第4ステージ

思う事をそのままに

一万円あったとして

2021-03-28 12:29:46 | エッセイ
例えば一万円あって、
好きに使っていいよと言われたとして、

あなたなら何に使いますか?

皆さんそれぞれあると思います。

昔のアタシなら
服やバッグ、化粧品なんか
買っていたかも。


ギャンブルにのめり込んだ
暗黒時代ならきっと
『パチンコで一万円なんて心もとない!』

って言いながら
せっせとパチンコ屋に足を運んだだろう。


では今はどうかと言うと、
『やったぁ!一万円あったら欲しかったお花の苗が買える♡』
とかガーデニング用品に充てたり、

今日みたいに、
せっかく雨音が大好きなんだし、
『よし!雨の日キャンプしに行こう♪』



って少しお高いきのこやお肉、
いつもは買わない野菜だったり
薪を沢山買ったり、
雨の日グッズを揃えたり…





雨の中、満開の桜の見える中
タープの中で
焚き火や調理をして、
筍ご飯を炊いた。






ポツポツ落ちる雨音の中、
暖かい焚き火の前で
赤ワインを嗜む…。





そして雨の中、
テントでゆったり眠る。


一万円あれば、
こんなに至福な時間を作る事ができた。


昔の自分は
一万円でこんなに充実させる方法を
知らなかったのか、
気付かなかったのか。

それとも、ただ歳を取っただけなのか。


分からないけれど、
少なくとも、
たった小一時間で一万円が無くなり、
ジャブジャブお金を追加して行き、

三万円使って一万円取り戻せたら
『あぁ…二万負けで済んだ』
って金銭感覚狂っていて
すごく虚しく、
疲れた一日だった事は
間違いない。


今のアタシには
もったいなくて一万円もギャンブルには
使えないや。


でも、
そんな過去があるからこそ
こんな事に気付けたのかもしれない。


最後まで読んで頂いた方
ありがとうございました。



巡り合わせ

2021-03-26 23:21:04 | エッセイ
こんばんは、サクエリです。

ふと最近思うのです。

もし過去に戻れたら…
そんな事不可能なのは分かっている。

それでも考えずにいられない時がある。

もしあの時
違う道を選んでいたら…
確かに未来は変わるだろう。

もしあの人に
出会わなければ、
あんなに苦しい思いはしなかったかもしれない。

もしもあの時…と
沢山やり直したい事がある。

でも
もし何か1つでも変わってしまったら、
全ての歯車が変わり、
絶対に出会いたい人には
会えなくなったり。

そして何か1つ変わる事で、
出会うはずのない出会いが生まれ、
環境も変わり、
絶対に今と『同じ』にはならない。

アタシの可愛いバカ息子達にも会えず、
住む所や仕事まで変わってしまう。


無かった事にしたい過去や、
闇でしかない過去


振り返ってみても、
誰かのせいにしてみても、
全部、全部、
当時の自分が決めた事。

自分で選択して来た道なんだ。

そう思うと、
本当にクソみたいな生き方だけど、
『まぁ、仕方ないか!だってアタシだもん!』
になる。


このバカさ加減には
自分でも嫌になるけど、

終わった事はもうどうにもできない、
問題は
『これから』どうやって生きて行くか。

終わった過去に
ウジウジしている暇は無い事。

そう、
今まで奇跡的に巡りあった出会いに感謝し、
そんな出会いや関係を培って来た
過去の自分を誉めてやりたい。

そして後ろを振り返るのは
未来への教訓とし、
愚痴や後悔は
どこかへ捨てて行きたい。


綺麗事かもしれないけど、
前だけ向いていたい。
と切に思う。


最後まで読んで頂いた方、
ありがとうございました。

花舞う季節にはいつも君を思い出す

2021-03-24 18:34:57 | エッセイ
毎年いつもその樹は変わらず
見事な花を咲かせ
変わらずそこにいる。

あれからもうどれ位経ったかな
まだ二人とも若かったね

この樹とあなたのはにかんだ笑顔
私の中では色褪せずに
いつも思い出させる。


それと同時に
当時の自分の気持ちがよみがえる。

あの日
この桜の下で
二人で車でくだらない事を喋って、
笑って
朝まで付き合ってくれた。

気付いたら二人とも
そのまま爆睡しちゃって
起きてからヤバい!!って焦ったよね。

友達だった二人はそれから
自然とくっついた。
いつも一緒だった。

泣くのも笑うのも怒るのも。

自分以外の誰かを
あんなにも愛しいと思った
あんなにも切なくなった
あんな気持ちは後にも先にも
あなただけです。


あなたと2年ずっと一緒にいた
たった2年のはずが
私にとって、
誰よりも濃い大切な2年でした。
あんなに価値観の合う、
ただそばにいるだけで笑い合える人

本当に幸せだった。



二人が仕事に悩んだり
喧嘩したり
夜中だったり…
色んなシーンに
この樹の下でよく語ったよね。



あなたが他の人を選んでから
どれだけ絶望しただろうか。
振り返ってみても
あんなに落ちる所まで落ちたのも
あなただけです。


一生一緒に居たかった。
でも叶わなかった。
どうしてアタシじゃダメなの…って
ずっとずっと自分を責めた。


不思議だよね、
あんなに苦しんだのに
思い出すのは楽しかった日々と
あなたの笑顔だけ。


数年前に結婚したと聞きました。
子供もいると聞きました。

もう15年以上前の人なのに


今もし偶然どこかで再会しても
またあなたに恋をしてしまう。
心がざわつく気がするよ。


もう二度と会う事はないかもしれないね。

あなたは私の事を
もう忘れているかもしれないね。



お元気ですか?

