キラサビタイムス☆彡

~錆猫責任編集~
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積読拾読(面倒なことに足を突っ込む編)

2021-12-22 | 
太陽光発電のパネルで埋め尽くされてしまうなら『その農地、私が買います』
と手上げたのはロックバンド・チャットモンチーの元メンバーの高橋さんである
本になっているくらいだから、とんとん拍子に土地を手に入れて
何らかの作物を作ってもう売り始めてるに違いない、という私の勝手な想像はすぐに裏切られる
農地をまた農地として使うのにもかかわらず
農家ではない人は農地を簡単に買えない、ということにまず直面する
農地は簡単に売買できない=農家が農地を手放しにくい システムになっているのだ
それをクリアして農地で作物を作り始めたが、コロナ禍もあって著者が都会から農地へ行けない
さらに野生動物が山から下りてきて作物に被害が…
さてその後どうなったか
長いあとがきを読むと誰もが戦慄するはずだ(決して最初に読んではいけない)
田舎、こーわぁぁ

句集が集まったので『入門歳時記』を用意
句集は句を大体季節ごとにまとめてあって、季語はこれかなーと推測できるものの
その意味や読みが分からないので素人には辞書が必要だ
うちの句集に子どもがクツワムシを横浜土産として北海道に持ち帰った…みたいな句があった
調べたら北海道にクツワムシはいないらしい(お土産が〇キブリじゃなくて良かった!)
そういえばこの秋のある日、玄関の扉を閉めた時にサクッといい音がして
「枯葉でも挟まったか?」と蝶番側を見てみたら
クツワムシらしきものがぺったんこになっていたのだった…滋賀での話である

再びアーサー・ビナードのエッセイ、今回は『空から来た魚』を
ダニに刺されたり、鈴虫がすんごい増えたりと虫の話多し
故宮博物館やミシガンのスーパーまで出てくる白菜話が深い

『熊の場所』他短編2作。全部面白い。それぞれフォントが違っている。
3作とも主人公は面倒なことに足を突っ込んでしまっていて、周囲はえらいことになっているが
結果的には今主人公自身は大丈夫だという話である
しかし「バット男」の主人公が心配しているように
この先ずっと自分が大丈夫だという保証はどこにもない
選択のしようもなく、そうするしかないの繰り返しが日常だと思う
究極の選択肢がやって来た時に間違えないようにできるかどうか
面倒なことにわざわざ飛び込まないように自制できるかどうか

『第四の手(上)』一章で挫折
奥付に前の持ち主がこの本を買ったお店と読了日のメモあり
それと誰かの携帯番号が付箋で貼ってあった
付箋は怖いので処分

以下5冊はリトルプレス

『キッチンにて2』はシンガー・ソング・ライター豊田道倫によるエッセイと日記と歌詞
「喫茶店」「50歳」というエッセイがいい
日記(2020.10.1~12.31)から見える息子さんとの関係が非常に良い
世田谷ピンポンズ、作り置きパスタ、斜向かいの綺麗な老婆…気になる

カバーを取ると何故か角丸の凝った装丁の『あんころごはん』はレコード店店主による食エッセイ
忍者みたいなカレー、美味しくは無いが店の雰囲気と絶妙に調和した担々麺、
古本の街だから美味しく感じるカレー、食べられない(食べてはいけない)塩辛、
見た目は汚いし品がいいとは言えないしめちゃくちゃ美味しいわけでもない盛岡の…
と、どれも濃厚な味のエッセイだ
普段めったに白黒つけられることのない音楽関係者によるカレー対決イベントが
修羅場になった様子はまぁそうなるだろうなと思ったりしつつ非常に悲しい話だった

コロナ禍で『野掛けの人』になってしまった、という人は多いのでは?
こんな野掛けもあるのか!と参考になるようなならないようなエッセイ集だ
いずれにしても狩猟話は興味深い
さて「野掛け」とは
①春秋ののどかな日に山野を歩きまわって遊ぶこと。野遊び
②野外で行う茶の湯。野点(のだて)
(広辞苑第七版)である
お店に入り難くて屋外でランチ、というのもこの時世では野掛けなのかも
辞書に「春秋の」とあるように、夏冬は野掛けには厳しい季節であるな

