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にわか日ハムファンのブログ記念館

2004年8月から2014年6月にかけて更新してきた当ブログを静態保存しております。

バトンまとめてドン!―ブックバトン編―

2005-09-02 07:26:22 | ブログにまつわるエトセトラ
 「調味料バトン」に続いてはマイク種田さんから頂いた「ブックバトン」です。では早速参りましょう!

・持っている本の冊数

 うーん、数えたことがありませんね。
 子どもの頃から本が好きで、いろいろ集めていましたし、特に大学に入ってからは文献を集められるだけ集めるようにしていますから、今手元にあるだけでも500冊以上はあるのでは?(^^;)

・今読みかけの本 or 読もうと思っている本


宮城谷昌光『孟夏の太陽』文春文庫

 中国春秋時代、晋王の重臣として使えた趙一族の物語。歴史小説が好きな方にはオススメ。
 小豆島に帰省している時に離れの本棚で見つけた文庫本を片っ端から読み倒していました。ただこの本は島から戻るまでに読みきれなかったので、続きが気になって仕方がありません(苦笑)

・最後に買った本(既読、未読問わず)

 えーと、確か北海道に行くために買ったガイドブックだったような(^^;)

・特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊(まで)


和田豊『虎の意地―和田コーチの野球日記』集英社

 この本は2003年に和田豊コーチが本人の公式サイト『虎の意地』に書き連ねた日記をまとめたもので、正直なところ本よりも当時のサイトに思い入れがあるんですよね(笑)
 ともあれ、暗黒時代を戦い抜いた阪神ファンにとってこの本はバイブルです。和田さんの選手に対する暖かい眼差し、どんなときも希望を失わない強さは私にとって理想であります。和田さんみたいな文章が書けるようになりたいなぁ。


星野伸之『真っ向勝負のスローカーブ』新潮社

 球の遅さを追求した屈指の技巧派、星野伸之さんの野球論・投球論をまとめた一冊。野球の技術論には全く疎い私ですが、この本をよんで目からうろこが落ちました。
 個人的には、星野さんの全盛期を支えた中嶋が現役の間に伝説の素手でキャッチがもう一度見たいなぁ、と思うわけです。正田あたりに可能性を感じるのですが、どうでしょう?(^^;)


太宰治『津軽』岩波書店

 太宰というとどうしても「人間失格」や「斜陽」の陰鬱なイメージや、「走れメロス」の一見教科書的な内容が好きになれないという方も多いでしょうが、特に戦時中の作品には愉快で爽やかな佳作が多く、私も一時期はまっていました。
 そんな作品の中でも私が一番好きなのが、故郷津軽での紀行文という形をとった中編小説の「津軽」。太宰にアレルギーや先入観のある人にこそ読んでほしい、彼の小説の魅力が全て凝縮した傑作です。


司馬遼太郎『街道をゆく (6)』文芸春秋

 歴史小説が好きなので、司馬さんの作品はよく読んでいます。ただ司馬さんといえばもう1つの得意ジャンルである紀行文、特に彼のライフワークともいうべき「街道をゆく」を忘れてはなりません。
 ……といっても全部を読んだわけではないので(^^;)、ここでは私が読んだ中で特に気に入っている第6巻を取り上げてみました。最果ての島与那国を目指した道中記は司馬作品の中でも気軽に楽しめる一冊です。
 あとここでは挙げませんでしたが、ライフワークという意味では同じく『街道をゆく』の第5巻「モンゴル紀行」も重要な作品なので、ぜひご一読を。


村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』新潮社

 阪神間を舞台にした優れた作品をいくつも世に送り出している春樹は、この地に生まれ育った私にとって非常に親近感を覚える作家です。その春樹が阪神・淡路大震災をテーマにものした連作「地震のあとで」をまとめたのがこの一冊です。
 この6作品の中で、震災は徹底して別世界での出来事として存在しています。と同時に、それは重要なカギを握る事実として、登場人物それぞれに何かを触発するものとして存在してもいます。
 勝手な推測をするならば、「アンダーグラウンド」で地下鉄サリン事件というグロテスクな現実に正面から向き合った春樹は、1995年に起きたもう1つの重大事件である「地震」から一筋の希望が生まれることを祈っているのかも知れません。
 それは最終作「蜂蜜パイ」の、(少なくとも私にとっては)無理やり取って付けた感のある希望的な終結に表れているような気がします。

・次にまわす人5人(まで)

 うーん、どうしましょう?今度も「ほしい方どうぞ」ではなぁ……
 というわけで、困ったときはハムぞー所長narukoさん、よろしくお願いします(身勝手


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
本当に趣味がバレるバトンですね。 (マイク種田)
2005-09-02 13:59:05
ルパートさんわざわざご回答いただきありがとうございました。



本当に趣味がバレやすいバトンですよね、これ。

かといって読んでもいない本を書けもしませんし。





あ、今更なんですが、narukoさんへのバトンが

見事に被っていたりするんですね(苦笑)



困ったときのnarukoさん頼りは一緒でしたね(笑)

それでは失礼します。
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TBありがとうございました (kawahara)
2005-09-02 19:00:55
「神の子どもたちはみな踊る」は印象的でした。「かえるくん」の話とか。





BBとファイティーの本を読む姿、かわいいですね。
返信する
マイク種田さん (ルパート・ジョーンズ)
2005-09-02 21:58:42
本当はもう少し早く回答するつもりだったのですが、遅れて済みません(^^;)

それにしても、おっしゃるようにブックバトンは書き手の趣味が露骨に出ますよね。それだけに怖さも感じますが(苦笑)



>narukoさんへのバトン



あ、そうでしたっけ?確認せずに送ったもので……

とりあえず、これをお読みのnarukoさん、よろしくお願いします(哀願
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kawaharaさん (ルパート・ジョーンズ)
2005-09-02 22:08:30
>「かえるくん」の話



この短編は6作の中でも最も象徴的な作品でしょうね。地下鉄サリン事件を予言するかのような言葉をかえるくんに語らせた春樹の心象風景が非常に気になります。



>BBとファイティーの本を読む姿



他にブックバトンに合うようないい写真がないので撮ってみますた(笑)
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