■ 2014年チームスローガンは「前進せよ-トゥミコㇿクㇽ-」(公式・2013年1月24日)
正直に言います。どう発音すりゃいいのかと。
標準的日本語の体系とは異なる言語にカタカナを当てはめている以上、そのカタカナをまんま発音すりゃいいってことはないはずなんですよね。
MICHEALだって、カタカナにすれば「マイケル」ですが、聞こえたのをそのまま書けばむしろ「マイコー」の方が近いわけで。
だからってそう書かないのは、書き言葉が発音のみならず原語表記を反映させる必要もあるからなんで、この辺は仕方ないのですが、ともあれカタカナはそのまま発音しても通じないということは確かです。
ただですね、そもそもそのままの発音自体分からんってのが。
だって、「ロ」が小さいんですよ?「ル」も小さいんですよ?
そんなわけで、wikipedia先生の「アイヌ語」項目に頼ったところ、
音節末のrについては直前の母音の音色が影響することが多く、日本語のラ行子音に近い歯茎はじき音で、且つ舌先が略平らで微妙にしか舌先が上がらない為、 arのrは口の中で発音されたあいまいなラのように、irのrは軽いリのような音となることが多い。カナ表記する際には直前の母音に則した書き分けをし、それぞれ「ㇻ」(ラ)、「ㇼ」(リ)、「ㇽ」(ル)、「ㇾ」(レ)、「ㇿ」(ロ)のアイヌ語カナ表記用の拡張カタカナ(括弧内は代用表記)で分別表記され、他言語話者には聞分け・発音共に難しい音である。(wikipedia「アイヌ語」2014年1月25日閲覧)
うん、分からん。
とりあえず、rで終わるところが直前の母音に発音が左右されるという感じでしょうか。確かに、「コ」→「ㇿ」、「ク」→「ㇽ」で、法則的には合ってますが。
ともあれ、発音を知りたければネイティブ・スピーカーに聞くのが一番で、そこさえ何とかなれば……なんですが、アイヌ語の問題は「そこ」なんですね。ネイティブが決定的に少ない。
先程のwikipediaを読むと、アイヌ語は消滅の危機に瀕しているようで、消滅危惧のレベルは「おそらく消滅した言語」と「消滅の危機に厳しくさらされる言語」の間の「消滅に近い言語」となっています。
また、2009年にはユネスコにより「危機に瀕する言語」として、中でも最高ランクの「極めて深刻」の区分に指定されるなど、アイヌ語の置かれた状況は、実はきわめて厳しいものがあります。
実際、言語が生き残れるかどうかを考える上で、普段からその言語で日常生活を送る人がいるかどうかは重要なファクターです。そして、アイヌ語の場合、その点こそが難題となります。
教育、公的サービス、あるいはメディア等を利用するのは、アイヌ語では不可能です。むしろ、様々な形の「日本語」が分からなければどうしようもない。
そうなると、あえてアイヌ語を覚えるメリットというのは、実はあまりない。むしろ日本語さえ知っておけばいいわけです。
かくて、アイヌ語の習得は人々の間で二の次に回されることになる。で、そのまま現在に至るばかりか、これが続けばいずれ本当に絶滅することにもなるでしょう。
もちろん、このようなアイヌ語の状況について、当然の運命とする考え方もあり得ます。
ただ、そうだとすれば、いずれこの言語が本当に絶滅し、言語の使い手が地上から完全に姿を消したとしたら、このスローガンのような形で、アイヌ語を利用することもできなくなります。
それはそれで、選択肢としての1つの文化が日本国内から消えることを意味するもので、文化の多様さ、平たく言えば豊かさを損ねる、非常にもったいないことではあります。
所詮ネタ球団のスローガンと言ってしまえばそれまでですが、今年のスローガンは厄介な問題を実は含んでいます。
ってか、本当に間違ってないんだろーな、このアイヌ語?
正直に言います。どう発音すりゃいいのかと。
標準的日本語の体系とは異なる言語にカタカナを当てはめている以上、そのカタカナをまんま発音すりゃいいってことはないはずなんですよね。
MICHEALだって、カタカナにすれば「マイケル」ですが、聞こえたのをそのまま書けばむしろ「マイコー」の方が近いわけで。
だからってそう書かないのは、書き言葉が発音のみならず原語表記を反映させる必要もあるからなんで、この辺は仕方ないのですが、ともあれカタカナはそのまま発音しても通じないということは確かです。
ただですね、そもそもそのままの発音自体分からんってのが。
だって、「ロ」が小さいんですよ?「ル」も小さいんですよ?