続きが気になって『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する2 よめないガイドブック』を
著者はパリのガイドブックを読まなければいけない!という思いだけが空回り中
脱線して違うことを調べ始め、大宅文庫にまで行ってしまっていた
著者曰く「調査に必要性などなくていい。純粋な調査欲なのだ」
わしもそう思う。誰に迷惑かけるわけじゃないし
著者の感覚や行動が非常に自分に似ていて親近感
パリのガイドブックがこれからも全然読めなくても、彼は何か面白いことには当たるだろう
続編を期待して待つことにする

「JAPANGRAPH石川」
やはり能登半島の北の方、興味深い
珪藻土の塊から直接切り出す七輪もじっくり見てみたいものだ

「図書 2021 10」
続フランス・ギャル…は置いといて
気候変動の話が面白かった
それから船舶の左右の表現の仕方
舞台の上手下手(かみてしもて)みたいだね

『カレーライスの本』で大人なのに知らなかったり気にしていなかったことをいろいろ知る
料理を始める前にペットをキッチンから追い出す、というのも大事なポイント
はじめちょろちょろなかぱっぱ~は、私は本にあったのと違う歌詞で覚えていた
地域によっていろいろ違うみたいなので調べてみたら面白いかも

上に乗っかっているのは彦根の半月舎さんで頂いた「日記セット」
マメイケダさんの絵と日記に、大阪で食堂を営む人、多治見で作陶をする人
そして半月舎店主の日記が包まれていた
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積読拾読(教訓編)

2021-11-24 | 
『羆くまあらし嵐』は恐ろしい!の一言に尽きる
今年は札幌市内の住宅地にヒグマが現れたニュースも記憶に新しい
旭川では街なかの川でヒグマが目撃され、しばらく川べりの公園が立ち入り禁止になっていたそうだ
旭山動物園では来年、えぞひぐま館(仮称)がオープンするとのこと
先日その建設現場から知床財団と旭山動物園の園長が中継をしていたので見ていた
園長によると、猫やキツネは表情や耳の動きに変化があって次の行動が読めたりするが
ヒグマとタヌキは全然分からないそうだ
ある時タヌキが無表情だが可愛らしくモコモコ近づいて来ていきなりガブっとしたらしい
そのタヌキがヒグマだったとしたら…
人間は体重たった25㎏のヒグマにも太刀打ちできなかった事故も報告されている
ヒグマに会わない行動をすることが第一
ヒグマのいるエリアにどうしても行かなければならないときは
財団の施設で必ずレクチャーを受けて撃退スプレーなどを借りるべし

『太陽の塔』はクリスマスを悪!と憎む大学生たちのおかしな日々である
彼らは選ばれし京都の〇大生であって、口は(おそらく)達者だ
しかしとにかく冴えない
クリスマスプレゼントを開けた時に彼女が発した言葉が泣ける
まだまだ間に合う!プレゼントは一緒に選びに行くべし

『沼地のある森を抜けて』はぬか床にまつわるファミリーヒストリーと粘菌の話である
安易に出所の謎な生き物を預かってはいけない

『後世への最大遺物・デンマルク国の話』は前者を読もうと思って積読になっていたみたい
Tさんと後者の「デンマルク」の話になってあーその本買わなきゃと思ってカートに入れたら
あんたその本前に買ったでしょとネットショップが教えてくれて
家の棚を見たらやはりあった!ということでネットショップの有難味を感じたのだった
で内容は…
「デンマルクが荒地をどうやって豊かな森と農地にしたのか理解したらあとは流し読みしたらいい」
というTさんの言葉、正解!
一応全部ちゃんと読んだが、内村鑑三、なかなか激しい人であった

住んでみないと分からない『ほんとはかわいくないフィンランド』
仕事中の服装、味覚、女性の権利の考え方などが日本と大きくちがうところが面白かった
SNSに子供の顔出しするか否かは、フィンランド在住に関係なく
著者(とそのご主人)の個人的な見解だと思うけど、大いに賛成
フィンランドにはオーロラアラートなるものがあるそうだ
せっかく琵琶湖の近くにいるので、虹アラートや蜃気楼アラートを作ってほしい!
(魚津市では蜃気楼発生時にメールをくれるサービスがあるみたいだ)

