先日、知人から感想を聞きたいと1冊の本を渡されました。
読みました。
感想は酷評になるけどいいですか?と確認したら、それなら聞きたくないと言われました。
しかも、その時になってから知人の知人が書いた本だと言われました。
…………ええっと、私のこの胸にたまったモヤモヤをどうしろと?ぶっちゃけ褒める箇所が1箇所しかない!!!
タイトルを公表して酷評したいのですが、一応、某知事推薦、しかも映画化の話が出てるそうなので、避けます。
色々怖い。
だって、密林でも売ってるし、しかも、そのレビューがどうも”やらせ”くさい…ってか、あれ絶対!やらせ!!
あの内容で、あのつくりで最高って感想しかないなんてありえない!!
どんなプロでも、そんなレビューないっすよ。
映画化とかにむけて、宣伝くさいんだよね~
著者の仕事と知事推薦ってところで、たぶん、半強制的に身内が買わされているんだろうなと裏が予測できるので、売り上げはあてにならない。
まず装丁がやばい。
表紙が60~70年代風、ハーレイクイン(笑)
A5でフォントはゴシック、しかも太字。
1Pに10~13行くらい(数えてないから)。
なので、すごく行間空いてる…のに、何故かルビは横にふらず、その漢字の下に()書きで、読みずらい。
(薄い本とは、また違うはやりの”自費出版”ってやつだと思います)
この時点ですごく萎えました。
読みたくない……と正直思いました。
さすがに場数が違うので、この時点でこれは面白くないんだろうなぁと予測がついた。
しかし、予想を上回るひどさだった。
客観的アドバイスをしてくれる人をそばにおくことをアドバイスしたい。
街の描写はいいが、あとは、嘘が多すぎて人物にリアルが全くない。
20代後半のキャバ嬢とかなしでしょう。
体鍛えている20代前半の売れないヴィジュアルバンドのボーカルとか見たことないよ(苦笑)
ヴィジュアル系の衣装もないない(苦笑)って感じ
あと出てくる男性の視点や考え方が全部『女性』で、ちゃんとした男性が存在しない。
せっかくかっこいいキャラでてくるのに、野心的で、男らしいはずなのに、どう読んでも”若いツバメを囲ってる年配の女性”にしか見えない。
てか、オネェ系にしか思えない。
男に愛されたいではなく、男を愛したい側のゲイで、オネェ系はなかなかなくないですか?
下ネタOKの人のみ→挿入なし、愛撫&口でいかされただけなのに、何故か受の背中に縦横の爪痕。どうやってつくんだよ!!!無理だろ!!!
とかとか、話しの矛盾や人物がまったく練られてません。
とりあえずちゃんと下調べなり、取材しろよ。
ベニスに死すとか、三島由紀夫臭がプンプンする。
あとは作者の”インテリ”ぶりが半端ない。
地元愛とおしつけインテリっぷりに辟易する。
年配の女性が書いた小説…と読んでてすぐわかりましたが、一応知人に確認したら当たってました。
”書きたい”って勢いは伝わるが、何を書きたい作品なのか全く伝わってこなかった……
続編もあると思うが、1巻の伏線は回収する気はあるのか?
そもそも普通だったら伏線になるはずのセリフですら、伏線のつもりでかいているかがあやしい。
どこかで耽美小説と紹介されていたが、耽美小説に失礼だ謝れ!ってレベル。
これが愛が暴走した薄い本なら、生暖かく見守るが、1次創作で、しかも知事推薦かぁ~
知事の正気を疑う。
最近、悟りました。
普段本を読まない、またはあまり読まない人が面白という本は、総じて面白くない。
今まで自分の周りに”本を読まない”という人種がいなかったので、気づかなかった。
P130のしょうもない本を読むより、P1の面白い話を読む方が有意義だと気づかされました。
つっこむところしかない1冊だった。
薄い本書いてる人の方が、よっぽどうまい人おるよ。