最後の3連戦、細く、しかしまだつながっている希望を懸けた試合が始まりました。
ベイスターズの先発は小林。苦難に次ぐ苦難の中で現れた希望の1人です。その小林相手にカープは初回走者を賑わせますが、得点には至らず。
カープの先発はルイス。しかし、この日はまさかの展開が待ち受けていました。表と同様のピンチを招くと、そこから3失点。
さらに、3回には内川のソロも出て0-4。大事な試合で、重いビハインドです。
なんとか反撃の糸口をつかみたいカープ。4回に石原のタイムリーが出て、待望の1得点。これで何とか流れを変えたいところ。
しかし、その直後に内川の2打席連続HRなどで、悪夢の4失点……
5回には2番手上野がさらに1点を失い、正念場の試合で大差をつけられます。
しかし、それでも諦めるわけにはいかない! レフトスタンドは必死の応援を続けます。
すると6回、シーボルがレフトへ2ラン! 待ちに待った反撃です。
しかしその直後にまたも悪夢が……
この回登板した高橋建が、シーボルの打球処理ミス(記録はヒット)から崩れると、
後を継いだ青木勇人もベイの猛攻を食い止められず、この回またも4失点。あまりにも、あまりにも大き過ぎる点差です。
しかし、それでも最後まで希望を失わないファンがまだたくさん残っています。いや、ほとんど誰一人と言っていいほど、応援席を後にしたカープファンは見当たりませんでした。
私のすぐ前にはカープファンの子ども2人が座っていました。ルパートリオに興味を持ったことから、途中からいろいろ話すようになったんですが、そんな間に7回表。普通なら萎える展開です。しかし、
子ども「この回トップに回るから、点が入りますよね」
[;;0J0]「あ……ああ、とにかくつなぎたいね」
子ども「まだ8回も9回もあるし、これなら逆転できますよね」
[0J0]「そうだね。この回点が入れば、何が起きるか分からないよ」
結局7回はチャンスを作りながら無得点。逆に裏に1点を取られたのですが、それでも試合は終わっていません。嶋の渾身の守備も出て、スタンドの意気も上がります。
そして8回にはまたもシーボルの2ラン! 終盤とはいえ、流れがようやくカープに傾いてきました。
裏のベイスターズの攻撃は初の三者凡退。奇跡を待ち望むカープに、わずかな光が差しています。スタンドでは涙ぐむファンの姿も。まだ終わりたくない、終われない!
ここで大矢監督は完投寸前の小林を下げ、高宮を起用します。
これはスタンドでも訝る声が出てきたんですが、今考えてみたら、代打で前田を出すのを事前に封じたつもりだったのかも知れません。実際、この回の先頭に出た代打は梵でしたし。
その梵は中飛に倒れましたが、代打攻勢はまだ続きます。緒方の登場で一気に勢いを取り戻したレフトスタンド。しかし、打球は一歩届かず。
そして、最後の打者アレックスも遊ゴロに倒れ、ゲームセット。
シーズン前にはほとんど誰もが絶望視していたカープが、それでも這い上がって掴もうとしてきた夢。しかし、最後の2試合を残し、その夢は遠く去っていきました……
子ども「……でも、しかたないかな。ここまでよくがんばったし」
[0J0]「そうだよ。ホントに頑張ったよ」
子ども「今年ここまでできたから、来年はもっとよくなりますよね」
[0J0]「うん、今年の経験を生かせば、来年はもっと上に行けるよ」
子ども「でも、最下位のベイスターズに負けたのがなぁ」
[0J0]「それは仕方ないよ。ベイスターズだって勝ちたかったんだから。いつまでも連敗したくはないよ」
子ども「そうですよね」
試合も終わり、続々とレフトスタンドを後にするカープファン。子ども2人のうちの1人も帰ろうとしたのをもう1人が呼び止めて、「ヒーローインタビュー見てあげようよ」
そのヒーローインタビュー。小林が出るかと思っていたのですが、出てきたのはこの日5打点の内川。
苦しかった連敗の日々をやっと抜け出た、その思いがあふれるようなインタビューでした。
ベイスターズの先発は小林。苦難に次ぐ苦難の中で現れた希望の1人です。その小林相手にカープは初回走者を賑わせますが、得点には至らず。
カープの先発はルイス。しかし、この日はまさかの展開が待ち受けていました。表と同様のピンチを招くと、そこから3失点。
さらに、3回には内川のソロも出て0-4。大事な試合で、重いビハインドです。
なんとか反撃の糸口をつかみたいカープ。4回に石原のタイムリーが出て、待望の1得点。これで何とか流れを変えたいところ。
しかし、その直後に内川の2打席連続HRなどで、悪夢の4失点……
5回には2番手上野がさらに1点を失い、正念場の試合で大差をつけられます。
しかし、それでも諦めるわけにはいかない! レフトスタンドは必死の応援を続けます。
すると6回、シーボルがレフトへ2ラン! 待ちに待った反撃です。
しかしその直後にまたも悪夢が……
この回登板した高橋建が、シーボルの打球処理ミス(記録はヒット)から崩れると、
後を継いだ青木勇人もベイの猛攻を食い止められず、この回またも4失点。あまりにも、あまりにも大き過ぎる点差です。
しかし、それでも最後まで希望を失わないファンがまだたくさん残っています。いや、ほとんど誰一人と言っていいほど、応援席を後にしたカープファンは見当たりませんでした。
私のすぐ前にはカープファンの子ども2人が座っていました。ルパートリオに興味を持ったことから、途中からいろいろ話すようになったんですが、そんな間に7回表。普通なら萎える展開です。しかし、
子ども「この回トップに回るから、点が入りますよね」
[;;0J0]「あ……ああ、とにかくつなぎたいね」
子ども「まだ8回も9回もあるし、これなら逆転できますよね」
[0J0]「そうだね。この回点が入れば、何が起きるか分からないよ」
結局7回はチャンスを作りながら無得点。逆に裏に1点を取られたのですが、それでも試合は終わっていません。嶋の渾身の守備も出て、スタンドの意気も上がります。
そして8回にはまたもシーボルの2ラン! 終盤とはいえ、流れがようやくカープに傾いてきました。
裏のベイスターズの攻撃は初の三者凡退。奇跡を待ち望むカープに、わずかな光が差しています。スタンドでは涙ぐむファンの姿も。まだ終わりたくない、終われない!
