第4ステージ

思う事をそのままに

一体どこへ

2021-04-29 22:58:18 | エッセイ
雨に打たれながら
傘を閉じてずぶ濡れになりたい。

子供の頃には
平気でやっていただろう。

大人になった私には
そんな事をする勇気はない。

無邪気だったのか?
それともただ先の事など考えていなかった?
他人の目など、見えていなかったのか?

同じ人間のはずなのに、
子供から大人になるという事は
こんなにも変わって行くものなんですね。

他人を信じる思いの深さ。

これも大人になった私と
きっと違う。

今は34年
ここから先まだまだ年数があるとして、
一体どう変わって行くのでしょう?

今よりもっともっと
体が衰え、
他人に助けてもらう様な歳になった時

私は一体どんな人間?

そして今
この日々の果てには
どんな景色が待っている…?


よく自分に問いかける
『一体どこへ辿り着きたいの』

そんな事を考え出すと

弱い私は
急に不安になり、寂しくなり、
悲しい気持ちになってしまいます。

だからすぐ、
ま、今はこんなもんでいいよと
自分に言い聞かす。

深く考え出すと、
答えもない癖に
どこまでも問いかけ続けるから。

やり直す事なんて出来ない過去に
『間違いはいつからか』
なんて思い返したり。

まだ来ていない未来に
『この先○○なったらどうしよう』
とか。


今を必死に生きているか?
と聞かれた時、
即答は出来ないかもしれない。

けれど
今、幸せですか?
と聞かれたら
きっと即答できると思う。

『幸せだよ?何にもないけどね

と…。

水族館のスナメリが
優雅に泳いでいる姿に見とれてしまった。

それと同時に
ただ人間の為にそこにいて、
限られた狭い水槽の中で

まるで満面の笑みの様な口元。

私には笑っている様にしか見えなかった。


その姿を見て
なんだか
胸がギュッと苦しくなった。


最後まで読んで頂いた方
ありがとうございました




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