http://www.buzzfeed.com/sakimizoroki/japanet-interview-2016#.au7RoLZ4J6 より
ジャパネットの高田さんが指南する「伝え方」
伝統芸能と共通するポイントとは
「自信を持ってね」 posted on 2016/04/05 06:31
「全部まとめて2万9800円!」 あの甲高い声がテレビから消えて3ヶ月近くがたち、どこか寂しい。なぜ、ジャパネットたかたを創業した高田明さんの声は、私たちの心を鷲掴みにしたのか。社長を退任した高田さんが、その秘訣を語ってくれた。テレビとは違う、低く落ち着いた声で。
長崎から全国へ
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Jun Tsuboike / BuzzFeed
高田さんの人生は、最初から順風満帆だったわけではない。1948年長崎県平戸市のカメラ店に生まれる。大阪経済大を卒業後、機械メーカーを経て、翻訳会社を起こすもうまくいかず帰郷。家業を手伝った。
37歳で独立して「株式会社たかた」を設立。これがジャパネットの前身だ。
カメラ店から業態を広げ、ラジオショッピング、テレビショッピングへ。一度聞いたら忘れない甲高い肥前訛りが消費者の心をつかんだ。
インタビューに答える声は低く、落ち着いていた。あの驚きのテンションと名調子は、商売を支える武器。努力の賜物だった。
喋りの秘訣
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ならば、我々もそこから学び、真似することもできるはず。高田さんが教えてくれた「喋りの秘訣」を8つにまとめた。
1. かっこつけず、素のままの言葉で伝える
「うまくしゃべろうとしたらダメなんですよ。僕も九州のなまりがあるんだけども、もう変えようがないしね」
2. 相手を信じ、相手とつながる
「恋愛みたいなものじゃないですかね。自分の気持ちをストレートに伝えた方が、自分の思いって伝わるんじゃないですか。67歳になってこんなこと言っちゃダメですけど」
3. 熱い気持ちは相手に伝わる
「就職活動の面談は、自分の本当の思いを熱く語れば、9割通りますよ。僕はそう思います。熱い人の気持ちって伝わるからね」
4. 誰にでもできる
「できるって自分を信じなかったら、誰が自分を変えるか。自分しかないんです。だから、自信を持ってね。いまから始めなさい」
具体的な技術
5. 間(ま)を置く
「2万9800円ですよ!」と強い声で言って、ちょっと間を置く。柔らかい声に変えて「お安いでしょう?」
6. 高低と強弱
「僕は、だんだんクライマックスに来て、『これは今伝えなきゃいけない!』っていう瞬間が『うぉっ』とこうでる。『2万9800円!』『金利負担です!』」
7. 繰り返し
「キング牧師の演説”I have a dream”って何回もリピートするんですよ。大統領とか国会の演説もそうなんですね」
8. 口だけじゃない
「わたしは話すときに目を見るでしょ。目は口ほどにものをいうという。スマートフォンを手に持って、振りながら『ねえ、軽いですよね』と言う。すると指が話しますよね」
これらの要点を全て押さえていくと、あの驚きのテンションが生まれるという。
「伝えることは全身全霊。自分のすべてのエネルギーを出して、伝えていく。だから、自然にね、テンションがあがるようになったんですね」
世阿弥の三つの視点
伝える技術を追求してきた高田さんは、世阿弥の本に感銘を受けたと話す。室町時代、父親の観阿弥とともに能を大成した人として知られる。
——愛読書に世阿弥の「風姿花伝」「花鏡」を挙げていらっしゃいます。
世阿弥の本は、人生をいかに生きるか、ビジネスはどうあるべきかという哲学書みたいなものなんですよ。
自分から伝えるものは、能で「我見(がけん)」と書かれています。自分が見ている目です。僕らはものを販売する側。一方的に「安いでしょう」「ものがいいでしょう」っていったら、人は買わずに、逃げていっちゃうんですね。
——では、どうすればいいのでしょうか?
相手の立場に自分の心を置いて言葉を発する視点が必要です。見られている目「離見(りけん)」といいます。見られている目を大事にしないと、本当にいい意味で伝わらないんですね。
伝えるときは、相手がいます。ビジネスは消費者。お医者さんは患者さん。学校の先生は生徒さん。政治家は有権者ですね。相手が何を求めているかを感じる目が「離見」です。
三つの目は、(自分を俯瞰的に見る)「離見の見(りけんのけん)」じゃないかと思っている。この三つでコミュニケーションはとれると思うんですよね。
——自分の目、相手の目、全体をみる目の三つですね。
親子。夫婦。上司と部下。地球上の戦争。常に「対局」があるでしょう。伝え手は、つねに相手の立場で、相手を理解しながら、自分の意見を主張する。うまくいけば戦争なんてなくなるんじゃないか。
長崎は原爆も投下されましたし、平和な世界になればいいのにねって思う。これだけで解決できるわけじゃないんだけれども、そういう心を持つことが、生き方で大事なんじゃないかなって。ショッピングから、世界を語るのはおかしいんですけど。
序破急は起承転結
——能の世界の「序破急」という言葉もよく参照されていますね。
序とは導入部分。破がどうそれを展開するか。で、急が結論なんです。
つかみの部分が序。例えばこれを紹介します。(お茶が入ったグラスを手にとって)「さあ今日はコップをご紹介しましょう。これはね、あるところで、一か所でしかつくられてないコップなんです。作るところは日本、世界中どこもありません」
次に、これが破です。「さあじゃあ、どのように作られると思いますか」と、手順を1、2、3ぐらいにわけて、順番に伝えていく。
「じゃあ、これおいくらかお値段いきましょう」っていうのが急になるんですよね。人間は頭の中で整理して、聞けるじゃないですか。
——序破急と分けると聞きやすいんですね。
きちっと整理して、序破急。わかりやすくいったら起承転結ですね。
でも、起→承→転→結の順番でやらなくていいんです。結が最初にきてもいいんです。「さあ、今日この商品は、本当に半額で出しますよ」って結論=値段を先に言ったら、序になる。僕流でいけばね。
枠のなかで、起承転結のすべてをわかりやすく伝えることが大事です。
以下続き http://www.buzzfeed.com/sakimizoroki/japanet-interview-2016#.au7RoLZ4J6
TVから遠く離れていても、この方の声は通るってんで、おばちゃん層には人気だそうです。
それに、はっきり言うから聞き取りやすい・・
でも、声だけでなく、いつもお若いw。今後、見習わねば・・・
(*´∇`*)
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平戸の高田カメラは高校時代から識って居ました、
あんな小さな店から、発展したし、