規制緩和の効用
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土佐のくじらさん転載
土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。
ここ最近、いただいたコメントにお返事ができないでおり、大変申し訳なく思っております。
スルーしているのではなく、最近管理人である私が、とても忙しくしておりまして、
記事の更新で手一杯でございます。
不義理な状態を、心よりお詫び申し上げます。
さて、【減税興国論】というエントリーを構えまして、
政治家と官僚が、減税を嫌う理由を挙げてみましたので、今度は規制緩和に移ります。
結局は、規制緩和ができれば、日本は減税体質となれるのです。
まず規制とは何か・・・と申しますと、
行政上やってはいけないことが、合法的に決まっている・・・ということですね。
たとえば、家を建てる際の、建蔽率などもそれに当たりますね。
宅地に対して、建物の面積の最高比率が決まっていて、その建蔽率以上には、
広い建物が建てられないのですね。
そして、家の前を通る道の広さなどから、建物の高さにまで制限が加わります。
これは、絶対に建てられないのです。
その規制の枠組みの中での自由しか、日本国民にはないのが現実なのですね。
なぜ建てられないかというと、その根源は法律にあるのです。
法律で決められている・・・ということで権限が生まれ、
それ以上の自由な裁量は出来ないのですね。
これが日本が、法治国家である所以です。
その法律の制定された根拠は、安全であるとか、治安であるとか、待ちの風情であるとか、
様々な価値の物差しがあるのでしょうけど、この法律・・・という、
法治国家最強のアイテムがあるが故に、
そこに規制という、パワーが発生する根拠がある訳なのです。
この規制をたとえで表現すると、
江戸時代にあった関所みたいなものだ・・・と思っていただければ良いかと思います。
当時国境(今の県境)などに、関所があって、人・金・物・情報全てに渡って検閲していました。
これが今は形を変えて、法律に基づいて、
役所に寄って色々な検閲や、議論がなされているわけです。
つまり、規制をなくす・・・
ということは、関所を一つなくしたのと同じ効果があるということですね。
関所では必ず、人は足止めを食いますし、時間も費用もそれだけ必要になります。
もちろん関所の運営費用も必要ですね。
これらが、一度になくすことが出来るのが、規制緩和というわけです。
つまり、規制緩和とは、行政の権限の元にある、法律そのものをなくすこと
・・・ということになりますね。
いらない法律をなくすこと。
そして残った法律は、読みやすいように書き直すこと。
これが規制緩和ということです。
法律には実行力が必要なので、必ず予算が必要です。
そして、法律の実行者が役人、つまり官僚や公務員ですから、
法律の数だけ、公務員が必要となりますし、役人の権限も強くなるのです。
規制緩和は、関所の撤廃ですから、それによって、人・物・金・情報は、
堰(せき)を開放した用水路に、激しく水が流れるがごとく、早く動き出します。
これで新産業が生まれたり、
大きく資金や人が大きく動き、GDPを活性化させることがますが可能となります。
またそれと同時に、予算や人員がが不必要になるので、
支出を小さく出来るのが規制緩和です。
GDP増とは、経済成長です。
規制緩和をすれば、必ず経済成長しますから、
国民は収入が増え、国家も歳入が増えます。
収入が増えて、支出が増えるのが規制緩和の特徴です。
かつて民主党政権時代に事業仕分けをしましたが、
行政の無駄使いをほとんど削れませんでした。
それは当たり前です。
事業を支える、法律を残しての削減だからです。
無駄な法律をなくす規制仕分け、法律仕分けをすれば、
膨大な財政支出削減になると同時に、
それは大きな経済成長と、新産業の創出ができたはずです。
社会が活性化し、国民と政府の収入が増え、予算が減って支出が減らすのであれば、
日本国民は、積極的な規制緩和を望むべきです。
日本は、廃法概念が弱いのと、法律用語が難し過ぎるのです。
これが事実上の規制となっており、政治家や役人の既得権益の
発生要因となっていて、一般国民の自由を制限しています。
その最も簡単な方法は、
いらない法律をなくすこと と、残った法律をわかりやすくすること です。
その実現が、失われた20年と言われる凍りついた日本経済を、
最終的に雪解けへと導き出すはずです。
転載、させていただいた記事です
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