原発住民投票について
深田としこ氏、ブログ転載、
橋下大阪市長が、住民グループの直接請求に基づき、
原発稼働の是非を問う住民投票条例案を提出されました。
市長は条例制定には反対意見を述べられています。
理由としては、
原発市民投票条例案に付けた意見書によると、
「原子力発電に関しては、昨年11月に実施された
市長選挙の結果から、市民の意思は脱原発依存の
方向にあることは明確であり…」
ようは、先のW選挙で、維新が勝ったので、
市民が脱・原発の意見であることはわかってるんだから、
住民投票は経費もかかるし要らない、ということのようです。
(うちの地元は、大阪市も入ってますから、大阪市民
の方とよくお話ししますが、
先のW選挙で、「大阪都」の事は言われてましたが、
原発を争点にしてる方はほとんどお見受けしたことが
ありませんでしたが…それで『市民の意思は
脱原発依存の方向にある…』などと言われるのは心外ですが、、、
それは今日はさておき、)
◎住民投票については、
バスや地下鉄の民営化とか、隣の村と合併するか、
などの論点であれば、住民の身近な問題でもあり、
ある程度の情報を住民に提供することで、
そのことのメリットデメリットを、住民も詳細に
把握したうえで判断することもでき、
住民の積極的な政治参加も促され、有効で
あるかもしれないとは思います。
ですから、住民投票をすべて否定するものではありませんが、
こと、原発など、国家のエネルギー政策や、安全保障に
かかわる大きな問題となると、
住民投票は、どうしても馴染まないと考えます。
ホルムズ海峡の情勢はどうだ?アメリカの出方は?
日本は石油を輸入できるのか? 抑止力は保てるか?
電力不足はどの程度か、電気量の値上げはどうか、
それによる産業空洞化はどうか、
・・・忙しく会社に行って仕事をしたり、主婦業、
子育てなどをこなしながらの一人一人の住民のみなさんに、
こんな、国際情勢から、経済分析まで多岐にわたる様々な
論点を細かく勉強してもらい、把握してもらいながら
判断させるなんて、議員は仕事しとるんかい!という話になります。
間接民主制なんですから、何のために給料もらって、
議員やっとんねん!プロやったらしっかりせい!
ということになりますし、
外交問題などでは機密事項などもあるのだろうし、
全ての情報を住民に開示して判断に委ねるという
性質のものでもないでしょうから、
そういう意味でも、この件は住民投票に
馴染まないように思います。
◎そして、これは、むしろ、住民投票どころか、
市長とか市議会云々の前に、やはり、政府の仕事に
ほかならないものです。
核保有国に囲まれた日本において、原発が『存在』しているということ。
この『存在』の意義をもって、決断できるのは政府であり、
それを、地域に投げるのは、コクな話です。
民主党政権においては…
一国全体に関わる、国レベルでしか決められない大きな話を、
地域レベルに持ってきてしまい、話しが決まらず
右往左往するのは、基地問題と同じですね。
国が決めるべきことは、スパッと決めて実行することが、
結果的に、地域への恩恵にもつながるものと考えます。
転載、させていただいた記事です
http://fukatatoshiko.blog47.fc2.com/blog-entry-445.html
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