明治の小説家・評論家、内田魯庵。
その息子である内田巌が「父魯庵を語る」の中で
次のような文章を残しているので、ちょっとメモ。
>僕の生まれる以前にポチという猫がいた。父は決して
>動物好きではなかったが、このポチに対しては非常な愛猫家ぶりを
>発揮して、ポチの死ぬときの看護振りは、まるで人間の子に対する
>如く懇切を極めた。ポチは近所でいたずらをしたために私刑に会い
>腰をなぐられてフヌケになった。
>常に大小便のたれながしをやるのだが、その汚らしい猫に対する
>父の憐憫の情は、毎日車に乗せて遠く医者通いをしたり、汚物の
>始末までしたとのことだ。
(明治文学全集24 内田魯庵集 筑摩書房 P.381)
一部、漢字とかなづかいをあらためました。
明治三十二年(1899年)頃の話らしい。
猫にポチとつけるのが、当時は普通の事だったのか、
それとも奇をてらったのかは不明。
その息子である内田巌が「父魯庵を語る」の中で
次のような文章を残しているので、ちょっとメモ。
>僕の生まれる以前にポチという猫がいた。父は決して
>動物好きではなかったが、このポチに対しては非常な愛猫家ぶりを
>発揮して、ポチの死ぬときの看護振りは、まるで人間の子に対する
>如く懇切を極めた。ポチは近所でいたずらをしたために私刑に会い
>腰をなぐられてフヌケになった。
>常に大小便のたれながしをやるのだが、その汚らしい猫に対する
>父の憐憫の情は、毎日車に乗せて遠く医者通いをしたり、汚物の
>始末までしたとのことだ。
(明治文学全集24 内田魯庵集 筑摩書房 P.381)
一部、漢字とかなづかいをあらためました。
明治三十二年(1899年)頃の話らしい。
猫にポチとつけるのが、当時は普通の事だったのか、
それとも奇をてらったのかは不明。
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