禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

随処

2014年11月20日 | 小さな法話
おとなの中に、ひとりの乳児がいると、みんなの興味はその乳児に集中します。
その一挙手一投足に、みんなが注目します。このとき、この乳児はまさに「主人公」です。

私たちが日々を過ごしていく中で、主人公になる時もあれば、主人公にならない時もあります。常に主人公になるわけではありません。
思い通りいかないことが多い世間ですから、主人公になれない場合の方が多いでしょう。

随処作主、立処皆真(ずいしょにしゅなれば、りっしょみなしんなり)という禅語があります。

まわりに振り回される人生ではなく、しっかり自分をみつめることが大切です。
すると、欲望や不要なこだわりにとらわれなくなります。
自分が自分として、主体的に生きるところにこそ、常に「主人公」であるのです。


オレンジ色の薔薇「チンチン」が鮮やかな色です。


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