転がっている人もいて、座る場所がない。
ともあれ、飲料やなんやを買いに行くなどして長い時間を潰し、ようやく改札内に入った。
改札からホームに続く通路に並ぶ、北海道デスティネーションキャンペーンのキャラクター、エゾナキウサギのキュンちゃん。イカのかぶりものなのは、やはり函館だからだろう。
「はまなす」が入線してきた。お盆の時期だけあって乗客が多いのか、車両が増結されている。
使い込まれたヘッドマーク。くすんだ色が、残り少なくなった客車列車の伝統をかえって伝えている。
「はまなす」は函館で機関車の付け替えと方向転換を行う。青森からの電気機関車に代わり、最後尾にディーゼル機関車が連結されると、進路を逆に変えて札幌へと進む。
電気機関車が付け替えられると、「はまなす」のテールマークが現れた。
「はまなす」は寝台車と指定席、自由席を連結した、昔ながらの夜行急行。エンブレムも誇らしげな寝台車が、もちろん最も高級になる。
ただし、指定席の中にはカーペット敷きの車両がある。寝台車ほどの居住環境こそないものの、足を伸ばして横になれるので、旅行者の人気は高い。
私もカーペットカーのことは知っていたので旅行前に予約を頼んだら、最後の1席が手に入った。時期が時期だけに、まさに幸運だった。
カーペットカーは、進行方向と平行に1列のみ設けられた上段と、横向きに各自の区画が並ぶ下段に分かれている。上段の方がプライバシーは高いのだが、私の区画は下段だった。
ただ、座席で寝るよりは楽だし、この時期だと自由席なら立席や床に寝転ぶ覚悟も要る。しかもカーペットカーはあくまで指定席扱いなので、寝台料金は要らない。まさに天と地の差だ。
列車に乗り込むと、私の区画は上段に登る階段の隣にあった。人の上り下りさえ気にならなければ、階段をくりぬいた荷物スペースもあるし、かえって好都合なぐらいだ。
荷物を放り込んで、函館駅近くのコンビニでかった地場のワインを2本空ける(ワンカップぐらいのもので、フルボトルではない。念のため)と、さすがに眠気が襲ってきた。深夜1時を過ぎているのだから当然か。
ともあれ、あとはゴロ寝していれば札幌に着くのだから、夜行列車と言うのは気楽なものだ。こういうリーズナブルなサービスを提供していれば、消えて行った各地の列車も、まだ頑張れたのかも知れないが……
かくして、1日目の旅程は終了。自分では学ぶところの多い1日だったと思うが、次に函館に来るときにはまともに市内を観光しないと、さすがに申し訳ない気もした。
【本日の旅程】関空→函館空港=湯の川→函館駅前→魚市場通→函館駅前…函館→竜飛海底…体験坑道→青函トンネル記念館→体験坑道…竜飛海底→木古内→江差→木古内→函館…函館駅前→函館どつく前→十字街→谷地頭→函館駅前…函館→(急行はまなす)
ここからは駅前の電停に行き、市電の残り区間に乗っておく。まず、先に来た函館どつく前行の電車で終点へ。それにしても「どっく」ではなく「どつく」と書かれると、関西出身者としては心穏やかではない。
たどり着いた終点は寂しい電停だった。ドックらしきものは闇にまぎれて見えないし、そもそも乗客が片手ほどしかいない。まだ夜の10時前だというのに、これはたまたまなのか、いつもそうなのか。
そんなところで長居をしても仕方がないし、第一電車がなくなる。来た時の電車でそのまま折り返す。
つくづくファイターズ。地元の大きな資本を味方につけておくのがどれほど大事か、あらためて実感する。
十字街で谷地頭行に乗り換える。ここからは普通の電車になる。
車も人も少ない中を電車はただ走り、谷地頭に着いた。これで函館市電の路線にはすべて乗ったことになる。あとは函館駅に戻り、札幌に向けて出発するのみだ。
函館駅。特急列車の運転も終わり、閑散としたものだ。それにしても、このモニュメントは何なのだろう。
ここからは急行「はまなす」で札幌に向かう。改札に入れるのはだいぶ先。駅舎内のベンチは札幌や青森に向かう人で埋まっている。中には寝転がっている人もいて、座る場所がない。
ともあれ、飲料やなんやを買いに行くなどして長い時間を潰し、ようやく改札内に入った。
改札からホームに続く通路に並ぶ、北海道デスティネーションキャンペーンのキャラクター、エゾナキウサギのキュンちゃん。イカのかぶりものなのは、やはり函館だからだろう。
「はまなす」が入線してきた。お盆の時期だけあって乗客が多いのか、車両が増結されている。
使い込まれたヘッドマーク。くすんだ色が、残り少なくなった客車列車の伝統をかえって伝えている。
「はまなす」は函館で機関車の付け替えと方向転換を行う。青森からの電気機関車に代わり、最後尾にディーゼル機関車が連結されると、進路を逆に変えて札幌へと進む。
電気機関車が付け替えられると、「はまなす」のテールマークが現れた。
「はまなす」は寝台車と指定席、自由席を連結した、昔ながらの夜行急行。エンブレムも誇らしげな寝台車が、もちろん最も高級になる。
ただし、指定席の中にはカーペット敷きの車両がある。寝台車ほどの居住環境こそないものの、足を伸ばして横になれるので、旅行者の人気は高い。
私もカーペットカーのことは知っていたので旅行前に予約を頼んだら、最後の1席が手に入った。時期が時期だけに、まさに幸運だった。
カーペットカーは、進行方向と平行に1列のみ設けられた上段と、横向きに各自の区画が並ぶ下段に分かれている。上段の方がプライバシーは高いのだが、私の区画は下段だった。
ただ、座席で寝るよりは楽だし、この時期だと自由席なら立席や床に寝転ぶ覚悟も要る。しかもカーペットカーはあくまで指定席扱いなので、寝台料金は要らない。まさに天と地の差だ。
列車に乗り込むと、私の区画は上段に登る階段の隣にあった。人の上り下りさえ気にならなければ、階段をくりぬいた荷物スペースもあるし、かえって好都合なぐらいだ。
荷物を放り込んで、函館駅近くのコンビニでかった地場のワインを2本空ける(ワンカップぐらいのもので、フルボトルではない。念のため)と、さすがに眠気が襲ってきた。深夜1時を過ぎているのだから当然か。
ともあれ、あとはゴロ寝していれば札幌に着くのだから、夜行列車と言うのは気楽なものだ。こういうリーズナブルなサービスを提供していれば、消えて行った各地の列車も、まだ頑張れたのかも知れないが……
かくして、1日目の旅程は終了。自分では学ぶところの多い1日だったと思うが、次に函館に来るときにはまともに市内を観光しないと、さすがに申し訳ない気もした。
【本日の旅程】関空→函館空港=湯の川→函館駅前→魚市場通→函館駅前…函館→竜飛海底…体験坑道→青函トンネル記念館→体験坑道…竜飛海底→木古内→江差→木古内→函館…函館駅前→函館どつく前→十字街→谷地頭→函館駅前…函館→(急行はまなす)
何も存じ上げなくてすみません(^o^;)
今、携帯から見ているので、後程PCから写真を拝見します~。
次は是非ファイターズの道内遠征に合わせて訪れたいものです。