星飛雄馬、讀賣ＯＢに認定！？

　私は祖父の代からの阪神ファンでもあり、いわゆる「アンチ巨人」に分類される人間です。確かに、球団としての「読売巨人軍」は好きにはなれませんし、ましてその親会社はなおのことです。選手や監督を見ていて腹が立つことも多々ありますし、ジャイアンツを「讀賣」というのもそんな感情の表れです。
　そうはいうものの、讀賣のやることなすこと全てが嫌いかと言うとそうでもありませんし、面白いと思ったことは素直に面白いと認められる自分でありたいとも思います。
　で、最近特に面白いと思ったのが、讀賣フロントが「星飛雄馬」をOBに認定するという話です（サンスポ）。
　記事によれば、「巨人の星」の星飛雄馬の成績を球団が認定し、球団公式インフォメーションガイド（選手名鑑のようなもの？）に掲載するという動きがあるそうです。今月1日に新設された讀賣のファンサービス部はどうも大マジメらしく、「巨人の星」を連載した講談社からも後押しがあるとのことです。
　この記事はオフシーズンでネタに困った末のものかも知れません。ただ、もし本気で検討中なら私は大いに賛成しますし、ぜひ実現させてほしいものです。
　野球マンガを語る上で「巨人の星」は忘れてはならない存在です。このマンガの連載やアニメ放映時に生まれていないアンチ巨人の私ですら、星一徹、花形満、伴忠太、左門豊作という名前を知っているくらいですし、ジャイアンツにとって星飛雄馬は事実上のマスコットと言ってもいいくらいでしょう。
　また上の記事によれば、星投手の成績は1968（昭和43）年の1シーズンに登板試合数37試合で27勝3敗3セーブ、防御率0.34、しかも連続47回2/3無失点に完全試合1と文句なし。しかも、来季は実際に星姓の選手が入団するわけですから、話題性は十分です。
　讀賣の話題で世間が盛り上がることには正直なところ複雑な気がしますが、その一方で星投手の名前のある選手名鑑があれば見てみたいのも事実なので、讀賣球団にはぜひ掲載に向けた努力をお願いしたいと思います。
　ひょっとしたら「巨人軍は紳士たれ」とかいうヘンな言葉を振りかざして反対する現実のOBもいるかも知れませんが、そういう連中は放っておけばいいでしょう。
　第一、ユーモアを解さない人間に紳士と称する資格などあるわけないではありませんか（笑）