私は相変わらず
元気でやってるよ。



私はいつも
ここの満開の桜を見る度に
あなたを思い出します。


昔は見る度思い出して
逢いたくて
よく泣いていた。



まだ子供達の産まれるずっと前のお話



子供達にも内緒の
私の気持ち。


うさケツ~地図から消された島 毒ガス島

2021-03-22 19:05:59 | エッセイ
私のアイコンにもなっている、
愛しきうさケツ。



これは全て
大久野島にいる、野生のうさぎ達。

この大久野島とは
戦時中、地図から消された島
毒ガス島としても有名です。

島には宿泊施設もあり、
プチ観光地として人気になっています。

そして、毒ガス資料館もあります。
ここには島の歴史も展示されていますが、

世界で起こった
毒ガス事件等、痛ましい写真も
多数展示されています。

小さな子供には少し
恐ろしいかと思いますので
ご注意下さい。

そして島にも戦争遺構が残っています。

ここ広島には
核爆弾を初めて人類の上に落とされ
大勢の犠牲者を出し、
それだけではなく、
生き残った方も
広島から来たというだけで
『放射能が移る』『子供を作るな』
と差別や偏見に苦しめられた方々が
今も沢山いらっしゃいます。
今も原爆症に苦しんでおられる方が
大勢いらっしゃいます。


今後100年は草木も生えないと言われた
焼け野原
原爆の事を指す時は『ヒロシマ』と
カタカナ表記が多いです。

そんな街でも
人々は親、兄弟、姉妹、友人
沢山の残酷すぎる死からも
復興をしてきました。

私は原爆三世にあたります。

祖父は被爆者でした。


この、人間が人間を殺し合う
悲しい連鎖が無くなります様に。


そしてコロナ後の世界も
安心してまた暮らせる日々が
早く訪れます様に。

私達ならできる





拝啓 旅立つあなたへ

2021-03-21 00:22:49 | エッセイ
思えば18年前、
私は貴方に初めて会った時、
喜びよりも辛かった妊婦生活や、
出産の痛みが終わった事の方が
嬉しいと思いました。

私は子供でした。
中学校を卒業してから
半年で貴方を身籠り
両親の猛反対を押しきり、結婚しました。

私は子供でした。
赤ちゃんがあんなに夜も寝ない事を
知りませんでした。
そして泣き止まない事がある。
そんな事も知りませんでした。

私は子供でした。
貴方を愛するという、当たり前の事が
見えなくなっていました。

私は最低でした。
小さな手を、私を求める瞳から
逃げました。

貴方から笑顔が消えました。

私は貴方を心の奥深くにしまい込みました。
でも、貴方の写真を見て
よく情けなくなり、会いたくなり
泣いてしまいました。


年月が流れ、貴方の弟が出来た時
私は貴方ともう一度向き合うと
決めました。
もう二度とこの手は離さないと
決めました。

覚えていますか?

貴方が私と暮らしたいと言ってくれた事。
6歳の貴方と
久しぶりに手を繋いだ事。

そこから、貴方との二人三脚が始まったね。

沢山、たっくさんツラい思いを、
寂しい思いをさせてしまいました。

全部、母さんが悪いんだよ。
貴方は悪くない。

アイツにひどい事をされた時、
母さん、貴方と弟を守ろうと
児童相談所に逃げ込んだよね。

本当に苦しかったね。
毎日必死だったし怖かったね。

そんな時、そう、10年前
大地震で大変だった。
本当に大変だったよね。

色んな事から逃げたけど、
やっと最近落ち着いて、
貴方も立派になりました。

今では私の夫の様な相談役。

思えば貴方を抱き締めた事がないね。

今、もし過去に戻れるのなら
小さな貴方をぎゅっと抱き締めて
『大好きだよ』って
たくさん言ってあげられるのに。

なんて最低な母親なんだろうね。
過去の自分をぶん殴ってやりたい。


言葉では言い尽くせないほど
『ごめんね』
でいっぱいです。

でも貴方も4月から
私から離れて
就職して一人で暮らすのですね。

母さん、母親として
本当に最低のクズかもしれないけど、

本当に、本当に、
貴方の笑顔に何度救われたか
分かりません。

一緒に居られるのも
もう少し。

すごく寂しい。

心配もたくさんあるけれど、
何より、貴方が
どうか笑顔で生きて行ってくれたら

貴方の思う
幸せになってもらえたら

それが母さんの幸せです。


いつかこんな日が来ると
思っていたはずで、
願っていたはずなのにね

いざ来ると、
寂しいね。

今の母さんにとって貴方は
本当にかけがえのない
何物にも代えられない
愛しい我が子です。

離れていても
ずっとずっと母さんは
貴方の事を想っていますよ。

体は一つしかなくて、
スペアなんか無いんだから
体調にだけは気を付けるんだよ。

貴方と過ごす残りわずかな日々を
大事に過ごそうと思っているよ。

元気に笑顔で
いってらっしゃい!
貴方なら絶対大丈夫だから、
思いっきり羽ばたいておいで!