理想国家日本の条件 自立国家日本 日本の誇りを取り戻そう! 桜 咲久也

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情報と日記です(^▽^)/
世界と日本の危機を伝える・・

インド・灼熱の大地から、近況         

2009年12月20日 02時17分09秒 | 旧・政治・経済、報道
インド・灼熱の大地から、近況         

         

 

オーランガバード郊外にあるミリタリー・スクールに
招かれて、セミナーを開催してきました。
「ミリタリー」とはいっても、学んでいる生徒たちは
日本でいう小5~高1に当たる子供たちで、あどけなさ
の残る顔と軍服とのアンバランスが何とも微笑まし
く、真顔で敬礼などされてしまうとつい頬がゆるんで
しまいます。

彼らはここを卒業するといわゆる士官学校に進み、
幹部候補生となっていきます。
インドにはこうした私立のミリタリー・スクールが
各地にあり、中国、米国に次いで世界第三位を誇る
130万の軍事人数を下支えしています。
退役軍人の校長と校長室でお会いした際に開口一番
言われたのは、「先の大戦で
日本は米国相手に勇ましく戦った。原爆によって
打ち負かされたが、その後もハイテクノロジーの国
として蘇った。そうした国から私たちは多くを学び
たいと願っているのだ」という賞讃でした。
もちろん多少のリップサービスも混じっていたで
しょうが、同じような言葉はインドに来てから何度も
耳にしました。

今、日本では実質的な左翼革命政権が誕生し、謝罪
外交を超えた朝貢外交が中国との間に始まろうとして
います。「戦争によって日本はアジアの人々を虐げ、
大罪を犯した」というのが我らが総理の歴史認識のよう
ですが、たとえ当時の政策や戦略に稚拙さはあったと
しても、日本の戦いぶりがその後のアジア、アフリカ
諸国の植民地の解放につながった側面があることは
否定できません。
実際、インドも第二次大戦後にようやく独立を果たす
まで、200年近くもイギリスの支配下にあったわけです。
日本が有色人種としては初めて欧米列強と対等に肩を
並べ戦った事実、そして敗戦後も不死鳥のごとく復興した
姿がアジア・アフリカ諸国にとって今なお「希望の光」
となっていることを、私たちは知るべきでしょう。

セミナーでは、校長の要望もあって、「言い訳の人生
を生きるな」というテーマを選びました。
被爆直後の広島や長崎、大空襲の後の東京の街の光景や
被災者の姿を映像で示しながら、敗戦によって打ちのめ
された日本人が、戦後、潔く敗北を受け入れたこと、
そして、負けた理由を反省し、(米軍による一般市民の
殺戮は明らかに国際法違反であったけれども)言い訳の
人生を生きるより、むしろ敵であった米国を
尊敬し、その強さに見習って新しい国を創ろうと決意
したこと、そうして懸命に努力したからこそ今の日本の
繁栄があるのだ、ということを話しました。

松下幸之助、本田宗一郎、盛田昭夫といった創業者の
名前は知らなくても、パナソニックやホンダ、ソニーは
インドでも一流ブランドとして有名です。貧困の中
に生まれた彼らが決して環境を言い訳にせず、初めは
小さな会社を興し、あらゆる努力によってそれをビッグ
ビジネスに育て上げ、戦後の日本の発展に貢献した
ことなど、皆、耳を傾けて聞いてくれました。

予想外だったのは、60数年前の焼け野原の東京と、
現在の美しい夜景とを対比して見せたときのこと。
生徒たちの間から自然と大きな拍手が沸き起こりました。
戦後の復興を支えた先人たちの志と情熱は、こうして
途上国の若者たちに感動と勇気を与え続けているのです。

セミナーでは、基本的な真理として「永遠の生命」や
「転生輪廻」にも触れましたが、校長からは「そういう
思想はとても大事だ。来世を信じればこそ、彼らは
何も恐れずに戦うことができる」と後から感想を言われ、
何とも言えない気持でした。

戦後60年以上の泰平を貪る平和ボケの日本とは異なり、
インドは独立以降も、隣国のパキスタンや中国と幾度と
なく戦火を交え、今も国境付近では一触即発の紛
争の火種を抱えています。また、国内でのテロ活動は
一向に止む気配がなく、この間にどれだけ多くの兵士
たちが命を失ったことがわかりません。

中国の脅威や日印軍事同盟の必要性など、未来の士官
候補生たちが相手なら語るべきことは他にももっと
あったかもしれません。けれども、彼らの澄んだ目を見
ているとなぜかそうした話をすることははばかられて、
できませんでした。

帰り際、生徒たちが屋上に集まって一斉に手を振って
見送ってくれました。

やがて、一人前の兵士となり、士官となるこの子たちが
誰一人、戦場で散ることがないように。

今こそ、日本が新たな希望の光となって
世界を照らし、未来を指し示すとき

そういう思いが強くいたしました。


 


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