マクロスF コミック版

かなりの収集癖を持つ桜ですが、実はコミック版は買ってませんでした。
まぁ、理由は色々ですが・・・・
とりあえず、コミック版はこれはこれでありとか、TVの補完的な描写があって、けっこういいという感想をコミック1.2巻発売あたりは見かけてたので、ちょっと楽しみしてたんですが・・・・・

・・・え、ちょっと待って、巻を増すごとに微妙になってるんですけど。私だけ？

作者の方を良く知りませんが、きっとマクロス大好きなんだろうな～って、熱意は伝わってくる！それはわかる。
戦闘シーンは頑張ってる！
そして、この人ランカちゃん好きなんだろうな・・・ていうのも伝わる。
シェリルを”かっこいい”少女として書きたかったらしいのも伝わる・・・伝わるが！
画力？表現力？がおいついてないうえに、”シェリル”のキャラ理解できてないとしか思えない。はは。
個人的にはギャグちっくなところとか、TV版とは色々変えているところも気になりません。マンガはマンガだし、それはそれでありかなぁとは思うんですよ・・・
でも、譲れないところは譲れない！
一番は、ミシェルがシェリルに自分のお姉さんのことを話した流れ。
あれは納得いかん！！
ミシェルがシェリルを助けるのはいい。矢三郎出てきたら収集つかないし、あれはいいが、そのあとシェリルが感情的になって、クランとミシェルに八つ当たりが、まず私的にはNG。
だって、そんな甘えられるほど（私は八つ当たりは相手に”甘える気持ち”がないとできないと思う）の仲じゃないでしょ。
ただ、マンガの流れ的にはおかしくない、おかしくないが、あそこで熱くなるミシェルは違うだろう。
もしミシェルがお姉さんのことを言うとしたら、それはミシェルもシェリルも幸せになった時じゃないだろうか。お姉さんが死んだことは、それくらいミシェルにとっては深い傷だと思う。
さらに言えば、あの時のシェリルは、本当に絶望していたと思うので、あんな叫ぶ気力すらないと思う。
この書き方だとシェリルは”絶望”ではなく、ショックうけた程度になってしまう。それだと”絶望の中で歌ってみせる”のシェリルがおかしくなる。
だって、あのセリフと生まれ変わった歌声は、一度自分の心が死んで、絶望の中から立ち上がったからこそのもので、マンガのシェリルじゃ、その域に達しませんって！
せっかくあったキャラの深みがなくなってて、納得いかん。
ただ、ミシェルが鈍すぎる姫の無神経な言葉に殴ったのは拍手を贈る。
ーが、多分、アルトはシェリルが実は人一倍繊細なのはわかってる気がしますけど。

あとは最終決戦前にアルトがシェリルを訪れるシーン。
TV版が美しすぎた。
ぶっちゃけ、マンガ版にしかないセリフオンパレードのP78はまるっといらないと思う。
シェリルは潔いかっこいいオンナなんです。
最後まで・・・絶望の中で歌うと決めた覚悟は、そんな軽いものじゃないと思う。アルトにたいする想いも。
あのシーンで”意地でも帰ってくる”なんてセリフは、私的にはシェリルじゃない。
あのセリフは普通の家庭で育った強い子の言うセリフだよ。
シェリルみたいな強そうに見えて、実は人一倍脆い子には言えないです。
そういうこと言うのはランカ。
その対極して位置づけられているシェリルだから、”自分の命と引きかえにしても守る”に発想になっても、”帰ってくる”て発想にならない思う。
コミック版のシェリルは、”普通の女の子”で、せっかくのシェリルのよさが出てなくて、がっかり。
あと、アルトに病気がばれたシーンも「だから一人でも聴いてくれるのなら　歌わなきゃいけないの」って、だからそれはランカちゃん的考え方で、シェリルなら「だから一人でも聴いてくれるのなら　私は歌いたいの」じゃない？
シェリルには歌しかないからこそ、義務的な気持ちで歌うことはありえない！

小さいセリフの違いだけど、正直、私は読んでて終始イラッとしてした。
アルトもTV版よりイラッとしたかも。
TV版より各キャラが心情語っているはずなのに、なぜか、浅い感じに見る。
う～ん。
まぁ、私は1冊100円になっても買わないと思います。はい。