ちょっとのはずが『リフォームの爆発』は免れない
解説者の業者曰く、リフォーム範囲の拡大は決して業者がそそのかしたりしているわけでは無い
ひとは新しくした部分と古い部分の境目が気になってしまってリフォーム範囲を広げ
また新しくした部分と古い部分の境目が気になってさらにリフォーム範囲を…
と止め時が分からなくなって結局あっちもこっちもリフォームしてしまうのだそうだ
まさに爆発、ビッグバンだ

『書かなければよかったのに日記』書いちゃいました((ノ≧ڡ≦)てへぺろ)…みたいな本
何でこの人警察に守られながら逃げてんの?と思ったら
著者の某作品のせいで殺人事件が起きたからだと分かった
しかし不自由な状況ながら楽しそうである…不思議な人だ

森茉莉の『紅茶と薔薇の日々』…晩年、アパート暮らしだったのは意外だった
茉莉さんはコオラが好き
私もちょうどこれを読書中に機上でドリンクサービスはコーラだ!と思って待ち構えていたのに
そもそも炭酸飲料がラインナップに無くてがっかりした
茉莉さんのお父さん(森鴎外)が葬式まんじゅうをゲットした時にだけ食べる茶漬けが衝撃的!

楽したい気持ちいっぱいで読み始めた『一汁一菜でよいという提案』だが
日本人としての食事の大事なことをたくさん教えてもらった

また懲りずにケストナーの『エミールと探偵たち』を
今回はまぁまぁかな
親や親戚の立場になってみると、ほんとこんなことやめてくれって話だ

「図書 2021 9」
フランス・ギャル(才能のある人)のもとに人材が集まってデビュー
…才能って、歌唱力のことではない、よね
ある古書店。いつもは良い感じのジャズが流れているのにその日は何故かフランス・ギャルだった
私が思わず「え、フランス・ギャル」と言ったら
「なーんか調子狂うんだよね」と苦笑いの店主
じゃあなぜかけている!とも思いつつ「正直、上手くは無いですよね」というと
うんうんと頷いていつもの良い感じのジャズに変えてしまった
同意してくれる人を待っていたのか、下手だけど癖になってしまって聞いていたのか
早く売りたくてかけていたのか、真相は分からない
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積読拾読(住人漫画編)

2021-11-18 | 
今回も園長のすっとこどっこい炸裂の『十勝ひとりぼっち農園⑨』
読む前におじさん=園長が一人で編集長のカレーをただ食べる長い動画を見ていたら
普通に食べればいいのに、美味しそうなとんかつや漬物をわざわざ買ってきて乗せたりしていた
私は「そういう余計な事してると編集長に怒られるで」と思っていたのだけど…
そんなことよりも、そもそも動画で恥ずかしい間違い発言をしていたことが漫画で明らかになっていた
畑の物置は漫画では2ページで完成しているが動画はめちゃくちゃ長い
園長は釘打ちが危なっかしいし、多分かずさんが居ないと完成しなかったと思う
疑似家族が去った後が切ない
園長が浮かれて歌っていた歌が「星めぐりの歌」の替え歌だったのにはびっくりした

ベルリン生活は続くがこれが最終章!…『ベルリンうわの空 ランゲシュランゲ』
ランゲシュランゲ=長い(ロング)ヘビである
上手くいかないことも悩みもある
でも自然にやっている小さな行動(ありがとうの一言など)や周囲の人への気配りや理解の積み重ねが
作者を良い方向に向かわせているような雰囲気がいっぱいだった
この漫画の空気感、いい

こちらも十勝の農家エッセイ『百姓貴族⑦』出た!
いろいろ匂ってきそうな漫画であるなぁ
虫の話、怖い

『月の番人』を描いたSF漫画
寂しい月の様子はロックダウンした街か、はたまた過疎地の未来か
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藤田旭山展

2021-11-01 | 
藤田旭山(きょくざん)展 明日から!お近くの方は是非

場所は常磐公園のお隣の旭川文学資料館です


旭山(きょくざん)さんと言えば旭山(あさひやま)のこの句碑ということで

ちょうどこの季節だったので…雪虫と

夕暮れ青しです

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積読拾読(有島武郎編)

