網走流氷の丘ユースホステルのブログ

最果ての地、網走でユースホステルを営んでいる池Pが、日々の暮らしをご紹介。趣味や、くだらない話もあるよ。

流氷大冒険クロカンツアー

2016-01-19 14:21:44 | 過去の出来事

うちでやっている流氷大冒険クロカン。昔から大人気を博していましたが、ここ数年はあまり行っていません。

予定を決めずに訪れる人がいないため、連泊しない、すぐ移動する、時間がない、よってツアーなんかに参加できない。

そんな仕組みができあがってしまいました。

でも実は宿泊客が少ないってのが一番の理由です。

お客様が多ければ情報交換を通じて「こんな楽しいことやってるよ」とか「一人で参加してもすぐにみんなと仲良くなれるよ」とか

「スキーが苦手でも全然大丈夫だよ」とか、話が広がるのですが、いかんせんその口コミがない。

こちらもこちらで参加者が減るにつれ、三人以上集まらないとできないとか、連泊しないとできないとか

制限をつけざるを得なくなってしまいます。

そんなわけで10年前までは2月3月はほぼ毎日行っていたこのツアーも去年はなんと0回!

なんか、寂しいなあと思ってしまいますが、これも私の営業努力のなさの結果。受け止めるしかありません。

もっとも今、毎日このツアーに行っていたら体が持ちませんけど。さすがに50過ぎて、体力的に無理があるでしょう。

でも今年は何回かは行けるようにしたいと思っている今日この頃です。


流氷ネイチャリング

2016-01-15 22:33:08 | 過去の出来事

ドライスーツを着ての流氷の海に入る「流氷ネイチャリング」。

潜るわけでもないんだけど、面白いんですよ、これ。

流氷の海を丸ごと体感するっていうんですか、水圧なんかもそのままかかって

ただ見るだけとは全然違うんですよね。

クリオネなんかも手ですくったりできるし、きれいな氷をかじってみたり

アザラシのように寝転んでみたり。

はたして今年は流氷が来てくれるでしょうか。

神様、お願いします。m(__)m


ぽー

2016-01-11 23:28:05 | 過去の出来事

五年前までうちで飼っていた犬です。名前は「ぽー」。

クロカンのツアーには必ず連れて行っていました。

結構な確率で鹿の骨を拾ってきては、ずっとくわえたままついてきていました。

夏には「のっとりツアー」にも連れて行きましたが、こいつは水が大嫌い。

海に入る「のっとりツアー」は行く前から嫌がっていました。

その代り、「モコト山登山」では、喜んで先陣を切って歩いていましたね。

とにかく元気なやつでしたが、癌で死んでしまいました。

最初は口に腫瘍ができて、それが転移したんだと思います。

やっぱりペットが死ぬと辛い。ぽーが死んでから、生き物は飼えなくなりました。

今年、息子が大学生になると我が家は夫婦二人だけになります。

ぽーが生きてくれていれば、さみしさも和らいだのになあと思う今日この頃です。


カムイワッカの滝

2016-01-10 11:57:35 | 過去の出来事

これからちょくちょく昔の写真なんかをアップして、思い出なんかに浸ろうと思います。

さて、ここはどこでしょう。見る人が見れば一目瞭然。そう、知床は硫黄山の麓にある

「カムイワッカの滝」です。

とっても素敵な場所なんですが、今は行くことができません。

あまりにも有名になりすぎて観光客が増え、危険と判断した地元自治体が立ち入り禁止にしたからです。

なにしろ崖をよじ登ったりしないと最奥にある秘湯に入ることができないのですから。

僕は一時ここの監視員のアルバイトをしましたが、毎日のように足を滑らせた観光客が転んだり落ちたりしていました。

幸い僕がいるときに大きな事故は起きませんでしたが、毎年数人は足を折ったりといった大怪我をして

病院に運ばれていました。

こんなところで怪我をすると大変です。今ではドクターヘリがあるからまだいいでしょうが

携帯もない昔は救急車がくるまで半日以上も待つしかありません。

立ち入り禁止にするのも已む無いと思います。

しかし一度でもここの温泉に入ったことのある人なら、ここがどれほど素晴らしいところかわかっていただけると思います。

お湯の流れる川の中を歩くこと30分、行きついた滝壺は天然の露天温泉です。

無色透明ですが酸性度が強く、傷があるととても沁みます。

深さが2メートルほどありますので、知らないと溺れる危険もあります。

いったいこれのどこがいいんじゃい! と突っ込みたくなりますが、そんなマイナス面を補って有り余る素晴らしさ。

まず景色です。目の前にはこれまで登ってきた川が森を縫うように流れ、ずっと先に目を凝らすとオホーツク海が広がります。

これがまあ素晴らしすぎる。ここまで絶景の温泉に入ったことは、正直ありませんでした。

お湯は熱めですが、水と交るちょうどいいところを見つけて浸かると、それはもう幽玄の心持ち。

これまで苦労して登ってきた気持ちが報われる瞬間です。

僕が初めて入ったときはユースの仲間たちしかいなかったので、もちろん素っ裸。

これがまた何とも言えない解放感なんですよね。

この温泉、もう入ることは一生できないのでしょうが、とてもさみしいし残念でなりません。

これまでの旅の中でも心に残る思い出です。