ゆうたの詩 

2014-12-17 09:05:55 | くみこの器 ゆうたの器





              普通の夜






        黒い布をかぶせた 虫かごの事を忘れるほど


        ながく


        夢を見続けてしまった事に


        胸のあたりが痛くなってきたが
  

        夢を抱え込んでしまった


        虫の不安を詰め込んだままの


        蓄積された夜に


        ぼくは耐えきれなくなり


        標準時に


        時計を合わせてみたが


        夜明けまでは近くはなかった
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