2021-10-05 | 
木田金次郎美術館のサイトで木田と有島武郎の関係を知って
有島武郎の『生まれ出づる悩み』を読まねばと思ったんだと思う
後の新書『有島武郎』によると
有島は、人の生き方が出身(地)と血統(血)に宿命的に縛られてしまうと感じていたようだ
それを表現するために
『生まれ出づる悩み』の主人公として画家の木田が格好のモデルだったということ
たとえ主人公の青年画家に才能があっても
それを認める環境が整っていなければ正当な評価が下されない
出身地から出られず、そこでの生活のために漁師として過酷な労働に従事せねばならず
創作活動に没頭する時間も無いのである
北国の宿命?…何処出身だからどうだと人は型に嵌めてしまいがちだが
北と南(出身)ということも有島がこだわっていたことのようだ
木田本人がどんな人だったのかはまだまだ良く分からないので後で調べる
私はこの小説の漁船が転覆したシーンにえらい驚いた
まるで転覆した船に居たか、俯瞰で見ていたかしていないと書けないような臨場感!
BSで見た「漂流アドベンチャー」のようだった

一方、『小さき者へ』に描かれている家族は
ジブリ映画「となりのトトロ」に出てくるメイとサツキの家族に似ている気がした
宮崎駿はもしかしてここ(有島)からもインスピレーションを受けたのか
ということで次の本へ

『小説 となりのトトロ』なんて本があるわけ
もちろん原作は宮崎駿
メイとサツキのお父さんが北大の寮歌「都ぞ弥生」を歌うシーンが出てきてびっくり
ここからお父さんは北大出身ではないかと推測されるのだ
北大と言えば、有島武郎も札幌農学校出身である
おぉ!なんとなく謎が解けた感じ

岩波新書の『有島武郎』に戻ろう
これを書いたのは有島を専門に研究しているという稀有な?独立研究者である
有島の血筋の話で南部藩が出てきてへぇと思ったり
新渡戸稲造との関係でほぉと思ったり
今回は有島の生立ちと木田と関係ありそうな部分だけななめ読みした

詩人のアーサー・ビナードの『日々の非常口』の立ち読みを勧められたが
私が立ち読みできる本屋には思った通り無かったのでBOOKOFFで購入
月極、東西、南蛮、ユビキタス、ハロー注意報、俳句の英訳、丸木スマ、
弱いボクサー、痩せた錯覚、蟻の一歩目、ほかほかの英訳、
遺伝子組み換え菜種の悲劇、略語、草原の我が家とバイソン…
朝のスピーチに使えそうな話題いっぱい

またまた『アルプスと猫 いしいしんじのごはん日記3』である
今回は2005年10月1日~2006年9月30日の1年間
私が滋賀の五個荘あたりでウロチョロしていた頃である
いしいさんは三浦半島のお家と松本のお家と東京を行ったり来たり
基本、松本のお家でお仕事をしているので
勤務先から奥さんが帰ってくるシーンが頻繁にほのぼのと描かれる
・11月、「フランダースの犬」が初めて訳された時、ネロ=清と知る
・12月、科学雑誌を読んでいたら奥さんに「そんなの読むくらいなら家じゅう掃除する」と言われる
・2月、奥さんがカラスがうずくまったような形のズボンを履いている
・3月、PCが故障してりんご電話相談室に電話したら丁寧な対応になっていて驚く
・同月、三崎に4畳サイズのマンボウがあがる
・同月、原宿の南京豆の漫画のおもちゃを売る店で奥さんと待ち合わせ
・4月、めがねをかけた少年がぼろい服を着て宙を飛んだりして活躍する映画を見る
・6月、クロネコさんが玄関で「にゃー」と叫ぶ
・7月、獰猛な猫科動物の自動車でお迎えに来てもらう
・8月、昔のスイカはカブトムシの匂いがしたけど最近はしない

『ギケイキ②』文庫出た!
密偵に行った女子(架空の人物らしい)の場面がドキドキした
今回の義経さんも全然カッコ良くはない
しかしいちいち丁寧にいろいろ説明してくれて親切

