第18話 「目で見えるものと見えないもの」
スンハの正体を知ってしまったヘインはショックを受けて悲しみに暮れる。同じく独自に12年前の家出少年のリストからスンハの名前を見つけ、スンハの正体に確信を持ったグァンドゥは姉のスンヒに会いに行きスンハの計画を今からでもいいから止めて欲しいと頼む。一方デピルは警察に自首してそれまで犯人から届いていた手紙について自供する。ソクジンとナヒの関係に気付いたオスは裏切られた絶望感に打ちひしがれるのであった。
第19話 「あなたの友は、オイディプスの義務を果たすのです」
ソクジンはナヒをかばうために、自分がスンギを殺したと自供する。しかしオスはソクジンが不利な状況になるのが耐えられずアリバイを証明してくれるようにナヒを説得する。ナヒがソクジンのアリバイを証明したことを知ったオスの兄ヒスは激怒する。ヘインはスンハにもう一度ここで止まるように説得するが、スンハはヘインに対する想いを抑え説得を固く拒むのであった。
第20話 「ラッパは止み 夜が明けた時、地獄の門は自ら閉じる」
再びオスの元に宅配が届き、その中には「運命」のカードと徐々にオスの首を絞めるような写真が入っていた。その写真を見た捜査五課の仲間は衝撃を受ける。教会にやってきたスンハはヘインに「あなたはもうカン刑事を許している。」と言われるが否定する。オスに呼び出されたスンハは事件の始まりである廃車置場に向かう。約束の場所で再会するオスとスンハ。スンハは自分のことを撃てと挑発するがオスは哀れみの目を向けるのであった…。
とにかくラスト3話はボロ泣きでした。
ひたすら泣きました。
もともと涙腺は弱いのですが、涙が止まりませんでした。
ヘインの言葉を聞いては泣き、お姉さんの言葉を聞いては泣き、事務長の言葉を聞いては号泣し、オの苦痛に歪んだ顔をみては泣き・・・・とにかく、痛くて優しくて切なかった。
ラストはほぼ予想通りだったので、私はあまり衝撃は受けませんが、後味が悪いのは認めます(苦笑)
とりあえず、18話のヘインとオのデートは、思わずこっちまで幸せになりましたよ!
オがヘインの手を握り直したところとか、ときめきまくりです!!(途中でオの上着が消えたことがやたら気になりましたけど/苦笑)。二人でブランコにもきゅん。初々しくて、見てるこっちが恥ずかしくなりました。家に戻ってからニパニパしてるオとか可愛くてたまりません。ストイックに生きてきたせいで、少年のままなんだよね。くぅ~(><)
本当は、このまま幸せになって欲しかった(涙)
ヘインのオへの一途な想いに泣きましたよ。
ずーとそばにいるって、恐くないって、心配で夜も眠れないって・・・・・・
オへの手紙は号泣でした。
たくさん、色んなこと一緒にやりたいと思っている人なのに、恐いと思うわけがない・・・・・・
もう、なんなのこの子!!許しの天使?こんな風に丸ごと受け止めて愛してくれる人なんかいないよ。オが犯してしまったひどいこともわかっていて、許し、オを幸せにしてあげたいと、幸せになって欲しいと願うヘインは関係者から見たらひどい子かもしれないし、恋に走っている馬鹿な女の子に見えるかもしれません・・・・でも、私は好きだ。もっと、もっと早くヘインがオのそばにいてくれたら、気付いてあげられたら、きっとオは幸せになる道があっただろうに・・・と思うとまた泣けてきます。
ヨンチョルが一人勝ちな気がする。彼については決定的な証拠がないので結局、捕まることはないと思うし、念願のオスは死んだし・・・・・やっぱり、得したのはこいつだけじゃない?(公衆電話の指紋とトラック運転手の証言だけでは証拠としてたりないでしょう。声は電話越しだし、指紋も別の日に行ったといえば終わりだし。限りなく黒いけど罪に問えないと思います)
カンのお兄さんだけは、なんか憐れだなぁと思いながら、でも結局、色々な選択肢があったのに、人殺しという道を選んだのは自分自身だし、と思うと同情は出来ない。
