桜の腹黒日記

ヲタ日記。毒吐きまくり。嫌な方は回れ右!責任は持てません!
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歴史秘話ヒストリア

2015-02-11 | TV・映画・本・音楽

 

久しぶりにヒストリアを真面目に見た。
というのも、高村光太郎の詩が好きなのである。
智恵子抄は大好きだ。
家にもある。
学生の時、何度も読んだ詩集でもある。
この詩集には高村光太郎から妻への愛がひたすらにつづられている。
もうそれは恥ずかしいくらいに赤裸々に、まっすぐに。
何も知らずに読んだ時はこんな風に愛されて見たいと思った。
でも年を重ねて、高村光太郎と智恵子のことを知るうちに、果たして高村光太郎が本当の智恵子を見ていたのだろうか?と思うようになった。
高村光太郎が智恵子を心から愛していたのは本当だと思う。
勝手な想像ではあるが、智恵子が正気でなくなってからただ純粋な塊になってるような智恵子をより愛していた気がする。
光太郎は智恵子をまるで女神のように讃え崇めている。
でも実際の智恵子は悩みあるただの女性で、愛する光太郎にそう讃えられるほど、現実との自分とのギャップに苦しんだのではないだろうか?
それを光太郎は気づいていたのだろうか?
でももし気づいていたら讃えることはやめていただろうから、彼は気づいてなかったんじゃないのかな?と。
智恵子に絵の才能がなかったとは思わない。
ただ高村光太郎という芸術のすごい才能を持った人が自分の最愛の人であったことは最大の幸福で、不幸だったんだろうな、と。
ただ智恵子が光太郎を愛していたのもまた真実。
だからこそ心が壊れた智恵子がひたすらに光太郎を慕った。
なんの縛りもなくなって智恵子は思うがままに光太郎を慕うことができた。
とても哀しい愛のカタチ
まぁ、互いにそれで幸せだったあのであれば他の人が口を出すことはないんですが…

でもそういう部分もわかった上で智恵子抄を読むとなお一層切なく、狂おしく、美しい愛の詩(うた)だとも思う。
読んだことのない人は一度読んで恥ずかしくなるといいと思う!

そんな光太郎の詩が好きな私は、たぶんほぼほぼ全部詩は読んだと思うが、実はこっそり獣篇が好きなのだ。
某テニス漫画で「雷獣」という詩から光太郎に入ったので、しょうがない。
昔この詩を丸暗記してたよ(笑)
いまでも「ぼろぼろな駱駝」は教科書に載ってたりするんだろうか?

十和田湖がわりと実家のそばで、お手軽に遊びに行けるところだったので、うちの家族が好きで頻繁(年5~6回)は行ってたのだが、あそこにある乙女の像が光太郎の作品だと大きくなってから知って、かなりびっくりした。
でも言われると納得。
すごく智恵子抄から感じるのと同じものがあるんだよ。

久しぶりに高村光太郎の詩が読みたいです。
ひっぱりだしてこようかな。



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