
阪急百貨店梅田本店の建て替え工事が始まり、長年親しまれてきた阪急電車旧梅田駅のコンコースの解体が近づいています。私も工事開始までには間に合わなかったのですが、間もなく姿を消すであろう旧梅田駅の姿を何とか写真に収めてまいりました。
※ 阪急梅田駅や阪急百貨店についてご存じない方は、まず『ウィキペディア』の「梅田駅」項内「阪急梅田駅」と「阪急百貨店」の項目をお読みください。
また阪急百貨店梅田本店の建て替えについては、日経ネット関西版の2005年9月13日更新記事が簡潔にまとめています。

南側から撮影。昭和48年まではここが阪急梅田駅として使われていました。豪華なシャンデリアに天井の曲線美、まさに「阪急」を誇示するような華麗な空間です。

逆に北側から南向きに撮影してみました。

西側の壁面。ここにあるモザイク画は建築家伊藤忠太氏の手によるものだそうです。


壁画の拡大写真。どちらも想像上の動物が描かれています。右側は鳳凰のようですが、左は麒麟でしょうか?ちょっと断定はできませんが……

東側にも同じように壁画が描かれています。


こちらの壁画も拡大してみました。それぞれ竜と天馬、つまり先ほどの壁画と合わせて4体の神獣が配されていることになります。

先ほどの旧コンコース北隣にあるドーム。教会風のこれまた非常に優れた建築なのですが、すでに工事用のフェンスが設置してあって中に入ることはもうできません。

高く天上を目指すかのようなドームとステンドグラスが、大阪の中心地梅田の真ん中でありながらその喧騒をしばし忘れさせてくれます。




近くにいた警備員の方に尋ねたところ、11月いっぱいはこのままの状態で置かれ、本格的な解体工事が始まるのはその後だとか。
関西の文化を代表し、また私も子どもの頃から慣れ親しんできた光景が、また1つ消えていこうとしています。
【追記】 旧梅田駅コンコースのうち、壁画とステンドグラスは保存される見込みがあるようですが、コンコース自体の保存を目指す運動もあるようです。
『旧阪急梅田駅コンコースを残したい‥』
保存への願いを込め、こちらのブログへこのエントリをトラックバックさせていただきます。
※ 阪急梅田駅や阪急百貨店についてご存じない方は、まず『ウィキペディア』の「梅田駅」項内「阪急梅田駅」と「阪急百貨店」の項目をお読みください。
また阪急百貨店梅田本店の建て替えについては、日経ネット関西版の2005年9月13日更新記事が簡潔にまとめています。

南側から撮影。昭和48年まではここが阪急梅田駅として使われていました。豪華なシャンデリアに天井の曲線美、まさに「阪急」を誇示するような華麗な空間です。

逆に北側から南向きに撮影してみました。

西側の壁面。ここにあるモザイク画は建築家伊藤忠太氏の手によるものだそうです。


壁画の拡大写真。どちらも想像上の動物が描かれています。右側は鳳凰のようですが、左は麒麟でしょうか?ちょっと断定はできませんが……

東側にも同じように壁画が描かれています。


こちらの壁画も拡大してみました。それぞれ竜と天馬、つまり先ほどの壁画と合わせて4体の神獣が配されていることになります。

先ほどの旧コンコース北隣にあるドーム。教会風のこれまた非常に優れた建築なのですが、すでに工事用のフェンスが設置してあって中に入ることはもうできません。

高く天上を目指すかのようなドームとステンドグラスが、大阪の中心地梅田の真ん中でありながらその喧騒をしばし忘れさせてくれます。




近くにいた警備員の方に尋ねたところ、11月いっぱいはこのままの状態で置かれ、本格的な解体工事が始まるのはその後だとか。
関西の文化を代表し、また私も子どもの頃から慣れ親しんできた光景が、また1つ消えていこうとしています。
【追記】 旧梅田駅コンコースのうち、壁画とステンドグラスは保存される見込みがあるようですが、コンコース自体の保存を目指す運動もあるようです。

