非常な手段で国統一する独裁中国
2011年11月8日
竜の口法子氏、ブログ転載
私は、先日、日本ウイグル協会会長の
イリハム・マハムティさんに話を聞きました。
東トルキスタン生まれのイリハムさんは、ウイグル
民衆の解放を目指す「世界ウイグル会議」の日本代表
でもあります。中国の少数民族弾圧の実態を、講演
活動などで、伝えています。
今年、7月18日、中国の新疆ウイグル自治区の
ホータンで起こった事件を、中国政府は、
「ウイグル族を中心とする分離独立主義者による
組織的なテロ攻撃」と報じました。
しかし、イリハムさんは、
「真相は100人以上が参加したウイグル人の
平和的なデモ行進を、中国当局の武装警察が徹底的に鎮圧し、
少なくとも20人が殺害された」と語ります。
ウイグルは、2年前にも同じ経験をしています。
一昨年6月、中国国内で働くウイグル人が、中国の
労働者に襲撃され、殺されました。この事件の正当な
処置を求め、同年7月5日、ウイグルのウルムチで
学生が平和的なデモを行ったところ、突然、
武装警察が発砲し、彼らを虐殺したのです。
中国政府は9・11以降、「ウイグル人=テロリスト」
の構図をつくり、弾圧を繰り返しています。
資源豊富なウイグルの土地を奪い、定住し、例えば
イリハムさんの故郷クルムでは、既に中国移民の
割合は人口の8割近くに上っているそうです。
ウイグル語で授業を行う学校はもはや存在せず、
小学校では、母国語を外国語の一つとして週に
2、3回習うだけです。
また、ウイグルではイスラム教が信仰されていますが、
イリハムさんによると、中国政府は、イスラム教徒に
とって大切なラマダン(断食)中に食事を強要する
といいます。職場で昼食を出され、食べなかった場合、
翌日から仕事を失います。
定年退職者の家には御馳走が運ばれ、食べないで
いると、翌月から年金が止められます。
イリハムさんは、「中国政府は、こうして私たちから
宗教を切り離す。このままでは、言語も文化も宗教も
抹消される。
人種的にも文化的にもウイグルが存続できるか
どうかの戦いをしている」と言います。
日本は、中国政府の常軌を逸した企みに目を
つぶってはなりません。日本では正しく報道されて
いませんが、イリハムさんのような勇気ある方々の行動で、
中国共産党の不条理な異民族政策の実態が明らかに
なりつつあります。
日本は、今こそ不条理の壁を打ち破る先頭に
立つべきではないでしょうか。
その意味で日本は一日も早く復興を遂げ、繁栄し、
世界のリーダーとしての使命を果たしていかなくては
なりません。
続き⇒ http://tatsunokuchi-noriko.hr-party.jp/politics/1366/
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