今、増税してはいけない4
…国債の日銀引き受けは有効か
http://kitano-mitsuo.com/blog/2011/464.html
2011年4月22日 | Author kitano-k 転載
私たちは復興債を日銀引受けで発行して
復興財源をまかなうよう提案しています。
これに対して、政府は増税して財源を捻出しようとしています。
なぜ、日銀引受を避けようとするのでしょうか。
考えられる理由は2つです。
一つは、
1、日銀引受(つまりお金を刷って出すこと)をすれば、
財政規律への不信感から長期金利が上昇するというものです。
もう一つは、
2.この増税を社会保障改革のための将来の消費増税に
つなげたいとの思惑からです。
これに対して簡単に反論します。
まず1、ですが、
確かに通常時(これが重要)大量にお金を刷って
出すようなことを刷れば、お金の価値が下がり、お金の
借り賃である金利は上がるでしょう。
金利が上がれば、企業はお金が借りにくくなり投資が減ります。
そして不況へ・・・。となるわけです。
ただ、現在は異常なデフレ状態にあります。
デフレとは、市場にお金が足りない状態です。
どれくらい足りないか。
内閣府はGDPの8.5%と言っており、
2008年のGDP507兆円で計算すると43兆円になります。
そうすると、43兆円はお金を刷ってもインフレにはなりません。
ですから大量の国債を日銀が引き受けるという提案は
日本でこそ可能な政策なのです。
また、大量の国債発行は、今非常に円高で輸出産業は
苦しい状況が続いていますが、円安圧力にもなります。
また2、ですが、
「社会保障改革に関する集中検討会議」では、
社会保障費を賄うため最終的に10%台半ばへ
消費税率を引き上げるべきとの流れができています。
復興目的で国民の目が甘くなっている間に
消費税率を時限的に上げ、
その期間(3年程度と言われている)過ぎたらそれを据え置くか、
さらに上げるということが、永田町ではまことしやかに言われてます。
増税すれば、消費が冷え込み
さらなる不況へという流れが加速するわけで、
まず景気を回復させ、デフレ脱却を図った上で、
どうしても必要であれば、増税を検討するというのが、常識でしょう。
幸福実現党が言っている国債の日銀引受を行えば、
市場には不足している資金が供給され
(単に国債を発行するだけなら市場から
資金を回収することになります)、
日本経済は血流が良くなり、景気は回復軌道に乗っていくでしょう。
そうすれば、消費税収=名目GDP×税率 の
名目GDPの部分が膨らみ、税率を上げなくても税収も上がってきます。
豊富になった税収をさらなる公共投資や社会保障費に
充てていけばいいでしょう。
こうして日本が健康体となり、その元気な日本の力で、
貧しい国々を救っていくこともできます。
こういう夢のある国を目指したいものです。
kitano
今、増税してはいけない1~3
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、
産経だけが増税じゃなく国債刷れと言ってるけど、ある他紙は世論が増税を許容してる、みたいな卑怯極まりない書き方で増税論調煽りを試みてる。そんな新聞はさっさと潰れりゃいい。
ぜひ実現を!!!!!!!