ここで大矢監督は完投寸前の小林を下げ、高宮を起用します。
これはスタンドでも訝る声が出てきたんですが、今考えてみたら、代打で前田を出すのを事前に封じたつもりだったのかも知れません。実際、この回の先頭に出た代打は梵でしたし。
その梵は中飛に倒れましたが、代打攻勢はまだ続きます。緒方の登場で一気に勢いを取り戻したレフトスタンド。しかし、打球は一歩届かず。
そして、最後の打者アレックスも遊ゴロに倒れ、ゲームセット。
シーズン前にはほとんど誰もが絶望視していたカープが、それでも這い上がって掴もうとしてきた夢。しかし、最後の2試合を残し、その夢は遠く去っていきました……
子ども「……でも、しかたないかな。ここまでよくがんばったし」
[0J0]「そうだよ。ホントに頑張ったよ」
子ども「今年ここまでできたから、来年はもっとよくなりますよね」
[0J0]「うん、今年の経験を生かせば、来年はもっと上に行けるよ」
子ども「でも、最下位のベイスターズに負けたのがなぁ」
[0J0]「それは仕方ないよ。ベイスターズだって勝ちたかったんだから。いつまでも連敗したくはないよ」
子ども「そうですよね」
試合も終わり、続々とレフトスタンドを後にするカープファン。子ども2人のうちの1人も帰ろうとしたのをもう1人が呼び止めて、「ヒーローインタビュー見てあげようよ」
そのヒーローインタビュー。小林が出るかと思っていたのですが、出てきたのはこの日5打点の内川。
苦しかった連敗の日々をやっと抜け出た、その思いがあふれるようなインタビューでした。
球場の子どもと言えば試合そっちのけでボールを漁るのが多いので、
こういう真っ当な子を見ると、ホッとする気分です。
それにしても、カープは惜しかったです。
印象論ですが、若手が多いのと経験の差なのか、最後はやはり固くなっていたような。
ただ、そんなチームだからこそ勢いをもって勝てた部分もあるでしょうし。
来年は本当に強いチームを作るための、大事な1年になりそうです。
ジャイアンツに勝ち、虎にも勝ち、いよいよエンジンがかかってきたといいますか。
>文化の違い
日本の場合、まだ洗練されきってはいないといいますか。
敗者にとっては、勝者を称えることこそが自らの尽力を示す最大のポイントだと思うんですが。
カープに関しては、私よりはるかに詳しそうでした(笑)
この日の試合は残念と言うよりほかありませんが、
それでも希望を失わないファンがいるというのは、ものすごく大事なことで。
ファンサービスがらみの話で、よく子どもへの対応が話として出てきますが、
こんな子どもたちの夢を守ることが、一番のファンサービスだと強く思いました。
その子の「純粋な心」を、そのままに大人になってもらいたいものです。
にわかカープファンの自分としてはぜひカープにCSに出てほしかった・・・
でも、しばらくBクラスが続いていただけに勢いで勝ってきた感がありますね。
また、CS739chの解説の方が言ってましたが「こういうときに投手陣が若手しかいないのが厳しい」的なことも言ってました。
でも、戦力の差がはっきりしているセリーグでよく戦いましたよね。
>小林
球数は128球、代え時と言えば代え時だったのかもしれません。
高宮は「水差し云々」と呼ばれなくて良かったなぁと。<やめなさい
と、それはさておき。
素敵な子どもがいたんですね。
以前、海老沢泰久氏のコラムで、日米の野球を観る文化の違いについて、
野茂投手の無安打無得点達成時の談話を絡めながら、
話を進めていたのを読みましたが、まさにその通りだと思いました。
曰く
「負けたチームのファンでさえも、拍手を送ってくれた。
あれは、野球文化の違いを感じた。」(野茂投手)
「日本では、不甲斐無い自分のチームに怒りを表し、
メガホンを投げたり、罵声を浴びせるだけ」(海老沢氏)
何歳ぐらいの子たちだったんですか?
しっかりしているしカープ愛を感じますね。
悔しい敗戦であってもヒーローインタビューを見る姿勢、
恐れ入りました。
悔し紛れにメガホンをグラウンドに投げ入れたり、
ヒロイン中に激しいヤジを浴びせるようなオトナには
決してならないでしょうね。
いや、是非なって欲しくないです。
試合結果は残念でしたけど、そのお子さんが言うように、来年はもっと上に行けるカープになって
新球場で素敵な戦いを見せてもらいたいです。