日経の土曜面「NIKKEIプラス1」では毎週トップに「何でもランキング」という記事が掲載されているのですが、昨日は「プロ野球本拠地の盛り上がり度」として12球団の「盛り上がり度」を算出したポイントランキングが掲載されていました。
「盛り上がり度」の算出方法はこうなっています。まず、ホーム球場の定員に対する観客の入り具合を示す「満員率」の順位と、本拠地での勝率の順位で、それぞれ1位120点から最下位10点というようにポイントを与えます。
これに本塁打数や奪三振数、サヨナラ勝ち数など試合内容を示す9項目について1試合平均の値を出し、これらの順位ポイントを1位は12点、最下位は1点という要領で足していき、それらすべてを合計したポイントが「盛り上がり度」となります。
盛り上がりという「質」をポイントという「量」で計ることには違和感を感じる方もいらっしゃることでしょう。また、こういうポイント化の方法には決定打がなく、細かい部分は計算方法次第である程度どうにでもなるのが欠点ではあります。
ですが、その計算方法にもプロ野球ファンの実感に非常に近いものから程遠いものまでいろいろあるわけです。ベストの方法を使ってファンの実感をうまく表したデータであれば、そこから多くのことを語ることができるのです。
要は、この手のポイントに完全なものはないものの、使いようでは非常に役に立ちますよ、ということです。
前置きが長くなってしまいました。それではランキングをご覧いただきましょう。
お断りしておきますが、これはあくまでも特定の計算方法から導き出された1つの結論に過ぎません。
ですから、これをもって○○球場は××スタジアムよりシラケていると断定することはできませんし、「うちの本拠地が盛り上がっていないと言いたいのか!」と怒るのもお門違いです。
ただ私個人としては、実際に球場に足を運んだり、テレビで見たりしたところの感覚からは、この結果はそんなにかけ離れてはいないのではないかと思っています。
さて、ここで今回の結果について私なりの解説を加えたいと思います。
まず、阪神と福岡ソフトバンクが1位、2位に入ったのは妥当な結果でしょう。特に甲子園育ちの私からすれば、甲子園球場がトップになったのは正直なところ気分がいいです(笑)
ただ、盛り上がるのと暴走するのは別。特に地元民からすれば観客の違法駐車や交通マナーの悪さ、ゴミのポイ捨てに困らされているのも事実です。球場側の対策も問題でしょうが、何より観客一人一人の自覚を求めたいところですね。
3位には中日が入り、その後4位には注目の千葉ロッテがランクイン。本拠地勝率の順位は逆ですが、中日がその他の部分でポイントを集めたようです。ただ今年のような快進撃を続けて行けば、いずれマリーンズがベスト3の一角を占めることになるでしょう。
5位は読売。記事によれば満員率が92%でトップだったものの、読売の場合観客数には空席の年間予約席も含まれる(他球団でもこのような計算方法をしているところはある)ため、これを観客数から除けば順位がさらに下がる可能性もあります。
6位のヤクルトに続き7位は横浜。横浜は本拠地勝率が3位だったものの、満員率が最下位の44%というのが響き、僅差でヤクルトに抑えられました。ただ本来ならホームで強ければファンは増えそうなものなので、球団側もこの点をもっと宣伝すべきでしょうね。
8位の北海道日本ハムについては後で詳しく見させていただくとして、西武が9位というのはチーム成績からすれば寂しい結果です。球場の立地条件など仕方のない部分もありますが、何とか観客動員を上げたいところです。
10位には東北楽天が入りました。本拠地勝率は最下位でしたが、満員率が5位の73%となったほか、ファインプレーも1位と大健闘です。
フルスタの定員が2万人だけだったことは差し引いて考えるとして、記事によれば「仙台市民の応援に選手が懸命のプレーで応え、一体感があった」。今後は球場が拡張されても同じような満員率が保てるかが注目されます。
11位は広島。本拠地勝率は10位でしたが、満員率が11位の45%と、よく言われる「ホームよりビジターのファンが多い」という話が裏付けられた格好です。広島の方々にはもっと市民球場に足を運んでほしいのですが、私も来年辺り一度行かないといけませんね。
そして最下位に終わったのがオリックス。本拠地勝率が11位、しかもビジターゲームの勝率よりも低く(他にホームよりビジターの勝率がいいのは千葉ロッテのみ)、具体的な数値はありませんが満員率もイマイチだったようです。
記事にもあるように、「経営基盤の強化をめざした合併の結果、本拠地の成績がふるわなかったのだとしたら皮肉」な話です。これを見ても、球団合併などロクなことがない、というのが分かっていただけるのではないでしょうか。
さて、我らが北海道日本ハムファイターズです。ファンの身びいきもあるかも知れませんが、私としてはもうすこし上の順位に行きそうな気がしていたので、ちょっとがっかりしています(苦笑)。
ただ今年の順位と札幌ドームの定員を考えれば、これぐらいが現状を素直に表した結果なのかも知れません。チームの強化についても新たなファン獲得についても、ファイターズにはまだまだ課題がたくさんあるよ、ということなのでしょう。
北海道ファイターズの歴史はまだまだこれから。名実ともに日本一の球団になるよう、我々もしっかり応援してきましょう!
