【イージス艦の増強から見えること】
2014/04/08 高木 よしあき氏 ブログ転載
http://takagi-yoshiaki.net/4966.html
訪日した米国のヘーゲル国防長官は、小野寺防衛相と会談し、
弾道ミサイル迎撃機能を備えた米海軍のイージス艦2隻を日本に追加配備し、
計7隻体制とする計画を明らかにしました(※)。
日本の海上自衛隊も、イージス艦を6隻保有していますが、その内、
弾道ミサイル迎撃機能を備えた艦は4隻であり、今後残りの2隻も
弾道ミサイル迎撃機能を付与される計画ですし、更に2隻が建造される
予定なので、計8隻体制となります。
日米のイージス艦の全てが常時任務についている訳ではありませんが、
イージス艦が備える迎撃ミサイルSM3の命中率が100%ではない以上、
こうした日米のイージス艦の増強は、北朝鮮の弾道ミサイルの脅威が
高まる中で歓迎すべきものです。
ただし、米国にとっては、北朝鮮が米本土まで到達可能な弾道ミサイルを
開発していることから、日本の防衛のためというよりも、米本土の防衛のため
という意味合いの強い米イージス艦の増強ではないでしょうか。
その意味では、場合によっては海上自衛隊のイージス艦にも、
米本土に向けられた弾道ミサイルの迎撃が期待されます。
従って、現在進められている、集団的自衛権の行使容認の問題も、
早急に解決する必要があります。
※:4月6日付産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140406/plc14040610290006-n1.htm
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