アーミテージ氏ら知日派疑念
民主党は言語異なる
「抑止力」理解できず
配信元:産経
2010/02/10
【ワシントン=佐々木類】米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の
移設問題をめぐって日米関係が悪化する中、ワシントンでは両国
の元政府高官や学者らによるシンポジウムが活発に開かれている。
今年は日米安保条約改定50周年の記念に当たるが、知日派の
元米政府高官からは「民主党は(米国と)同じ概念を持っていない」
との発言まで飛び出し、同盟の行方に対する疑問や懸念が噴出している
今月2日、日本の5大学協賛による日米研究協会が日米関係に
ついて討議した。
戦略国際問題研究所(CSIS)のマイケル・グリーン日本部長
は、現在の鳩山政権が反米姿勢を示していた韓国の盧武鉉政権と
似ていると指摘。
「民主党の小沢一郎幹事長が問題解決の鍵を握っている」と、
日本政府の政策意思決定に関する現状分析を示した。
会合後、日本の元政府高官は、「鳩山政権が官僚バッシングを
やって官僚を排除するのは勝手だが、(首脳会談や外相会談での)
無責任な発言がそのまま米政府に伝わり、誤解が誤解を招いている。
だれも尻ぬぐいできないのが現状だ」と苦々しく語った。
1月に行われたCSISと日本大使館共催の「日米安全保障
セミナー」では、アーミテージ元国務副長官が日米関係に危機感
を込めてこう語った。
「民主党とわれわれ日米の専門家は異なる言語を使っている。
『抑止力』にしても、われわれはその意味が分かるが、
民主党には理解できず、同じ概念を持っていない。
日本でこの同盟が本当に重要だとみられているのか(米国では)
多くの人に疑問が出ている」
同席したペリー元国防長官も「日米両国は同盟の重要性を最優先
に、双方が受け入れ可能な妥協策を模索すべきだ」と鳩山政権に
決断を迫った。
「抑止力」理解できず・・・