北朝鮮は民主化へ向け、
ミャンマーの民主化を範とせよ!!
[HRPニュースファイル609]転載
◆拉致被害者家族の気持ち
現在、朝鮮半島はミサイル発射や戦争勃発の危機が高まり、予断を許さない
状況にありますが、私たち日本人にとって、より身近で、未だ解決の糸口
が見つからない問題に「北朝鮮による日本人拉致問題」があります。
先日、拉致被害者の家族の方に、朝鮮半島が緊張が高まる中、どのような
気持ちをお持ちなのか、直接聞いてみる機会がありました。
「いざという時には、どの国の大使館でもよいから逃げ込んで欲しい。
そのために各国の大使館に政府認定者だけではなく、拉致の可能性のある
方々の情報開示を急いでほしい。」――多くの拉致被害者家族の本音で
あろうと思います。
◆拉致被害の真実
1970年代から80年代にかけて、北朝鮮による日本人拉致が多発。現在、17名
が政府によって拉致被害者に認定され、2002年、北朝鮮は日本人拉致を認め、
謝罪しました。
その後、5名の拉致被害者が帰国しましたが、残りの拉致被害者については
未だ納得のいく説明がありません。
さらに政府が認定した被害者以外にも、いわゆる「特定失踪者」と呼ばれて
いる方々がおり、昨年12月、警察庁が拉致の可能性が排除できないとして捜査、
調査している人の総数は男性636人、女性が232人、合計868人となっています。
驚きを隠せない数字です。
北朝鮮の拉致は、当初は、韓国に対する工作活動として、韓国の漁夫等を狙って
いましたが、その後、優秀な日本人にターゲットを絞ってきたことが、日本人拉致
の始まりです。
◆拉致状況から考えられる拉致の目的
日本人の多くは、日本海沿岸部の方々が拉致被害に遭っているという印象が
ありますが、拉致被害者の住居は日本全国にまたがっており、明確にターゲット
を絞り、拉致が実行されています。
例えば、印刷会社勤務のNさん、写真印刷技術者のEさん、脱硫技術研究者の
Yさんちは偽札を製造するため。原発関係の技術者Aさん、ロボットアームの
研究者Kさん、ミサイル部品製作に必要な精密機械制御の技術者Yさん等は
原発・核兵器・ミサイル開発要員として拉致された疑いが持たれています。
拉致被害者を分析すると、印刷、原子力、医療、映画、偽札・パスポート偽造等の
特殊技術者、工作員日本人化教育の教官とその配偶者、拉致した日本人を工作員
として使うこと等が拉致の目的であることが分かります。
そして、ここから浮かびあがってくる北朝鮮の国のあり方は「人を奪う」
「能力を奪う」「技術を奪う」「お金を奪う(ニセ札を造る)」「人の魂を奪う」
――そこには「奪う」ことで成り立っている国家体制が浮かび上がって来ます。
◆北朝鮮は民主化へ向かうミャンマーを模範とせよ!
アジアには、北朝鮮が範とすべき多くの国々があります。アジア最後の
フロンティアとして、今、注目をあびているミャンマーもその一つです。
ミャンマーでは、1988年以降の軍事政権下において、幾度となく民主化弾圧が
行われてきました。現在、来日中のアウン・サン・スー・チー氏も長期間、
自宅軟禁を繰り返し強いられてきました。
しかし、変化が起こったのは2011年3月。テインセイン元将軍が大統領の座に
ついて以降、政治犯の釈放、スーチー氏との対話た選挙の出馬許可、少数民族
武装組織との和平交渉、管理変動相場制への移行、
外国投資法・農業関連法・開発関連法の改正等、矢継ぎ早に民主化に向けた
改革を進めて来ました。
特に注目すべきは、新聞や雑誌、書籍の「事前検閲制度の廃止」、すなわち
「メディアの自由化」です。「言論の自由」を大幅に認めたのです。
民主化により、欧米による経済制裁が解かれ、世界市場と繋がったことで、
多くのミャンマー人は、民主化が生活改善に繋がることを実感しています。
◆宗教に基づく国家再建を成し遂げよ!
そして特筆すべきは、ミャンマーでは軍事政権化でも宗教を尊重し、寺院を
焼き払ったり、人々から信仰を奪ったりはしなかったということです。
軍事政権下でもしっかりと宗教を守っていたのです。この事実を真正面から
捉え、国の柱は正しい宗教から成り立つことを明確に認識すべきです。
今、信仰心篤い仏教徒であるスーチー氏は「民主的な社会を作るためには、
他者を愛し、慈しむ仏教の教えを前面に出さないといけない」と
仏教思想に基づいた民主化の実現を訴えています。
(4/16 毎日「アウンサンスーチー氏:仏教思想に基づいた非暴力、
大学講演で訴え『他者を愛し、慈しむ』」)
宗教政党である幸福実現党は、世界の平和と正義の「あるべき姿」を
デザインし、同じアジアの同胞である中国や北朝鮮に「あるべき姿」を
示して参ります。(文責・埼玉県本部選対 院田ひろとし)
☆゜・*:.。. .。.:*・゜
◎本メルマガは自由に転送、転載いただいて結構です。
。