むしろ、これだけ追い詰められながらも、最終的に兄を庇おうとしたカンに呆れた。オとヨンチョルの挑発がなければ、カンは兄をかばったと思う・・・・本当にこりない子。
結局、カンの人生ってなんだったんだろうか?若気の至りで人を殺害し、運良くやり直す機会を与えられた。しかし一生懸命生きてきた、許されたと願って生きてきたというわりに、想いと行動が一致してない気がする。
カンは自分にいっぱい過ぎて他者に心を砕くことができてなかったような・・・・家族や友達が大事だといいながらも全然見てないし・・・・。
まずは親。親が事件をもみ消したことが発端だが、カンはその後も親を避け、向き合おうとしなかった。
次に友人。自分に都合のよいところだけをみて、他は見て見ぬ振り。金貸しの親友なんて、どう考えても違法ギリギリの悪でしょ。なのに、軽く言うだけで、真剣に止めたり怒ったりはしない。電話からもあきらかに、他人を脅迫しているとわかるでしょう!なのに、止めない神経を疑う。もう一人は、小さな犯罪を繰り返しているのに、そっちもスルー。それどころか、オの弁護で無罪になって、喜んでいるし・・・・どうなの?どうなの?
これでカンが少年課の刑事にでもなっていたら、まだ自分と同じような子供を救いたいと思っているのかぁと真摯な気持ちが読み取れるが、それもなく・・・・・何かしらボランティアをするわけでもなく・・・・・本当に、自分自身がまっとうに一生懸命生きてただけ。それって、贖罪?
普通、自分がどうしようもないほどの罪を背負ってしまったら、誰かの役に立ちたいと思うんですけど・・・・まぁ、刑事になって自己満足?。反省しているというわりに、ひたすら他人に攻撃的。本当に昔を反省しているの?普通引け目があれば、他人を攻撃するのではなく、自分を責めると思うのですが・・・・・
逆にオのまわりはいい人ばかり。なんなんだよ、もうぉぉぉ~!!ってくらい。
事務長さん、義姉、義兄、ヘイン、ヘインの母・・・・・オの罪を知ってなお許して、一緒に罪を背負って生きてくれようとする人ばかり。そこにカンの周辺の人のように、打算も利害関係もなく、ただオが好きだからという愛情(事務長さんには引け目もありますが) 。そして、オが罪を犯してても、その本質が優しい人間であること、オ自身が苦しんでいる事を誰も疑いもしない。
それってオがこれまで他人に見せてきた優しさがあるからだと思う。たとえば義兄。ある日、偶然拾って面倒見てくれた義兄。だからこそ、オは義兄を悪い連中から抜け出ることが出来るように手を尽くし、改正させた(・・・と思われる。)。一歩間違えば自分がやられてたのに・・・・。
義姉だって、放っておく事だってできたはずなのに、親友の想いを大事にし、実の姉のように慕い、心を砕き、世話をしている。毎日花を届けることや、ああいった場所に入院させることは並じゃない。しかも相手は目が見えなくて感覚が鋭いのに、そんな人間も信頼させるほど、オを義姉を心から大切にしてきた。
教会のボランティアだって、あの教会を選んだのはヘイン親子がいたからだとしても、弁護士という忙しい最中、定期的に通ってというのは並大抵のことではないと思う。
孤独だからこそ、オは人との繋がりというものを無意識に大切にしてきたんだと思う。
もし、オとカンが逆だったら、オの周りの人たちは罪を犯したりしなかったと思う。
憎しみと復讐に燃え、孤独に生きてきたはずのオの方が、カンより懸命に、そして他人を大事にしてたって、どうなんでしょう。ソレを思うとますます、カンって・・・という気持ちになるわけで・・・
全てを失ってからしか、オの気持ちを理解できなかったカン。彼がもっと早く理解できていたら、別の結末が待っていたはずなのに・・・・・・と、結局最後までカンに納得いかなかった。
オに人気がでるのはしょうがないんじゃない?