表題の『パンドラの函』は置いといて『正義と微笑』に用がある
これは昭和10年ごろの日記という想定で書かれている
優秀な兄弟をお持ちの方、
楽しいキャンパスライフを夢見て大学に入ったけどあれっ?と思った方、
共感する部分があると思う

「図書 2021 7」
東京オリンピック・パラリンピックも終わり
2021年9月30日、コロナ第5波が終息したとして緊急事態宣言が解除された
しかしこの国には「原子力緊急事態宣言」が依然として発令されたままである

「図書 2021 8」
(「セルビアから遠く離れて」より)
芸術はまだ暫く戦争をいろいろな方法で描写し続ける
しかし、もういい!人生は止まっていない
戦争を経験した人や目撃した人は
いつまでも過去に生きていないといけないのですか?

表紙にはЗдравствуйте(ズドラーストヴィチェ)=こんにちは と書いてある
『nico ロシア冊子』という雑貨屋さん発行のリトルプレスである
日々変なものを撮りたい私にとっては、琴線に触れる写真がいっぱいだ

最後に『3月のライオン⑯』出た!

急にスーパーカミオカンデのジグソーパズルが売れて
?となっている(と思われる)カミオカンデ関係者の方々
この漫画のせいですぞ!(私も欲しい)
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積読拾読(お仕事漫画編)

2021-09-07 | 
珍しく流行りものを
『女の園の星①②』は近くに置いてあると度々パラパラ見てしまうほど依存性あり
小さなことをいちいち気にしたり些細なことで動揺していたら務まらない女子高の先生の
何ともくだらないけれどありそうな日常である
星先生よりも小林先生が断然気になって仕方ない

また今回もいい話だった『髪を切りに来ました。④』
子どもがぱぁ~ってなる瞬間の絵がすごく良くてこちらもぱぁ~っとなる
3回くらいぱぁ~

(これはお仕事漫画ではない)
『山を渡る④』出た!
高山病の恐ろしさよ
元気な監督さん初登場で今後も楽しみ

2巻目を持っていたのを忘れていて『重版出来!①②』最初から読む
5年くらい放置していたらしい…
続き読みたいなーってならないのは読んでいて少し疲れるからか

東京オリンピックのマラソンで獣医学科付近を走ってたなー
漆原先生に邪魔されなくて良かったね
ということでこちらも『動物のお医者さん⑦~⑫』ラストスパート!
主人公のハムテルも二階堂くんもお洒落なのだが
私は菱沼さんのファッションにすっかり魅了されてしまった
菱沼さんだけ集めて塗り絵を作りたいくらい!
あとやっぱり三毛猫は怖いし、毛蟹は貰うものだ
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積読拾読(ミッション編)

2021-08-20 | 
『感染症と文明』でコロナ蔓延の仕組みと終息へのヒントを探る
医療崩壊が起きているコロナ第5波真っ只中
…昔のいろいろな感染症流行時は大変だったみたいだなー(黄熱病のせいで運河建設が遅れたり)
…などと呑気な感想はとてもじゃないが言えない状況だ
「宿主が元気で動き回ることがウイルスの繁殖に有利であれば
ウイルスは長期的には軽症化の方向に進化する」
と聞くと何だか安心するが…
「一方短期的には、流行速度が速いほどウイルスは毒性の強い株を選択する
流行が爆発的に起こっている環境では毒性が強くて感染者が重症化しても
強力に感染するウイルスは高い増殖機会を持つことができるのである」
…げ、まさに今この状況?
他の感染症と同様にウイルスを完全に根絶するということはどうやら無理そうで
将来的には私たちはコロナとは共存していかなければならないと予想できる
著者曰く「それが私たち人類にとって心地よくないものであったとしても…」
とりあえず私たちは日々の行動に気を付けた上で
ワクチンを打てる人は打つなりして集団免疫を付けなければならない
まだ先は長そうだ

