【正論】筑波大学名誉教授、
元最高検検事 土本武司
産経
■裁判員で「官」の硬直化脱せよ
≪プロ判事に信頼おく歴史≫
裁判員制度の実施が21日に迫った。2004年5月21日裁判員法が
成立して以来5年近く経過したのに、国民世論の多くは同制度に冷淡であり
法律専門家からの批判論も絶えない。
そもそも我が国の精神土壌にはこういう制度になじみにくい要素がある。
例えば米国にあっては、西部開拓の過程で生まれた保安官(シェリフ)の
発祥経緯に象徴されるように、同国の司法官は民衆の内側から
自然発生的に誕生した。そこにあっては、官憲の誠実さよりも
民衆の情熱がものをいい、陪審制が定着しやすい。
略
ともあれ市民が死刑を直視しなければならない時代が到来した。
今まで秘密のベールに包まれていた
死刑に関する情報-死刑確定囚の生活、刑場の仕組み、執行方法など-
をプライバシーの侵害にわたらない限度において可能なかぎり国民に
提供し、」国民全体の死刑論議に資すべきだろう。
裁判員制度のメリットを十分に生かそう。そのメリットとは一般社会との
接触に乏しいこれまでの裁判官の硬直した考え方に裁判員の新鮮で
一般市民としての感性を取り込み、国民にわかりやすい裁判にすることである。
これによって、専門家には見えなくなった事件の本質や全体像が
素人なるがゆえに見抜けることが期待されるのである。
しかし。。。国民が大人であること・・・
大変だ、面倒だと、TVは報道、断り方まで教えていた。可能性として
普通の国民は逃げ出し、組織的に良からぬ意図を持つものなら
積極的に、残る。
理屈をつけ、嫌なことから逃げ出そうとする国民性は幼稚だ。
まず、自分で、考えもせずに、他人の意見や空気で動くということ。
うわさなどで、簡単に左右される意思。自分の考えが、
世に影響するということなど考えず、無責任な人は多い
当事者にとってたまったものじゃない。TVの影響力が大きい現代日本。
今の状態で任せられるかちょっと疑問・・・何とかしなければいけない。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1314050483