社民に配慮しすぎて…選択肢「国外」残す
2010/02/11産経
米領グアムのカマチョ知事は11日、視察に訪れた政府・与党の
沖縄基地問題検討委員会の視察団と会談し、米軍普天間飛行場
(沖縄県宜野湾市)の移設受け入れは困難との認識を伝えた。
しかし、社民党の阿部知子政審会長はグアムなどへの移設案を
取り下げない考えを強調。5月末までの移設先選定に向けて、
作業は再び迷走の兆しをみせている。
沖縄に過重な負担がかかっているからシェア(共有)
していきましょう」
グアム知事公舎で行われた視察団とカマチョ知事との会談の
席上、沖縄県選出の下地幹郎・国民新党政調会長はこう訴えた。
カマチョ知事から返ってきたのは「(沖縄の海兵隊約8000
人がグアムに移転する)現行計画を超えた移転は、グアムの受け
入れ能力を超える」との答えだった。
本来、訪問は日米合意に基づく在沖縄海兵隊の司令部要員約
8000人のグアム移転に関する現状を視察するのが名目だった。
視察団はアンダーセン空軍基地、アプラ港海軍基地などの米軍
施設を訪問した。
政府を代表して団長を務めた松野頼久官房副長官は11日午後、
記者団に対して、追加的な海兵隊部隊の移設を検討していないこと
を印象づけるため、「8000人の海兵隊が移るので、その状況を
見ることが視察の目的だった」と繰り返した。
ただ、会談に同席したフィティアル・北マリアナ諸島知事は
10日、下地、阿部両氏に対して、サイパン、テニアン両島を
含む米自治領・北マリアナ諸島への普天間飛行場の機能移設に
前向きな姿勢を示した。
このため、阿部氏はカマチョ知事から移設受け入れ困難との
見解を聞いても、記者団に「安全保障体制のシェアの土台を
作れば、さらなる移転が今後、可能になる可能性がある。
必要なインフラ整備を整え、受け入れる感情を良いものにしな
ければいけない」と述べ、あくまで国外、県外移設実現を目指
す考えを示した。
サイパン、テニアンへの移設案を聞いた政府高官は10日夜、
「論外だ。積み上げていないものが突然ポッと出てくる」と即座
に否定。下地氏に対しても、「あいつは政府か?」と不快感を
あらわにした。
もっとも、政府側が現行計画に代わる移設先を決められない
ことが混乱に拍車をかけているのも事実だ。鳩山由紀夫首相は
12月、普天間のグアム移設を「抑止力の観点から無理がある」
と否定したが、検討委に選定を丸投げした結果、小政党の独走
を封じられないでいる。
検討委は17日の会合で各党が移設案を持ち寄る。社民党が
グアム、九州北部への移設などの5案程度、国民新党が嘉手納
基地統合案など2案を提出する予定だが、民主党は提出しない
方針で、議論は拡散する一方だ。
今回の視察は社民党に配慮するあまり、国外移設の選択肢を
残してしまったのが実態だ。(グアム 加納宏幸)
社民党に配慮・・・
小沢氏にも配慮・・・・
・・・・国民には 配慮しないのか?!!
駄目なものは、駄目だと
なぜいえない