にわか日ハムファンのブログ記念館

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パ・リーグ、映像で台湾進出

2013-11-26 07:19:26 | その名はパシフィック
■ パ・リーグが台湾に映像提供へ(NHK・2013年11月25日)
■ パリーグ台湾テレビ局にニュース映像提供(ニッカン・2013年11月25日)

 最初聞いたときは、いささか突飛な感じもしたのですが、あらためて報道を読んでみた限り、海外進出の初手としては堅実なものではないかと思いました。
 台湾のテレビ局との合意内容は、現地のニュース番組向けに、シーズンの試合の映像をまとめて提供することということです。
 確かに、これまで伝わってきた台湾の事情からすれば、パの試合映像の需要はあると判断するのも理解できます。
 たとえば、今季のアジアシリーズの際、イーグルス、とりわけ田中への熱烈歓迎ぶりが報じられています。
 周知の通り田中は来季からのMLB移籍の可能性がありますが、他にも日台代表戦では中田が注目を集め、ただ残念なことに打撃不振で「ゲームの方が打つ」と言われた始末。ともあれ事前の関心は高かったのです。
 あるいは、岱鋼の台湾での人気。アジアシリーズでも、観戦しているところをテレビに抜かれたりしてましたが。
 さらにいえば、WBCでの台湾代表の健闘、CPBLの義大ライノスにマニー・ラミレスが入団して話題を読んだことなどから、今年台湾では野球自体の人気が高まっています。
 それらを考えれば、NPB、中でもパ・リーグが台湾に進出するには、今が絶好のチャンスではあります。
 もっとも、まず考えるべきは、具体的にどんな手を打つか。ぱっと思いつくのは、10数年ぶりの台湾での試合開催でしょうが、予想される観客数等やコストを考えれば、どうしてもリスクが高くなることでしょう。
 となれば、現時点では映像提供から入るのは賢明と言えます。ダイジェスト版から見てもらい、ゆくゆくは試合中継なり配信なりを行えばいいわけで、そうして台湾での関心を高めていくのが得策です。
 ただし、一点だけ杞憂を述べるとすれば、台湾にはもちろん台湾のプロ野球リーグ、CPBLがあるのです。台湾での野球への関心を維持・拡大する役割は、まず彼らにかかっているわけです。
 それだけに、パ・リーグの進出が彼らの「パイ」を奪うことにならなければ、とは思います。国内リーグへの関心あってこその野球人気です。それが停滞すれば、パ・リーグを見る人も少なくなることが懸念されます。
 この10年ほどのパ各球団の取り組みの中で、球場に足を運んでもらうビジネスモデルは確立されたといっていいでしょう。
 ただ、それには限度があるわけです。各球団、リーグの持続可能性を考えれば、さらなるビジネスの拡大は急務ですし、そこで視野を国内市場に限定せず、国際的な関心を惹きつけるよう努力するのは重要なことです。
 だからこそ、進出先との共存共栄で、お互い競争・協力すべきところはうまくやりつつ、野球への人気や関心を高め、その利益を共有できればと思います。

 ま、一野球ファンとしては逆にCPBLが日本でも見られると面白いわけですが(笑)


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2 コメント

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Unknown (M・K)
2013-11-27 01:13:56
ソフトバンクに王さんや郭泰源コーチのルートを使って専用チャンネルを作ってもらいましょう。(提案)

来季は特に台湾の試合が気になります。
何人も台湾球界に復帰(新加入)する見込みの選手がいますしね。

一方で、某所では、李大浩の退団に伴い「SBSがオリックスの試合を放送しなくなる」ともっぱらの噂です。
一足早く、パリーグのアピールになっていたかもしれません。
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M・Kさん (ルパート・ジョーンズ)
2013-11-27 06:51:59
いずれは専用チャンネルまで発展すれば面白いですね。
さすがに地上波やCSは難しいでしょうが、パ・リーグチャンネル中国語繁体字版とか。
来季からはミンチェも威助も台湾に帰るようですし、
兄弟象の球団譲渡話も中信でまとまりそうで、CPBLはきっと面白いことになりますよ。

>SBS
多分、ソフトバンクの試合を中継することになるかと(予想
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