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本日は、昨日8月29日の[HRPニュースファイル]「大増税で“野田不況”到来か?」
(黒川白雲政調会長寄稿)をお届け致します。
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【黒川白雲政調会長寄稿】
ようやく、日本解体を進めてきた菅直人氏が退陣しました。
菅直人氏は「(退陣したら)私にはお遍路を続ける約束も残っている」と
語っていましたが、菅氏は弘法大師・空海より四国巡礼を禁じられていることを
念押しでお伝えしておきたいと思います。
(幸福実現党発行『もし空海が民主党政権を見たら何というか』参照)
さて、菅直人氏退陣を受け、本日29日、親小沢派vs反小沢派といった
怨念と派閥の駆け引きだけで、民意は全く無視して、両院議員総会で
民主党の新代表、次期首相が決定されました。
民主党の新代表に就任した野田佳彦氏は、復興増税や消費増税を
強く主張して来ており、首相就任後は増税路線を歩むことが予測されます。
野田氏は民主党代表選の間は、増税慎重派が目立つ党内で
支持拡大につなげたい思惑から「いろんな意見を踏まえて対応する」と
増税をトーンダウンしたかのように装っていました。
しかし、代表選が終わった直後の記者会見では、野田氏は、
東日本大震災からの復興費用の財源については、増税で賄う
従来の方針を堅持するとの考えを発表しました。
さらに、野田氏は2010年代半ばまでに消費税率を10%に引き上げるとした
「税と社会保障の一体改革」を推進する姿勢を堅持しており、自民党を
巻き込んだ大連立、大増税路線に向かい、“野田不況”が到来する危険性が
出てきました。
野田氏は、松下幸之助氏から直接薫陶を受けた松下政経塾第1期生で、
松下政経塾出身としては初の総理大臣となりますが、もはや
「無税国家論」を掲げた松下幸之助氏の信条を捨て去っており、
「増税路線を突っ走る財務省公認候補だ」と批判されていました。
外交・安全保障政策については、憲法改正や日米同盟重視を
持論とする野田氏は保守的立場と言えますが、今後、自らの信念を
民主党政権内でどこまで貫けるかは不明です。
例えば、野田氏は
「A級戦犯と呼ばれた人たちは戦争犯罪人ではない」と公言していても、
野田氏は昨年に続いて、今年も靖国参拝をしておらず、
どこまで保守的信条を貫き通せるか疑問を感じます。
中国や韓国は野田氏を「右派」と認識しており、既に警戒感が高まりつつあり、
経済運営と同様、外交・安全保障においても野田氏の信念と実力が
すぐさま試されることとなるでしょう。
黒川 白雲
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