ここからは食べ物系の本シリーズ…
『三崎日和』はいしいしんじのごはん日記の2である
いしいさんの日記にすっかりはまってしまった
今回は2003年1年間の日記である
また人の日記を読んでいろいろ思い出すわけだが
2003年は概ね私は原因不明の不調に悩まされていたのだった(翌年原因判明!)
お魚いっぱい摂取しながら喘息持ちではあるがお元気ないしいさんの1年は…
・1月、いしいさん、何かとったってよ(泥棒ではなく、文学賞)
・3月20日昼(日本時間)、戦争始まる…イラク侵攻(第二次湾岸戦争)
・4月、『動物のお医者さん』ドラマスタート
・5月、いしい母、片袖がちぎれかかっていたセーターを完璧に直す
・9月、タイガース優勝
・11月、糸魚川からの「塩の道」の終点が松本と知ってたまげる
・同月、リンゴ修理センターに電話。何を言っても向こうは同じことしか言わない
・12月、アイスクリームの空色みたいな題の映画見る(私も見た)
・同月、だるまを捨てる時は分別しなければならないことを知る

イノッチ主演の映画の原作本(の原作本)『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』
著者はTOKYO No.1 SOUL SETの大声のイケメン担当である
お弁当の彩を非常に気にするところ、アーティストだなーと思う
息子さんが非常に良い子で感謝の言葉が泣けた
じゃこ天スティックをちくわに詰めたい(練り物in練り物)

キッチンで『季節のうた』を歌おう
著者は憲法起草に関わった元人事院総裁の奥様である
昭和40年代から50年代、女性誌等で活躍し、女性たちの憧れの存在だったそうだ
災害の備え、季節のフルーツの使い方は参考になりそう
この秋はリンゴのチャツネを作るぞ

『おいしい中東』…トルコ、レバノン、モロッコ、エジプト、イエメン、イスラエルで食べまくる!
レシピを聞きまくる!
レシピもレストランも宿も音楽も、すごい情報量で、消化できていない
とりあえずトルコ料理の「ほうれん草のボレキ」というものを作ってみた
味と材料はシンプルだが手間はかかる
レシピに付箋は貼りまくっているがあといくつ作れるか

今回の積読で『感光生活』だけ小説(短編集)
主人公は著者と同じ小池さん
私小説なのかしら?と思ったがそうではないようだ
全体的に多少気持ちの悪い何かが出ている感じがする小説だった
著者のあとがきによると、出ていたのは「悪汁」であった…納得!
これをこういう角度から見るのか―という驚きもいくつかあって、何度か読み直してしまいそうだ

面白い本は無いかと言われて
『学校の枠をはずした東京大学「異才発掘プロジェクト」の実験、凸凹な子どもたちへの50のミッション』
をお勧めしてみた。私も読む
お勧めされた人、本屋で「『50人の凸凹な子どもたち』という本はありますか?」と聞いたらしい
さすが書店員さん!迷わず本を見つけてくれたそうだ
大人なのでそれぞれのミッションの意図に気づくし、大人ってズルいわと思う
32番目のミッションの解説を求められたのだが、大人なのでグーグル先生に聞いた
理解はしたが、さすがに電話で説明は無理なので手紙を書くことにする(数学の問題よ)

数学する身体』の著者は、その後自分の数学をしているのか『計算する生命』で確認
この人は、数学の難解な部分を誰にでもわかるように説明し
どのように応用されているかを伝える事に徹することにしたのかなーと感じた
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積読拾読(十勝編)

2021-08-11 | 
明日、第103回高校野球に39年ぶり2度目出場の帯農が甲子園公式戦初勝利を目指す
帯農と言えばエゾノー&百姓貴族の荒川弘先生だが、こんな漫画を見つけた
『十勝ひとりぼっち農園①~⑧』大人買い!
お世話になった作家さんのために日本一美味しいカレーを野菜から作ろう!と奮闘する
中年漫画家=園長本人が描くエッセイ漫画である
園長は器用で結構なんでもできるが、これはサクセスストーリーでは無い
自分で残念な小さな事件をうまい具合にコンスタントに発生させ(親知らずよー( ノД`))
常に自意識過剰で満身創痍であるからこそ、この奮闘記が成り立っている
そしてこのすっとこどっこい感のおかげで園長は周囲の人たちにすごく愛されている
みんな園長を放っておけないのだ
だんだん園長が何と闘っているのかよくわからなくなって来たけど
最終的に十勝の人と結婚して定住して欲しいなと勝手に思う次第
園長の十勝毎日新聞の連載やYouTubeも面白い

『空挺ドラゴンズ⑪』出た!
あらためて、宮崎駿に影響を受けたと思われる絵のタッチと世界観だなと
瘴気マスク!姫!

