話し込んでいるいるうちに時間が流れ、急に天気が怪しくなってきました。にわか雨です。
高原特有の夕立のようなものです。
一行は2台の車に分乗して、清泉寮に向かいました。ここから6km。車では10分くらいです。
写真は清泉寮本館前。
私たちはここを通り過ぎ新館へと向かいます。
清泉寮は、1938年(昭和13)、キリスト教の一派聖公会の青年運動団体である聖徒アンデレ同胞会(BSA=Brotherhood of St. Andrew)創始者ジェームズ・L・ホーテリング氏を記念し、日本聖徒アンデレ同胞会指導者訓練キャンプ場として奉献されました。
以来、清泉寮は大自然の中での青年指導者の養成のための修養会、自然学級の使命を果たしてきましたが、1941年(昭和16)太平洋戦争による国際情勢の悪化から、キャンプは中止、清泉寮は封鎖のやむなきにいたりました。
1945年(昭和20)第二次世界大戦の終結と同時にポール・ラッシュ博士がGHQ将校として再来日。博士の献身的な努力により、荒廃していた清泉寮が再建され、以来、清里農村センターの拠点施設として多くの来訪者を迎えてきましたが、1955年(昭和30)11月、清泉寮が焼失。貴重な資料も共に失いました。
1957年(昭和32)、清泉寮が再建。落成奉献式には、高松宮両殿下をお迎えしました。
これが、現在の本館となっています。木のぬくもりが感じられる建物は、学校や企業の研修施設として、また個人のお客様にも愛されている施設です。
ポール・ラッシュ博士