雪が解けたので看板を書き直しました。これで迷わずに来てもらえるかな?
25歳以下の女性一人旅の方に限定して
宿泊料200¥引き
実施期間:8月15日~9月16日
キャンペーン特典ご利用の際は、このページをスマートフォンやモバイル端末の画面
に表示させて該当ホステル受け付けにてご提示下さい。
※25歳以下の一人旅の女性が対象となります。
※他の割引との併用はできません。
※該当施設の公式サイトまたはお電話からご予約のみ対象となります。
なんとすごいミステリーなんだ。これは暗号ものとしては、日本最高水準だと思います。出てくる「いろは歌」が50首(51でもある)。一応は涙香が作ったと書いてはいますが、当然すべて作者のオリジナルです。これって、人間業ですか? しかもその歌が暗号になっていて、最初の文字を抜き出していくと新たな「いろは歌」が炙り出されて、最終的に導かれるのが超ど級の「いろは歌」。もうめまいがしそうです。この暗号の前には、殺人事件やその犯人なんて、刺身のつまみたいなもの。いやー、恐ろしいミステリーを読んでしまった。まさしく天才といっていいでしょう。でも売れないだろうなあ。
面白かった! 最初は主人公に全然共感できなかったし、登場人物たちの名前が生々しかったりで、「これはどうかな?」と思ったのですが、読み進むうちにぐんぐんと引き込まれました。物語の構成は王道です。奇は衒っていない。だからこそ難しいのですが、マラソン経験もなく、資料で調べただけで書いたなんて、プロの作家とはなんと凄いんだと感じずにはいられませんでした。一番感心したのは、身内以外の登場人物を「さん」づけしているところですね。作者の人間性が出ています。ただ、コーチが栞ちゃんを娘のように可愛がるのはわかるのですが、監督までそう思うのはちょっと不思議。名古屋を走ってから最終章まで時間が飛んでいるので、その間に交流があったのでしょうが、読者には唐突に思えます。それからリオには残り枠があと二つで、そのうち一つは大阪で優勝した江藤で決まりと見られていたのに、主人公と辻本が出場している(多分)。これは陸連も大変だったのでは。また、主人公はリオで金メダルを獲ったと思うのですが(これも多分)、そこははぐらかしてある。この辺りがもどかしくもあり、余韻を感じさせる技でもありますね。坂井さん、これ見てたら教えてくれないかなあ。とにかく読後感は最高でした。
昨日、散歩の途中で摘み取らせていただいたフキノトウ、天ぷらにして春の味を楽しみました。この苦みがいいんですよね。子供時代にはわからなかった味です。