■ 武田久「感謝」北村弁護士効果で500万円増…日本ハム(報知・2008年12月25日)
本来なら初交渉の時にエントリにしたかったんですが、出遅れてしまったので。
最初このニュースを知った時には、イマイチピンときませんでした。代理人の北村弁護士がテレビで有名な方だということぐらいは知ってましたが、私もすっかり地上波を見なくなってしまったもので。
むしろ、若干の不安を感じていたというのが正直なところです。それは、「契約交渉は法廷とは勝手が違うのに、果たして大丈夫だろうか?」ということでした。
法廷では利害の対立する当事者が対決し、基本的には、一方が勝者となり、もう一方が敗者となるわけです。
民事なら和解という選択肢ももちろんありますが、これとて当事者が対決した上でのものです。
一方、契約交渉の場合、確かに球団と選手で利害が異なる部分はありますが、そうはいっても両者は運命共同体。
球団経営がうまくいかなくなれば選手が困りますし、選手の不振がチーム成績の不振につながると、球団にもマイナスの影響が出ます。
なので、球団・選手の両者にとって、一方が勝者となり、もう一方が痛みを受けるような解決は望ましくありません。あくまでも共通の利益を追求する者として接しなければならないのです。
その点を北村弁護士がどの程度理解しているのか? なにぶんよく知らない方なだけに、一抹の不安は感じていました。
ですが、それは杞憂でした。上で書いた話は、北村弁護士に伝わっていましたし(ニッカン・2008年12月9日)、本人も元高校球児として、その辺は十分理解していたようです。
結果として、今回は久にとって満足のいく契約が結べました。一方の球団は、交渉前は若干緊張もあったようですが(ニッカン・2008年12月12日)、交渉自体はスムーズで、話題作りにもなりましたし、決して悪い内容ではないでしょう。
当の北村弁護士はといえば、非常に楽しんで仕事ができたとご満悦。野球にかかわる仕事ができたこともありますが、依頼人を満足させる仕事ができたこと自体、今後にプラスになるはずです。
そう考えていくと、この交渉は当事者すべてにとって得るものがあったわけで、交渉としては非常に理想的な部類に入るのではないでしょうか。
こうなると、来季以降北村弁護士の契約更改での登板があるのかというのが気になります。
上の報知の記事では、選手が行列を作るみたいなことも書いてますが、別の報道では代理人の掛け持ち契約は不可能とのこと。
ただ、先ほど野球協約を見た限りでは、その辺の規定がありませんでしたし、海外と比べると、掛け持ち禁止というのもヘンな話。これってどうなんでしょうね?
本来なら初交渉の時にエントリにしたかったんですが、出遅れてしまったので。
最初このニュースを知った時には、イマイチピンときませんでした。代理人の北村弁護士がテレビで有名な方だということぐらいは知ってましたが、私もすっかり地上波を見なくなってしまったもので。
むしろ、若干の不安を感じていたというのが正直なところです。それは、「契約交渉は法廷とは勝手が違うのに、果たして大丈夫だろうか?」ということでした。
法廷では利害の対立する当事者が対決し、基本的には、一方が勝者となり、もう一方が敗者となるわけです。
民事なら和解という選択肢ももちろんありますが、これとて当事者が対決した上でのものです。
一方、契約交渉の場合、確かに球団と選手で利害が異なる部分はありますが、そうはいっても両者は運命共同体。
球団経営がうまくいかなくなれば選手が困りますし、選手の不振がチーム成績の不振につながると、球団にもマイナスの影響が出ます。
なので、球団・選手の両者にとって、一方が勝者となり、もう一方が痛みを受けるような解決は望ましくありません。あくまでも共通の利益を追求する者として接しなければならないのです。
その点を北村弁護士がどの程度理解しているのか? なにぶんよく知らない方なだけに、一抹の不安は感じていました。
ですが、それは杞憂でした。上で書いた話は、北村弁護士に伝わっていましたし(ニッカン・2008年12月9日)、本人も元高校球児として、その辺は十分理解していたようです。
結果として、今回は久にとって満足のいく契約が結べました。一方の球団は、交渉前は若干緊張もあったようですが(ニッカン・2008年12月12日)、交渉自体はスムーズで、話題作りにもなりましたし、決して悪い内容ではないでしょう。
当の北村弁護士はといえば、非常に楽しんで仕事ができたとご満悦。野球にかかわる仕事ができたこともありますが、依頼人を満足させる仕事ができたこと自体、今後にプラスになるはずです。
そう考えていくと、この交渉は当事者すべてにとって得るものがあったわけで、交渉としては非常に理想的な部類に入るのではないでしょうか。
こうなると、来季以降北村弁護士の契約更改での登板があるのかというのが気になります。
上の報知の記事では、選手が行列を作るみたいなことも書いてますが、別の報道では代理人の掛け持ち契約は不可能とのこと。
ただ、先ほど野球協約を見た限りでは、その辺の規定がありませんでしたし、海外と比べると、掛け持ち禁止というのもヘンな話。これってどうなんでしょうね?