『数字であそぼ。⑥』出た!
困ったときの孫パワー!

『コトノバドライブ①』は久しぶりの芦奈野ひとし
この作家さんには我々に見えないものがいろいろ見えているみたいだ
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積読拾読(塩編)

2021-08-02 | 
8月になりました!
関西より暑いのにエアコンの無い北海道民に減塩しろと言うのはナンセンスだなと思う今日この頃
熱中症に気を付けつつ、塩の本、いろいろ読んでみた

まずは日本の塩づくり、運搬、塩の道、交換物資等を『塩の道』と『塩の道を探る』で見てみよう
まとめるのがなかなか難しいのでとりあえず滋賀に関する事だけ抜粋

・伏見を経由し大津から琵琶湖を北上した南塩(瀬戸内海の塩など)と
敦賀から南下した北塩は、少なくとも分水界より南の湖北(「塩津」という港がある!)
一帯で複合していたことになる
・塩の道を書き出して見ると…
大阪→伏見→(宇治川)→六地蔵→(大津街道)→大津→(琵琶湖)→湖北(塩津港など)
←(塩津街道)←日本海(敦賀・小浜)
・(南塩)日本は温暖湿潤なため塩田法には好適では無いが、瀬戸内は一年中製塩作業ができる気候
・(北塩)北陸では古くから製塩に鉄釜を使用していて
その鉄は滋賀県の北部の地帯から出たものが質も良く、多く利用されたようだ
・永源寺から木地師が出たというのもこの鉄が関係しているのでは

鉄の話になっちゃったので止めるが、塩津の名前の由来とか、平清盛の運河の掘削とか
上記に関連する事だけでもまだまだ調べがいのある「塩の道」だ
(「塩津」についてはKennyさんのブログ:趣味・興味プラス挑戦も是非ご覧ください)

体に悪そうな減塩塩(カリウム塩)などは使わずに『はじめての減塩』をしたい
本には食品の栄養成分表示の「ナトリウム」量から「食塩相当量」を換算する方法が載っていたが
2020年3月までに「食塩相当量」表示に切り替わっていて、換算する必要はほぼ無くなっている
塩もみの代用で「立て塩」っていうのはやってみようかなと思った
みそ汁は1日1杯!

最後に『塩の博物誌』で世界の塩にまつわるあれこれを見てみよう
塩だけでこんなに話題があるのか!というくらい面白い話が満載だった
喉の渇きのメカニズムや食品の保存、サラリー(報酬)や税に塩が関わっていることは分かる
デュシャン(また!)、アガサクリスティ、ダイオキシン、都市計画と塩の関係についてはなるほどなと思った
そういえば先日ドキュメンタリで見たアルメニアの革命はガンジーの「塩の行進」みたいだった!
今私は赤ワインの染み抜きを塩でしてみたい衝動に駆られている
コメント (4)
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積読拾読(芥川賞と岩手編)

2021-07-20 | 
『氷柱の声』は先週発表された芥川賞の候補作
珍しく積読どころか買ってきてすぐ読んだ
東日本大震災から10年
自分の震災をめぐる発言や行動や態度は果たして正しかったのか
多くの人が自問自答したり、反省したり、申し訳なく感じたり、逃げてたなと思ったりしてきたと思う
これはそんな様々なもやもやした思いをまるっと受け止めてくれるような小説だった

『おらおらでひとりいぐも』は第158回芥川賞受賞作
これは時々(というか半分くらい)方言で書かれた町田康の小説みたいだなと思ったら
解説が町田先生だった
東北出身者じゃないと読みずらいのだろうか
桃子さんの老いの姿は将来の自分かも知れないが嫌な感じもしない
かといって全然楽しみでもないし、なるようにしかならないんだろうな
なんて思いながら私は普段夕飯に米を食べないのに炊き立てだったんで
ちょっと「食べらさった」のだった(桃子さん曰く「受け身使役自発」)
映画も見てみたい
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