「盛り上がり度」の算出方法はこうなっています。まず、ホーム球場の定員に対する観客の入り具合を示す「満員率」の順位と、本拠地での勝率の順位で、それぞれ1位120点から最下位10点というようにポイントを与えます。
これに本塁打数や奪三振数、サヨナラ勝ち数など試合内容を示す9項目について1試合平均の値を出し、これらの順位ポイントを1位は12点、最下位は1点という要領で足していき、それらすべてを合計したポイントが「盛り上がり度」となります。
盛り上がりという「質」をポイントという「量」で計ることには違和感を感じる方もいらっしゃることでしょう。また、こういうポイント化の方法には決定打がなく、細かい部分は計算方法次第である程度どうにでもなるのが欠点ではあります。
ですが、その計算方法にもプロ野球ファンの実感に非常に近いものから程遠いものまでいろいろあるわけです。ベストの方法を使ってファンの実感をうまく表したデータであれば、そこから多くのことを語ることができるのです。
要は、この手のポイントに完全なものはないものの、使いようでは非常に役に立ちますよ、ということです。
前置きが長くなってしまいました。それではランキングをご覧いただきましょう。
順位 | チーム名 | 点数 |
1 | 阪 神 | 288 |
2 | 福岡ソフトバンク | 283 |
3 | 中 日 | 233 |
4 | 千葉ロッテ | 223 |
5 | 読 売 | 212 |
6 | ヤ ク ル ト | 172 |
7 | 横 浜 | 169 |
8 | 北海道日本ハム | 161 |
9 | 西 武 | 146 |
10 | 東 北 楽 天 | 127 |
11 | 広 島 | 126 |
12 | オリックス | 124 |
お断りしておきますが、これはあくまでも特定の計算方法から導き出された1つの結論に過ぎません。
ですから、これをもって○○球場は××スタジアムよりシラケていると断定することはできませんし、「うちの本拠地が盛り上がっていないと言いたいのか!」と怒るのもお門違いです。
ただ私個人としては、実際に球場に足を運んだり、テレビで見たりしたところの感覚からは、この結果はそんなにかけ離れてはいないのではないかと思っています。
さて、ここで今回の結果について私なりの解説を加えたいと思います。
まず、阪神と福岡ソフトバンクが1位、2位に入ったのは妥当な結果でしょう。特に甲子園育ちの私からすれば、甲子園球場がトップになったのは正直なところ気分がいいです(笑)
ただ、盛り上がるのと暴走するのは別。特に地元民からすれば観客の違法駐車や交通マナーの悪さ、ゴミのポイ捨てに困らされているのも事実です。球場側の対策も問題でしょうが、何より観客一人一人の自覚を求めたいところですね。
3位には中日が入り、その後4位には注目の千葉ロッテがランクイン。本拠地勝率の順位は逆ですが、中日がその他の部分でポイントを集めたようです。ただ今年のような快進撃を続けて行けば、いずれマリーンズがベスト3の一角を占めることになるでしょう。
5位は読売。記事によれば満員率が92%でトップだったものの、読売の場合観客数には空席の年間予約席も含まれる(他球団でもこのような計算方法をしているところはある)ため、これを観客数から除けば順位がさらに下がる可能性もあります。
6位のヤクルトに続き7位は横浜。横浜は本拠地勝率が3位だったものの、満員率が最下位の44%というのが響き、僅差でヤクルトに抑えられました。ただ本来ならホームで強ければファンは増えそうなものなので、球団側もこの点をもっと宣伝すべきでしょうね。
8位の北海道日本ハムについては後で詳しく見させていただくとして、西武が9位というのはチーム成績からすれば寂しい結果です。球場の立地条件など仕方のない部分もありますが、何とか観客動員を上げたいところです。
10位には東北楽天が入りました。本拠地勝率は最下位でしたが、満員率が5位の73%となったほか、ファインプレーも1位と大健闘です。
フルスタの定員が2万人だけだったことは差し引いて考えるとして、記事によれば「仙台市民の応援に選手が懸命のプレーで応え、一体感があった」。今後は球場が拡張されても同じような満員率が保てるかが注目されます。
11位は広島。本拠地勝率は10位でしたが、満員率が11位の45%と、よく言われる「ホームよりビジターのファンが多い」という話が裏付けられた格好です。広島の方々にはもっと市民球場に足を運んでほしいのですが、私も来年辺り一度行かないといけませんね。
そして最下位に終わったのがオリックス。本拠地勝率が11位、しかもビジターゲームの勝率よりも低く(他にホームよりビジターの勝率がいいのは千葉ロッテのみ)、具体的な数値はありませんが満員率もイマイチだったようです。
記事にもあるように、「経営基盤の強化をめざした合併の結果、本拠地の成績がふるわなかったのだとしたら皮肉」な話です。これを見ても、球団合併などロクなことがない、というのが分かっていただけるのではないでしょうか。
さて、我らが北海道日本ハムファイターズです。ファンの身びいきもあるかも知れませんが、私としてはもうすこし上の順位に行きそうな気がしていたので、ちょっとがっかりしています(苦笑)。
ただ今年の順位と札幌ドームの定員を考えれば、これぐらいが現状を素直に表した結果なのかも知れません。チームの強化についても新たなファン獲得についても、ファイターズにはまだまだ課題がたくさんあるよ、ということなのでしょう。
北海道ファイターズの歴史はまだまだこれから。名実ともに日本一の球団になるよう、我々もしっかり応援してきましょう!
