にわか日ハムファンのブログ記念館

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とにもかくにも、パ・リーグに新たな仲間が増えました

2004-11-02 20:36:15 | その名はパシフィック
 「妥当な結果」と捉える人もいれば、「出来レース」と批判する人もいるでしょう。ともあれ、来季から参入するのは東北楽天ゴールデンイーグルスと決定しました。東北を本拠地とする初めてのプロ球団の誕生です。
 多くの東北の方々にとって、今日はきっと特別な日だと思います。中でも、宮城球場を準本拠地としていたロッテオリオンズが去って以来、プロ野球球団を待ちわびていた仙台市民の方々にとっては、万感の思いがあるのではないでしょうか。
 東北楽天ゴールデンイーグルスの皆さん、東北、仙台の皆さん、本当におめでとうございます。

 もっとも、これは裏を返せば仙台ライブドアフェニックスの参入が認められなかったということでもあります。先ほどニュースでライブドア・堀江社長のインタビューを見ましたが、なぜこの結果が理解できないという様子が見て取れました。
 実際詳しい理由が示されていないということもありますが、ひょっとしたら堀江社長は最後の最後まで参入できると本気で思っていたのかも知れませんね。ただ、記者会見で楽天に祝意を述べた彼の姿には好感すら覚えました。
 バファローズ買収も来季の参入も果たせなかったとはいえ、ライブドアと堀江社長は今年繰り広げられた球界再編騒動の中で大きな功績を残しました。それは、「プロ野球は変わる、変えることができる」という可能性を我々の前に具体的な形で示したということです。
 ライブドアがバファローズ買収に名乗りを上げた真の理由は、考え出したらキリがありません。本気で買収したかったのかも知れませんし、単なる売名行為であった可能性も否定できません。
 しかし、その理由自体はそれほど大事ではありません。むしろ大事なのは、バファローズファンをはじめ多くのプロ野球ファンにとって、ライブドアによる買収が球団数削減に対抗するオルタネティヴ(代替手段)となり得た、ということです。
 もしライブドアがバファローズ買収を表明しなくても、ファンによる反対運動は盛り上がったでしょう。選手会も同調したかも知れません。
 ですが、球団合併や球団数削減を目論むオーナー陣に対し、売却や新規参入という道が現実に存在することを示せたことが、彼らの企図を(ひとまずは)撤回させる上で果たした役割は高く評価されるべきでしょう。
 ライブドアの参入が認められなかったことを受けて、オマリー監督未遂(byマンガウルフ監督)は「残念だったけど未来のドアを開けたのはライブドアだったよ」というコメントを出しました。
 まさにその通りでしょう。多くの仙台市民が待ち望んだ新球団がプロ野球に参入するためのドアを開けた先駆者は、間違いなくライブドアなのです。
 ただ、堀江社長には1つだけお願いしたいことがあります。

 「もし球団経営がビジネスとして成り立つと本気でお考えなら、『草葉の陰から見守る』などと言わず、虎視眈々とチャンスを狙ってください。」

 アルビレックス新潟をはじめ、プロ野球球団経営に関心のある企業は徐々に現れています。また、今ある球団が経営に行き詰まる可能性も否定できません。
 先ほど触れたインタビューで、堀江社長は「今後のことについては考えていない」と発言していました。ですが、これまで本気だったのなら、1度の失敗くらいで諦めることもないでしょう。阪神・久万オーナーも言う通り、チャンスはこれからいくらでもあるはずですから。
 今日のオーナー会議に際し、ライブドアはこんな速報画面まで作って臨んでいました。「なんでサッカーの画面やねん!」というツッコミは私も入れたいところですが、負けたままでは堀江社長の気も治まりますまい。次の勝負があるのかないのか、注目してみるのも悪くはないでしょう。

 さて、晴れて参入の決まった楽天ですが、祝賀ムードに浸っているヒマはありません。何よりまず選手を集めないといけませんし、球場の改修をどうするかも早急に決める必要があります。三木谷社長がコメントしたように、あくまでも今日はスタートラインに立てただけでしかないのです。
 ただ、そのスタートラインに立った楽天は、どうも見ていて不安を感じさせるランナーです。
 昨日は田尾監督の新規参入メッセージ流出(PDFファイル)というフライングをやらかしましたが、今日オープンしたオフィシャルサイトでは、そのコメントが田尾監督の写真を付けただけでそのまま掲載されています。
 しかも、今朝書き足した私の記事で指摘したように、昨日の流出メッセージでは球団のロゴにとんでもないスペルミスがありました。今日の正式オープンに際して、このミスが直っているかが注目されましたが、

最初のうちはそのままでした。

 今は修正されていますが、ミス版はバッチリキャプチャしましたので、興味のある方はこちらをどうぞ。

 …昨日のライブドアのコーチ発表も結局勇み足だったという話が流れていますが、こういうものを見ると、楽天側も準備の甘さはあると言わざるを得ません。
 ファイターズにとって、イーグルスは来季から同じパで戦う相手でもあり、共にパを熱く盛り上げていく仲間でもあるのです。来季からのためにも、三木谷オーナーをはじめイーグルスの皆さん、早く戦闘体制をちゃんと整えてくださいよ!!

