「妬み」カルチャーの克服が、日本の発展の鍵である
松山てつや氏のブログ、転載
2012-03-21
「人間は、一日中考えているもの、そのものである」とは、
ローマの哲学者、マルクス・アウレリウスの有名な言葉であり、
永遠の真理である。成功哲学の祖と言われるアメリカの
ナポレオン・ヒルの教えも原理はまったく同じである。
偉大なる人物とは、自分のことよりも、世のため人のために
何ができるかを考えている人である。成功者は、いかにすれば
成功するかを考え続け、それを実践した人である。
一流のスポーツ選手は、常にそのスポーツでの向上を考え続けている。
その人物を知るためには、その人が考えていることを知れば一目瞭然だ。
日本の政治が腐敗している最大の原因は、政治家の多くが、
自分の地位・身分の確保を最優先に考え、国家、国民のことは
二の次となっているからである。
また、戦後の日本の精神的荒廃は、神仏を尊敬する崇高なる考えが
欠落し、物質至上主義、享楽主義に陥っているからである。
動物の考えていることは、自らの身の安全と、その日の食べ物を
いかに確保するかであるが、戦後の日本人の多くがまさに動物と
化してしまったとも言える。
今後、日本がリーダーとなって世界を引っ張っていくためには、
どうしても日本人の悪しき平等主義を克服しなければならない。
日本人は平等意識が強く、放っておくと平準化し、平等化していく
力が強く働く。その背景にあるものは「嫉妬心」である。
自分よりも優秀な人や成功者を見ると、嫉妬し引きずり下ろそうと
する気持ちが湧いてくる場合が多い。その結果「出る杭は打たれる」
風潮が根強く日本を覆っており、
「目立たないようにすれば、安全に生きていける」という考え方が
まだまだ行き渡っているのである。
過去の「バブル潰し」も明らかに嫉妬心によるものである。
また、日本ではアメリカのような大富豪が非常に少なく、社長の報酬も
アメリカとは比べものにならないくらい低いのも同じだ。
発展・繁栄する社会は、成功者を嫉妬するのではなく、自分も
そのようになりたいと努力する土壌が不可欠であり、成功者の足を
ひっぱるマインドを克服しない限り大きな発展はあり得ない。
左翼思想は平等を実現するために、富を得ている人から富を奪い、
貧しい人にばらまいて平準化する考えであるが、民主党という左翼政権
を誕生させた背景には、こうした嫉妬心が強く働いていたからである。
民主党政権になってから、ますます日本は「縮み志向」となって衰退
していこうとしている。全体を平準化し、下のほうにならしていく
流れが加速している。このままでは、日本は二流、三流国家となって
衰退し、最悪の場合には中国に飲み込まれてしまう。
日本が世界に冠たる超大国になれるか否かは、成功する人や
発展する人を引きずり下ろすような「妬み」のカルチャーを
克服できるかにかかっている。【了】
転載、させていただいた記事です
http://xavierja7.blog.fc2.com/blog-entry-137.html
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