そんなわけで、wikipedia先生の「アイヌ語」項目に頼ったところ、
音節末のrについては直前の母音の音色が影響することが多く、日本語のラ行子音に近い歯茎はじき音で、且つ舌先が略平らで微妙にしか舌先が上がらない為、 arのrは口の中で発音されたあいまいなラのように、irのrは軽いリのような音となることが多い。カナ表記する際には直前の母音に則した書き分けをし、それぞれ「ㇻ」(ラ)、「ㇼ」(リ)、「ㇽ」(ル)、「ㇾ」(レ)、「ㇿ」(ロ)のアイヌ語カナ表記用の拡張カタカナ(括弧内は代用表記)で分別表記され、他言語話者には聞分け・発音共に難しい音である。(wikipedia「アイヌ語」2014年1月25日閲覧)
うん、分からん。
とりあえず、rで終わるところが直前の母音に発音が左右されるという感じでしょうか。確かに、「コ」→「ㇿ」、「ク」→「ㇽ」で、法則的には合ってますが。
ともあれ、発音を知りたければネイティブ・スピーカーに聞くのが一番で、そこさえ何とかなれば……なんですが、アイヌ語の問題は「そこ」なんですね。ネイティブが決定的に少ない。
先程のwikipediaを読むと、アイヌ語は消滅の危機に瀕しているようで、消滅危惧のレベルは「おそらく消滅した言語」と「消滅の危機に厳しくさらされる言語」の間の「消滅に近い言語」となっています。
また、2009年にはユネスコにより「危機に瀕する言語」として、中でも最高ランクの「極めて深刻」の区分に指定されるなど、アイヌ語の置かれた状況は、実はきわめて厳しいものがあります。
実際、言語が生き残れるかどうかを考える上で、普段からその言語で日常生活を送る人がいるかどうかは重要なファクターです。そして、アイヌ語の場合、その点こそが難題となります。
教育、公的サービス、あるいはメディア等を利用するのは、アイヌ語では不可能です。むしろ、様々な形の「日本語」が分からなければどうしようもない。
そうなると、あえてアイヌ語を覚えるメリットというのは、実はあまりない。むしろ日本語さえ知っておけばいいわけです。
かくて、アイヌ語の習得は人々の間で二の次に回されることになる。で、そのまま現在に至るばかりか、これが続けばいずれ本当に絶滅することにもなるでしょう。
もちろん、このようなアイヌ語の状況について、当然の運命とする考え方もあり得ます。
ただ、そうだとすれば、いずれこの言語が本当に絶滅し、言語の使い手が地上から完全に姿を消したとしたら、このスローガンのような形で、アイヌ語を利用することもできなくなります。
それはそれで、選択肢としての1つの文化が日本国内から消えることを意味するもので、文化の多様さ、平たく言えば豊かさを損ねる、非常にもったいないことではあります。
所詮ネタ球団のスローガンと言ってしまえばそれまでですが、今年のスローガンは厄介な問題を実は含んでいます。
ってか、本当に間違ってないんだろーな、このアイヌ語?
参考になりそうなものとしては、アイヌ文化復興・研究推進機構のHPの映像資料アニメーションの中に、題名に「トゥミコロ」の付くものがありましたので見てみると正しい発音がわかるかもしれませんよ。
そりゃま、そうなりますよね[;;0J0]
教えていただいたサイトを見ると、
「ポイヤウンペ ルロアイカムイ コトゥミコロ」
(ポイヤウンペとルロアイカムイの戦い)
というのがありました。叙事詩ですね。
見てみたら、ㇻㇼㇽㇾㇿ一通り出てきましたが、
(携帯等で環境依存文字がご覧になれない方に説明すると、
カタカナのラ行を小さくした文字です)
全部普通のラリルレロと違いが分かりませんorz
>rで終わるところが直前の母音に発音が左右されるという感じでしょうか
ここだけなら、ハングルに近いものがあるような気がしました。
「イルボン」みたいに。
中学生の公民の教科書に、アイヌ語で議会演説を行った議員さんが紹介されていたのを覚えています。
アイヌ民族出身の方でした。
およそ15年前の教科書に採用されるぐらいなので、実際の議会はもう少しさかのぼった時期だとすると、
20年以上前の話になりそうです。
アイヌ語に限らず、他の言語でもあるんですよね。
ただ、だからこそこれがどうアイヌ語特有の発音なのかが分からないというのがorz
>議会演説
萱野茂さんですね。
調べたら、記録がちゃんと残ってました。下のページの真ん中辺りです。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/131/1020/13111241020007c.html
平成6年とあるので、ちょうど20年前ですか。