蒼天離宮

Since 1983
Third time pays for all.

私の三途の川は・・・

2016-06-15 | 2016
おじさんの時。

末期がんで亡くなる前のおじさんは、ひまわり畑の向こうに亡くなったおじさんの家族が「おいでおいで」と招いていた話を聞いた。

おじさんはそれから間もなく亡くなってしまったけれど、それがおじさんにとっての三途の川だったんだな、と思った。

何かで読んだことがあるけれど、日本人は死をきれいに魅せる=見せるのだという。

三途の川は、人が死からの恐怖を拭うために、脳が死を美しく見せる最後の想像だそうだ。死を怖がらないために。

ふうん、と思っていたけれど、おじさんの話を聞いて、おじさんの三途の川はあの
ひまわり畑だったんだって思えた。

誰がはじめに「川」だなんて言ったんだ?

だから「川」は一人歩きしているけど、人によって違うんだよね、きっと。

私は先日、ちょっとうなされて、夢をみた。

すごくきれいな大学内で、大学生たちが声楽隊のような恰好をして、「第九」を歌っている。みんなすごく上手で、私もちょっと知ってるな、と思いながら口ずさむんだけど、私はへたくそで。

ふと気が付くと、図書館か本屋さんの前で、紙袋にたくさん本が入っていて、なぜがそれが自分のものだと思う。それが重くて面倒なんだけど、自分のだから仕方がない。

第九を歌いながら、大学内を歩いてみる。美術館みたいなの。小さな部屋があって何か大切なものが飾ってある。

建物自体は小さいんだけど、洋風で天窓でその日は曇りの秋。外には紅葉して枯れ果てたモミジみたいなポプラみたいな木が見えた。

何となくふらついて目が覚めたけど。

行ったこともない場所だった。
それに「ハレルヤ」じゃなくて「第九」だった。

あの夢が私の三途の川なのかな、ってまだ死ぬつもりははいけど。
きっとあんな風に夢に見るんだろうなって。

もっと美化しよう!!
せっかくの人生最後で最大の想像のために脳をフル活用することができるんだったら、今のうちにもうちょっと美しい夢に仕上げよう。

まず・・・紙袋だな。

自分の荷物を紙袋に入れてたなんて、なんて古すぎる!PC1こでいいじゃないか。
(たぶんお櫃に入れられないから?)いや、入れられるけど、一緒に火葬できないから、紙袋だったんだろう。片手に3つくらい大きな紙袋だった。

今のうちに書いておこう。

紙袋はやめてくれ。せめて布の袋に・・・。
(自分で選択できないのか?)

中に何が入っていたんだろう?
自分で開けてみなかったな。

直感では本だった。本しか思い浮かばなかった。今、本なんて読んでないのにな。

死を美化するまえに、部屋の掃除をしないとな。



最新の画像もっと見る

post a comment