「なぜ、『いじめ防止条例・防止法』が
必要なのか(1)」
本日は、兵庫県第7区支部長の高木よしあき氏より、
「なぜ、『いじめ防止条例・防止法』が必要なのか」と題し、
3回に分けてメッセージをお届け致します。
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【高木よしあき氏寄稿】
私は一昨年より、兵庫県内で、法的整備を通じて、深刻化する
「いじめ」という犯罪行為を止めるための方策を提案して参りました。
そうした中、昨年11月末、突然、神戸のローカルFM局の番組
から出演のオファーを頂き、お昼の番組に出演致しました。
話した内容は、犯罪化する「いじめ」の実態と対応策についてです。
今回は、この内容について、お伝えします。
いじめが起きているのは「学校」という外部から目が届か
ない場所です。
以前、いじめ経験者といじめ目撃者を対象に、
「どこでいじめを経験あるいは目撃したか?」というアンケートを
とったところ、(複数回答もありますが)99%が学校です。
続いてインターネットの掲示板、塾・習い事の教室と続きます。
よって、外部からの目が届かない場所でいじめが止まら
ないならば、「ルール」が必要です。
そして、まずは「ルールをつくる目的は何なのか?」を
確認しなければいけません。
それは、「いじめは悪いことだ」と教えることです。
これを教えないので、学校内でのいじめは止まりません。
「氷山の一角」に過ぎないとい言われている文科省の発表
数だけでも2006年で12万4898件のいじめが報告されています。
この「いじめは悪いことだと教えること」の効果を考えてみます。
70年代から80年代に、学校内が暴力で吹き荒れた
アメリカ・カナダ。映画でも「暴力教室」等がヒットする
ほどの社会現象に陥っていました。
その後、「いじめ防止プログラム」の立法化によって、両国に
おいて、いじめ防止プログラムを実施した結果、20%~70%と
幅はありますが、「いじめが減少した」という顕著な実績が
報告されています。
この「反いじめ法」をアメリカ国内では、全州の72%にあたる
36州が制定しています。制定のきっかけはコロンバイン、
バークレーでの銃乱射事件でした。
この最悪の事件の犯人が「いじめ被害者」だったからです。
この報告はNHKのBSドキュメンタリー「シリーズ世界は
こうしていじめと闘う」と題して放映されました。(つづく)
高木 よしあき
HP: http://takagi-yoshiaki.net
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