中東情勢と原電(原発)
2011年12月02日(金)
木下まこと オフィシャルブログから転載
11月29日、イランの核開発問題に起因する制裁強化に対抗し、
英国大使館に対して、民兵組織関係の学生が乱入事件を起こ
しました。英国はイランに対し大使館閉鎖を通告し、欧州
各国が大使召還やイラン産原油の禁輸措置協議をはじめています。
これに関連する情報として、
現在北米駐在中のあえば直道元党首のブログを転載します。
中東最新情報
11月30日(水)
ワシントンの友人が教えてくれた話ですが、国連による
イランの核開発への警告が、
一向に聞き入れられない今、なんらかの手段を使って必ず
近いうちにアメリカは、
イランに対し、攻撃を加えることになるだろう、とのことでした。
その場合は、イランはホルムズ海峡を封鎖する、と宣言して
いるので、日本に入ってくる
石油は絶たれることにもなると。
「しかし、イラクを援助しておけば、イラクから日本は石油を
入手できるのか」と尋ねると、
「それも難しい。なぜなら、イラクの石油もホルムズ海峡を
通るからだ」とのことでした。
もちろん空輸という手段はあるのでしょうが、海上タンカーの
効率から考えると、日本に石油危機がくる、という話は、かなり
真実味を帯びているようです。
イラクからも石油を入手できない危険が大きいとすれば、やはり、
日本が早く、中東とアメリカを融和させる仲介役ができる立場に
ならなければいけないようです。
直道( http://aebajikido.blog54.fc2.com/ )
そして実は、11月23日に開催されました幸福の科学立宗25周年
記念祭において、大川隆法党名誉総裁は、野田総理のイラクに対する
670億円の円借款決定の背景として上述のイラン情勢について言及
された場面がありました。
また、本日(12月2日)付の産経新聞一面では、
「イラン包囲網を強化」欧州各国 相次ぎ大使召還へ
-背景に核開発懸念― 等の見出しを入れての情勢報道がなされて
います。
あわせて、実に示唆的な紙面構成が見て取れるのは、同じく
一面の横段に、寒さます被災地の様子をカラー写真で掲載し
「寒くなると火をいくらたいてもちっとも暖まらない」という
養殖業者さんの声を入れているところです。
国内では原電(原発)再開の課題をクリアできぬまま、節電の
冬を迎えようとしています。夏の節電では扇風機が売れました。
冬場は、灯油ストーブの売り上げが伸びることでしょう。
そのタイミングでこうした石油危機が現実のものとなれば、
厳寒の冬を迎える被災地を中心に、国民は灯油を含めた
石油製品の不足、価格高騰に苦しむこととなります。
今こそ、今度は厳冬の被災者の命を守るために必要な電力として
原電の再開が必要であると考えます。
また、欧米諸国によるイラン制裁包囲網の流れに対し、
親イランのわが国として原油の輸入を止めずに立ち回るための
唯一の道があるとすれば、日本がイランの核開発問題の仲介役
となり、この問題を解決するためのリーダーシップをとることが
できるか否かという一点に絞られます。
TPP交渉を控える民主党政府について、このイラン交渉こそ、
大いに疑問視されている外交交渉力を測る試金石として注目
されることでしょう。
私としても、この問題の動向について注視していきたいと考えます。
それでは、また!
http://ameblo.jp/kinoshita-makoto/day-20111202.html
。