頼れる仕事人・奈良さん引退

中日奈良原が現役引退を発表

　中日の奈良原浩内野手（３８）が現役引退を発表した。３０日に名古屋市内の球団事務所で球団に引退を申し出て了承された。またその席で来季からの２軍内野守備走塁コーチ就任を要請された。会見では「今季途中から自分のスピードが出せなくなったので決断しました。コーチのお話はありがたいですが、まだ辞めたばかりですので何も考えていません」と話した。１６年間での通算成績は１５０８試合に出場、打率２割３分７厘、１３本塁打、２１２打点。（ニッカン名古屋・2006年10月30日17時32分更新）

　奈良さんも引退ですか……
　15年もの間活躍を続けた奈良さん。ファイターズには98年に移籍してきたのですが、確かな走塁と堅実な守備で内野の要としての地位を獲得、生え抜き選手と変わらないほどの人気を持つようになりました。
　今年は開幕から二軍生活が続き、6月には出番を求めてドラゴンズに移籍。私も含め、本当に多くのファンが衝撃を受けました。
　ですが、ドラゴンズ入りした後はいぶし銀の働きぶりを取り戻し、通算1,500試合出場も達成。ファイターズ移籍以来遠ざかっていたリーグ優勝、日本シリーズへの出場も果たしました。





　上が第1戦、下が第2戦、ともに代走で出場した奈良さんです。
　冒頭でご紹介した記事にもありますが、ドラゴンズからは二軍内野守備走塁コーチへの就任を要請されたものの、現時点では保留しているとのこと。
　私としては、ファイターズでというのがもちろん理想ですが、ドラゴンズにせよどのチームにせよ、現役時代の奈良さんを髣髴とさせる職人をぜひ育ててほしいと希望しています。
　お疲れさまでした。そして、これからのご活躍を祈念します。

　で、ふと思ったんですが、奈良さんの移籍で空いたファイターズの背番号"4"って、どうなるんでしょう？
　内野でいうと、川島、稲田、飯山辺りの争いになるんでしょうが、どの選手もまだまだ課題があるのが現状。川島と飯山は打撃がまだまだ頼りないですし、稲田は守備にさらに磨きをかけてほしいところです。
　ただ、可能性はどの選手にも開かれています。「奈良原二世」の出現、期待してますよ！