保存への願いを込め、こちらのブログへこのエントリをトラックバックさせていただきます。
ただ、私自身もそういう話を知っていながら、写真に収めるのは遅れに遅れてしまいました。本当に惜しいことをしたものです……
そう言えばお盆明けに大阪ドームへ行った際、阪急から大阪地下鉄へ梅田駅で乗り継いだのですが、何だか天井の写真などを一眼レフで撮影している人とかを見掛けて、おやっと思ったんですよ。
一瞬、自分も「ネタ的に、うちも撮ろうかな」と思ったものの、時間的にあまり余裕もなかったのでそのままドームへ直行したのですが、もしかしたらあれは「虫の知らせ」だったのかもしれません…
11月ならまだ何とかなるでしょう。ぜひ見てやってください。私にとってもいろいろな思い出が詰まった、本当に大事な空間です。
今の梅田駅が完成してから生まれた私はあの光景が当たり前だと思っていました。ただ、そう思わせるほどのセンスには阪急らしさを感じます。
車体の色ですが、今日ラガールショップ(駅売店)を見たら「マルーンの駆風」(漢字はあっているかどうか自信がありませんが……)というタイトルの阪急車両のカレンダーがありました。
それだけ阪急電車の色として定着していると思っているので、私からすれば屋根のアイボリー色にも少々の違和感を感じます。
あれは京都線特急のみに許された特権だと思っていたんですがねぇ(苦笑)
解体してしまうのは実に惜しいですね。
乗り場案内などもアーチに合わせてデザインされていて、
阪急らしくこの建物を大事に使っていたと感じます。
(東京だったら規格型の表示器を無粋にぶら提げるだけでしょう…)。
11月に大阪を訪れる機会があるのですが、
果たして形が残っているかどうか…?
間に合えばぜひ見に行きたいです。
さて、
あのアーチ天井は昭和4年にできたものですが、ステンドグラスの方は昭和46年に旧駅がそこから移転した後に造られたものです。ですので、比較的新しいものなのです。アーチ天井の空間のすぐ隣にあの見事なステンドグラスの空間を造ったセンスのすばらしさ、その頃はまだ阪急の良き精神があったのです。
それから、
車体の色について。あの色は正式には「マルーン」と呼ばれています。続々登場している新形式車両にももちろん採用されています。一時期、あの色を変える、と言い出したとんでもない社長がいました。しかし、現在は屋根際の部分を白く(アイボリー)することで決着し、伝統を守りつつ新鮮味を出しています。
どうなんでしょうね。自然光で照らす場合と蛍光灯で照らす場合で耐久性が違うのであれば、交換していたかも知れませんね。
>阪神甲子園球場
関西で最後に残った歴史ある球場ですよね。藤井寺もそのうち解体されるのでしょうし(せめて正面ゲートだけでも保存されないかなぁ……)
それだけに、改築の際には今の趣を大事にしてほしいですし、客も客でゴミを撒き散らさないようにしないと!
>>えんじ色の電車
まぁ、基本的なカラーは変わらないと私も思います。
ただ、昔の電車に比べると(私の感覚では)不要な装飾が増えているわけで、阪急のスタイリッシュさがどんどん欠けてきているような気もします。
対応が遅れてしまいましたが、こちらのエントリをトラックバックさせていただきましたので、ご報告いたします。
活動の成功を心より祈念いたします。
裏から蛍光灯で照らしてるし。
旧梅田駅コンコースほどではないけど、関西には同じくらい古くてたくさんの人が利用している現役バリバリの商用施設があります。
それは「阪神甲子園球場」。大事にしたいですね。
西宮球場はきれいさっぱりなくなりました。跡地は阪急百貨店になる予定。
tugendさん
>えんじ色の電車も最新型に切り替わるのでしょうか
最新型になってデザインは変わっても、えんじ色でなくなることはまずないでしょう。
たぶん阪急は日本で一番電車の色を守ってきた鉄道会社だと思うし。
よろしくお願いします。
バナーはこちらにあります。
http://blog.livedoor.jp/hankyu13/archives/50024100.html