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56 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あらあら (ばばら)
2004-11-02 20:49:30
ポフェッショナルきたーーwキャプチャグッジョブ!

個人的にはライブドア派だったので複雑な思いですが、結果的に12球団で来シーズン迎えられるのは良い事ですね。堀江社長も諦めていないようですが、夕方のニュース観た限りでは数名のオーナーがこれから球団が増える事には消極的のようで。

ライブドアや楽天に続いて、負けずに頑固爺連中に立ち向かってくれるステキな企業が出てくれる事を望みます。地方に球団がどんどん出来ていけば、野球界は絶対に盛り上がると思うんですが…。
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オマリー (マンガウルフ監督)
2004-11-02 21:03:30
>オマリー(前?元?どう書けばいいのでしょう…)監督





やはりここは「オマリー監督未遂」でしょう。

あと「オマリー監督不行き届き」とか。
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ばばらさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-11-02 21:14:52
ライブドアにとっては残念な結果でしたが、球団削減→リーグも削減というルートを遮断するという最大の役目は果たしたと思うので、私としては感謝しています。

今後球団数を増やすのはオーナーたちも反対でしょうから、簡単に球団数増はできないでしょうが、参入を求める声が方々から出てきたら、無視するのは難しいと思いますよ。

それまでライブドアは地方独立リーグに出資するなどして、ノウハウを積むのも手でしょうね。
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マンガウルフ監督 (ルパート・ジョーンズ)
2004-11-02 21:16:34
>やはりここは「オマリー監督未遂」でしょう。



その手があったか!

というわけで、早速使わせていただきますね(笑)
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監督未遂 (なみ)
2004-11-02 21:44:23
ほんと、「その手があったか!」ですね。

そんなステキな語彙が浮かばなかったので、

すごーく、呼び名に迷って記事を書くことに

なってしまいました・・。



ライブドア、残念でしたが、堀江氏が出てこなかったら

今回の新規参入もなかったかも、と思うと

私も感謝の気持ちが大きいです。

あのコーチ陣のつくるチームを見てみたかったです。
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アタタ (kawajiro)
2004-11-02 21:47:28
こんにちは。

今朝からネタをゲットさせて頂いております。



オフィシャルサイトでもやってましたか(爆)。

ドバドバ振りがすっかり浮き彫りになってしまいまいた。



しかし、ルパート・ジョーンズさんもおっしゃっているとおり、新しく仲間が加わったことになります。そうなったからには歓迎したいですし、応援もしたいです。



でも、この記事も盛りだくさんの内容ですね(笑)







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トップページのバナーは (ぜんこう)
2004-11-02 21:51:15
まだR抜けです(笑)

僕は、その部分を大切に保存してブログに載せさせてもらいました。

ありがとう、ネタだらけの楽天さん(笑)



でも、どうも気分が晴れないなぁ。
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なみさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-11-02 22:08:26
私もオマリーをどう呼べばいいのか迷っていたので、マンガウルフ監督に感謝です(笑)



先ほど書いたことと同じになりますが、ライブドアの存在は球団減らしを食い止める上で非常に大きかったですし、堀江社長は果たすべき最大の役割を果たしたと思います。

ただ、私もオマリーの野球が見たかったので、その点では残念ですね。近いうちにまた参入のチャンスがあるといいのですが…
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kawajiroさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-11-02 22:16:26
当ブログであれほどネタにしたというのに、楽天の関係者にはご覧いただけなかったようで、それが何より残念です(涙)

ただ、来季からは同じプロ野球のライバルです。プロ野球全体を盛り上げるためにも、ぜひとも東北や仙台にしっかりと根付いてほしいですね。
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ぜんこうさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-11-02 22:23:48
先ほどトップページに行ったところ、さすがに直してありました。あのまま放っておいたら方々でネタにされていたでしょうからね(笑)



確かに、バファローズの消滅という事態を受けて誕生した球団とすれば、イーグルスは今一つな感じはありますね。

ただ、球団のカラーは実際に選手が揃って野球のスタイルが出来ないと分からない部分もありますので、まずは見守ることにしたいと思います。
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