6位ぐらいが、妥当な感じがしますネ(世辞ではなく)
マリーンズは、サヨナラ勝ちが1試合(対中日)位しかなかったのが、響いたかも・・・
西武の現状については、ファンはかなりの危機感を持っています(シーズン中に身売り話が何度も出たり消えたりしましたから)。
しかし残念ながら、ファンの声を吸い上げる体制が西武球団側にはまだ整っていないようです。
阪神の首位はある程度、予測できますが、合併の影響があっても、同じ関西球団のオリックスも関西の方々に盛り上げて欲しいところ。(あまり塩Tさんについて詳しくありませんが、塩Tさんは盛り上がりに貢献している?その逆?)
日ハムは、セパ交流戦が浸透すれば、必ず上位に来ます。ナゴヤドームに日ハムが来た時、凄く盛り上がっていたと思うけれどな。
>サヨナラ勝ち
なるほど、それだとポイントに影響していそうな気がしますね。
>西武の現状
西武グループ側は今後も球団を維持したいようですし、私もそうなるのではと思うのですが、どうも周囲の状況次第で流動的になりそうな気配もありますね。
何より問題なのは、りんかんさんのおっしゃるようにファンの声を取り入れる体制が整っていないことにあると思います。
顧客の考えや嗜好などを把握した上でのマーケティング戦略は今後球団が収入を増やしていく上で非常に大事になるでしょうし、球団フロントにはファンのほうを向いた経営を求めたいところです。
>オリックス
うーん、チームとしては面白いのですが、上層部がアレですからねぇ(^^;)
で塩Tさんですが、今年はほとんど1軍に呼ばれなかったので、あまり貢献はできなかったのではないでしょうか。
ただ当ブログでもさんざネタにはしていますが、イチローの試合連続安打記録を破ったバッターですから、悪い選手では決してないと思うのですが……
>ナゴヤドームに日ハムが来た時
私も日曜日に行きましたが、大入り満員で盛り上がっていたと思いますよ。
もっとも、その時のハムは絶不調でドラゴンズの盛り上げ役でしかなかったのですが(涙)
新聞の、下の方の査定方法を見て納得したような、してないような…。
まぁ、開幕2連続サヨナラと二遊間のおかげですね。
ただ、ファインプレーの数は、地元の盛り上がりと関係あるのか微妙な気がします。試合内容は、良くなるかもしれませんけど、盛り上がりに直結してるんでしょうか?何にしろ、数字化するのは、難しいですねぇ。
うっかりプレーオフにでる可能性があったのに12球団で一番盛り上がらないんですって!じゃあもうプレーオフ目標にするのやめたらいいじゃん!(自爆)
※無論日経への皮肉です :-)
ただおっしゃるように、試合内容とファンの盛り上がりとに完全な相関関係があるとは限らないと思うんですよね。実際球場に行く時は試合だけではなくて様々なアトラクションも楽しみにしているわけですし。
そう考えると、満足度を調べたければアンケートを取るなどして実際に球場に行った方の意見を直接聞いた方がいいような気がしますね。
それはさておき、これはあくまでも1つの計算なので、この結果がすべてということはないと思いますよ。
ただ本拠地勝率がポイントを大きく左右する以上、もし終盤の試合で勝ってプレーオフに出場していたら、順位が上がったかも知れませんね。
もっとも、それを空気読まずに邪魔したのはうちだったりするわけですが(^^;;)