賛同者より
当初はこれらさえも保存する予定はなかったそうです。それには驚きです。阪急の現経営陣の精神を疑わざるにいられません。
アーチ天井は何としても残さなければなりません。
ここにコメントを書いた皆さん、ぜひ保存運動ブログ「旧阪急梅田駅コンコースを残したい・・」http://blog.livedoor.jp/hankyu13/の方へ署名的コメントを書き込みに来て下さい。
賛同者より
壁画は私も解体されるというニュースがあるまで気づいていなかったのですが(苦笑)、非常に優れたものだと思いますし、ステンドグラスともどもいい形で保存してもらいたいものです。
私が分からなかったモザイク画は獅子だったんですね。言われてみれば、なるほどなと思います。
またサイトの紹介ありがとうございました。鉄道ネタは結構好きなので、他のページも読み漁ってしまいました(笑)
で旧梅田駅ですが、私が生まれる前に今の場所に移転していたので、実際に駅として使われているところは知らないんです。
なので、通りながら「ここが改札だったのかな?」とか、「このムービングウォークのあたりを電車が通っていたのかな?」など、いろいろ考えてみることもありました。
今月中ならなんとかなると思いますので、解体が始まるまでにぜひ一度どうぞ。
ともあれ、本当に惜しまれますねぇ。
私も毎日のように通った場所ですし、このまま解体されるのは非常に惜しいですよね。
ただ、それだけに残念ではありますね。新しく建てられる百貨店がこれほどの風格を持った建物になるような気もしませんし……
東京にはない雰囲気を持った所なので好きな所でした。
ステンドグラスは気がつきますが、壁画もあったんですね。
いい形で保存されるとよいのですが。
壁のモザイクの不明分は翼を持つ獅子だそうです。
(こちらのサイト様がお詳しいです。 →http://www.ne.jp/asahi/mulberry/mt/rail6/hankyu.html)
私もつい先日ここを通りましたが、本当に古きよき鉄道華やかなりし頃を感じる素晴らしい建築ですね。
前行ったときは、ビール呑みに行った帰りですっかり失念していたし・・・。
実はグランドビルのところまで、電車が来ていた記憶があります。
阪急梅田駅が高架に上がって、阪神電車まで物凄く遠くなった感じがしました。
何分小さい子供の足なので、余計そう感じたのでしょう。
まあ改造終了までに、是非見に行きます。
非常に惜しいですね。
阪急梅田駅解体のことも知らなかったので、
コンコースがなくなるなんて、晴天の霹靂です。
とてもショック!
思い出もたくさんあるのに。。
反対署名、してきます。
写真の美しさにうっとりしながら寂しくなってきました。
ただ、おっしゃるようにとんでもないデザインになりそうな気も……
まぁ、あの観覧車は嫌いではないのですが(^^;)
旧梅田駅もその風景の中の1つだっただけに、関西が誇るものが消えるのが残念です。
>えんじ色の電車
最近の電車も阪急カラーがメインではあるんですが、ヘンにメタリックな部分が目立つようになっているんですよね。
この点でもいい意味での「阪急らしさ」が無くなっていくようで哀しいです。
壁画とステンドグラスが残るのであれば、今の雰囲気にそったデザインになるのではとかすかに期待するのですが、なんせファイブに観覧車をのっけた阪急ですから、どうなることやら・・・(--;)
あの広大なホーム、えんじ色の電車とともに、阪急の風格を感じるものでした。
いずれ、あのえんじ色の電車も最新型に切り替わるのでしょうか…便利なのはいいことですが、寂しいものです。
新しい阪急百貨店ができたとして、これほどの名建築ができるかどうかは分かりませんし……
西宮球場といい、阪急の時代を象徴するものが次々と姿を消していくのは地元民として本当に寂しいです。
ここは数少ない見慣れたところだったので、残念な気持ちですねぇ…。
天井も高くてすごい好きなんですけどねえ…。