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禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

洗面

2014年10月19日 | 小さな法話
仏教とは無縁の暮らし、という方もおられるでしょう。
そんなあなたは、朝いちばんに何をしますか?

大抵の方は、「顔を洗って」ではないでしょうか。顔を洗うという習慣は、鎌倉時代に道元禅師によって中国から伝えられ、広まったものです。毎朝、顔を洗って歯を磨いて、新しい自分に出会う。
目覚めるということです。

この洗面は、仏教の教えといえます。
また、お風呂は、治療を目的としてお寺ではじまったものです。体調が悪くなるとお世話になる、病院も「悲田院」という寺院の療養施設が発展したものであり、薬局も「施薬院」という寺院移設から発展したものです。
こうしてみると、私たちの暮らしは仏教の中にあります。

日常的な会話の中にも、仏教を語源とするものがたくさんあります。
いかにも仏教から由来していると思われる、阿吽や醍醐味、堪忍、我慢などの言葉。
また仏教由来とは思えないかもしれませんが、挨拶や玄関、ありがとう、大丈夫などもそうです。ちょっと変わった言葉としては、有頂天やじゃんけんぽん、がむしゃらなどもそうです。
私たちの日常は、仏教と切り離しては考えられないものです。

このような中で、「仏教とは無縁」といえるでしょうか?
数々の仏縁によって、生かさせていただいている、今日この一日なのです。

きょうは、「スブニールドゥアンネフランク」がきれいに咲いています。まだ新しく仲間入りしたところのこの薔薇は、「アンネのバラ」とも呼ばれているそうです。


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