STAP細胞論文共著者 理研・笹井副センター長を
自殺に追い込んだマスコミ報道
2014.08.05 Liverty Webより
理化学研究所の発生・再生医学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹副センター長が
自殺したことが、5日午前に確認された。笹井氏は撤回された小保方晴子氏の論文を指導しており、
その責任が問われていた。笹井氏の冥福を心から祈りたい。
同日午後に行われた理研の記者会見では、今回の自殺の要因や遺書の内容は公表されていない。
そんな中、「STAP細胞はやはりなかったのではないか」という憶測も飛び始めている。
しかし笹井氏は、4月に行った記者会見で、「STAP現象があると考えないと説明できない現象がある」
と断言。STAP現象の検証に意欲を示していた。また、小保方氏宛の遺書には「あなたのせいではない」
「STAP細胞を必ず再現してください」といった趣旨のことが書かれていたという(神戸新聞NEXT)。
この点から見ても、「STAP細胞が嘘だった」ことによる自殺とは考えにくい。
本欄では、2つの要因に注目したい。
一つは、理研内外から起きていた再現実験反対の声だ。7月に小保方氏が検証実験に加わることが
発表されると、日本分子生物学会が、不正の有無がはっきりするまで実験を中止すべきとの主旨で
声明を発表。日本学術会議審議会も7月25日に、「研究全体が虚構であったのではないかという
疑念を禁じ得ない段階に達しています」との声明を出し、再現実験を待たずに関係者の処分を
行うべきとしている。
また、理研内部の研究者がつくる「研究員会議」が7月に全職員を対象に行ったアンケートでも、41.9%が
論文の疑義の調査を優先させるべきとしており、疑義の調査と実験を同時並行すべきと答えたのは
35.4%、検証実験を優先すべきという意見は12.8%だった。
さらに理研の改革委員会は、CDBの解体や笹井氏らの辞任を要求している。
これらから、理研内部で「検証実験を行うべき」という意見と「疑義の調査や処分を進めるべき」という
意見との間で、笹井氏が板挟みになっていたのではないかと考えられる。
もう一つは、NHKが7月末に報道した番組「調査報告 STAP細胞 不正の深層」だ。ここでは、
笹井氏と小保方氏のメールのやり取りを紹介し、二人が不適切な関係にあるかのような印象を与えた。
このように、研究と関係のない部分についてマスコミが攻撃を行うという報道姿勢が、笹井氏を
さらに追い詰めたと考えられる。
ネット上では笹井氏の自殺について「小保方の不正が原因では」という書き込みすら行われている。
だが、小保方氏の論文に確かにミスはあったが、これを不正とは言えない。
「ミスがあればマスコミの袋叩きに遭い、自殺に追い込まれる」ということが繰り返されるようでは
、研究者が思い切った発表ができなくなってしまうだろう。
小保方氏らが進めているSTAP細胞に関する実験が進み、証明されることを祈りたい。(晴)
論文撤回は「適切」・・笹井芳樹副センター長(52)が16日、都内で会見に臨んだ。追記アリ
http://blog.goo.ne.jp/sakurasakuya7/e/e6b37ae91d8b11c9d9dc2884d2e257df
【会見レポート】理研・笹井氏 論文撤回を主張 小保方氏を日本から追い出してはならない
http://blog.goo.ne.jp/sakurasakuya7/e/88d1bc16bd6d680a6837362616e890ec
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STAP騒動の発起人?若山教授の「真実」とは?
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2014年6月号記事
これは天才科学者への異端審問だ - それでもSTAP細胞は存在する 優秀な研究者は国の宝
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7735
2014年8月号記事 急ぐべきはSTAP細胞の存在の証明 - The Liberty Opinion 2
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8023
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日本人の多くは善良な人たちであると信じていますが、「空気」なるものに支配されるとコントロールが効かなくなることがあります。
自分自身で判断しないことによって和を保っていても、それだけでは進歩しません。
そろそろ他人任せの価値判断はやめていくべきです。
小保方さんは正しい。
マスコミ、ネットのミスリードは目に余ります。
http://blog.goo.ne.jp/sakurasakuya7/e/b60e6f389a6d7e8272c5df28b71c87fa
若山教授が語った、幻のSTAP細胞誕生秘話「その時マウスは緑色に光った!」
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20140410/392288/