猫ファンの嘆きは対岸の火事か：ライオンズ新一軍打撃コーチ要請の撤回を求める

　他球団の話ですが、いくらなんでもネタでは済まされないですし、あまりにも同情を禁じえないので。

■　西武・渡辺久監督、誕生へ…打撃コーチは大久保氏に要請（サンスポ・2007年10月11日）

　エントリの概要文にも書きましたが、


野球は人間がやるものです。


　したがって、


コーチも人間がやるものです。


　「サルでもできる」なんて話はままありますが、


豚でもできるとは聞いたことがありません。


　なお、問題の輩のあまたある暴言、「マジック」と称されるほどの逆的中率を誇る予想の数々についてご存じない方は、こちらのサイトをご覧いただければと思います。
　確かに、今回の話は他チームのものです。
　しかも、これまでずっと痛い目に遭わされ続けたライオンズの人事となれば、あるいはニヤニヤしながら見ている方も、いらっしゃるかも知れませんね。
　また、「これでもう鬱陶しい声をテレビ中継で聞かずに済むんだよね♪」と喜んでいる方も、少なからずいらっしゃることでしょう。
　ただ、他球団、特に対戦機会が多いパの球団にとって、これが他人事で済まされるという保証はありません。
　先ほどご紹介したサイトにも収録されているのですが、2003年、当時空前の快進撃を見せていた阪神タイガースについて、このような発言がありました。

「首位阪神においつく秘策ですが、やはり阪神の選手が怪我することでしょう（笑）」

　当時阪神ファンだった私。いまでもこの発言を読むと、あの時の怒りが蘇ってきます。
　しかし、私が言いたいのは昔のことではありません。一番の問題は、「自分たちが勝つには相手選手をケガさせればいい」と自信を持って発言できる者が、対戦相手のコーチになる、ということです。
　このような考え（これが改まっていると考える根拠は何一つありますまい）の持ち主が、現場に出てきた時、その考えを実行に移さないという保証が、どこにあるでしょうか？
　もちろん、試合をやるのは選手です。しかし、コーチは彼らより上の身分で、彼らを見守る立場です。
　ライオンズの選手が同じような精神や考えを持っているとは、私は毛頭考えません。ですが、彼らの生殺与奪に影響を及ぼしかねない立場の者が、権威を笠にかぶって圧力を加えたとして、それでも彼らがすべて自らの意思を貫けるでしょうか？
（ライオンズの選手に失礼な物言いに見えれば、選手たちやライオンズファンの方には謝ります。ですが、私の真意が選手たちを貶めることでは全くなく、今回のコーチ要請への批判にあることは、是非ともご理解いただきたい）
　そう考えると、この暴挙はひとえにライオンズにとっての大打撃となるばかりか、他球団にとっても悪影響を及ぼしかねないことが、ご理解いただけるものと思います。


　今からでも遅くはありません。釣りだと言うんなら笑って許しましょう。
　ナベＱとライオンズフロントが、一刻も早く自らの過ちに気づき、それを正すことを期待してやみません。