会社経営の傍ら、心理カウンセリング・コンサルタント講演・コンプライアンスに基づく講義なども行っています、りゅうこころです。ryukokoro
目次
- 嫌われるそもそも論者
- 目の前の問題の解決に寄与しない
- 議論をぶん投げてしまう
- 会議に時間の制約がついている
- 最初に使うべき言葉
- 悩みに重い軽いはない
嫌われるそもそも論者
『解決には何の役に立たない「そもそも主義」の人には宇宙の根本原理でも延々考えさせてあげましょう』
そもそも論と調べてみると上記のような言葉がいっぱいありました。私は必要だと思うのです、だって問題の根源を見ようとしないと論点がずれてしまいますから。それではなぜ嫌われてしまいのでしょうか。
目の前の問題の解決に寄与しない
議論している人を上から目線で茶化したり、「そもそも論」でちゃぶ台返しをしてしまうようです。目的を共有しないままで全く違う「そもそも~」の話を使われると「・・・だから?」ってなるみたいです。「で?」なんて言われてしまう人は、「そもそも」の使い方や意味を理解できていないのでしょう。だから本題の本質から外れて単なる自己主張だけで終わってしまうのです。
議論をぶん投げてしまう
問題解決に向けてみんなで知恵を出し合い、何とか着地できそうになった時、「そもそもさ、そんな議論しなきゃいけないほどの問題?」みたいな使い方をする人が居ます。最初から答えを持っていて、部下や後輩の成長の為に議論させて本質を見失わせないように使う分にはいいのです。でも同じ土俵で議論しておいてこんな事言われたらそりゃ嫌になりますよね。
会議に時間の制約がついている
やっと着地点が見えてきた、という時に「いやでも、そもそもさ」と始める人が居ます。物事にはこれが正解なんていうAI世界の「0と1のロジック」は存在しないのです。『どこからどこまでの範囲の中で、どこを妥協点にするのか』というのが多人数性議論の大切な所です。それを時間的制約のある会議の場でしかも終わり掛けに蒸し返されたら「じゃあ最初から答え出せよ」となってしまいますよね。
最初に使うべき言葉
「そもそも論」は然るべき着地点を正確に探るために、議論の一番最初に使うべき言葉です。あれやこれや聞いて於いて「そもそもさー」では後出しじゃんけん、理由の後付けになってしまうからです。嫌われてしまう理由は知ったかぶりでこの言葉を使ってしまう事が原因ではないかと私は考えます。
悩みに重い軽いはない
私はお悩み相談レベルですがカウンセリングを行います。依頼される方は藁にも縋る思いでお話をされるのです。そんな方に対してカウンセラーが「そもそもさー」なんて、たとえそれが正論であろうとも使用したらいかがでしょうか?ご相談者が求めているのは正論ではなく賛同なのです。これは会社内、親子関係でも当てはまる話です。
これが正論だと思っても、それを相手に押し付けない。何を言わんとしているのかをよく聞いてみる。これこそが「そもそも」に当たるのではないかと私は思います。
りゅうこころでした。ryukokoro
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